今だからやりたい Board Game Arena!(Opus Magnum December レビュー)

明けましておめでとうございます。

2021年も京音をよろしくお願いいたします。

(2020/12/30現在)

 

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サムネ用

 

皆さんこんにちは。京音3回生のrt.と申します。

 

昨年の12月、BGA(Board Game Arena)では"Opus Magnum December"というイベントがありました。OpusMagnumはラテン語で傑作,よくできました、という意味らしいです。傑作の12月...一体どんなイベントなんだ...わくわくしながら公式のお知らせを読むとこんな記述が。

12月のそれぞれの日には、私たちのリリースをあなたに紹介する贈り物をクリックできるようになります。
はい。
毎日1つの新しいゲームをリリースいたします。 31日間ずっと。
それが12月の31ゲームです。

どうやらBGAで非局所難アドベントカレンダーをやっちゃおうという企画みたいです。毎日一つずつ新作ボドゲが実装されていく、素晴らしいイベントじゃないか!運営さんに感謝。

てなわけで1か月間計31個の新作ボドゲと向き合いました。ジャンルも様々、重さも様々、多種多様なボドゲがありました。その中でも、この記事を読んでいる皆さんにぜひやってほしいと感じたものをいくつか紹介します。軽いのも重いのもまんべんなくピックアップしたつもりです。ではどうぞ。

 軽量級ボドゲ

ルールが簡単なものや所要時間が短めのもの、大人数でわいわい遊べる系のものを集めました。

1.コンセプト

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2014年のフランス年間ゲーム大賞を受賞、同年のドイツ年間ゲーム大賞にノミネートされたこともある実力派作品です。個人的には軽量級で一番面白かったボドゲ

内容は親が決められたお題に沿ってヒントを出していき、それをもとに他プレイヤーがお題を当てにいくというもの。ヒントといってもあらかじめ用意されたものにトークンを乗せていくだけなので結構難しい。緑の?マークがメインのヒントで、緑の四角がメインのヒントを補足するもの。別の切り口でヒントを出したい場合は別の色の!マークを使ってサブのヒントを出せる。

このヒントの塩梅が絶妙で、かゆいところにぎりぎり手が届かないものしかない。親視点では、「なんでこのヒントからこの言葉が出てこんねん!」ともどかしくなることも多々あり。これも含めて面白い。

みんなでわいわいやるのに重きを置いたボドゲです。人数が多ければ多いほど楽しそう。おすすめです。お試しあれ。

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問題です。お題はなんでしょう?

メインヒントは「架空,想像上,願望」、補足ヒントは「野生,動物」と「茶色」。サブヒントは「ゲーム,おもちゃ,子供向け」と「白色」「赤ちゃん/子ども,若い,新しい」です。

左側に出ている解答もヒントになるかもしれません。±は惜しいの意です。

答えは記事の最後に載せておきます。

 

 

2.海賊ダイス

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今回のダイスゲーム枠その1。ダイスゲームの面白さって、自分や相手のダイス目に一喜一憂してずるいだのせこいだの言いあって盛り上がれるところだと僕は思います。

実際のプレイ画面はこんな感じ。

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基本的にはダイスを振って同じ目がたくさん出るほど高得点です。右の得点表にダイス数に対応した得点が書いてありますね。

このゲームの面白いところは、手番プレイヤーは何回でも好きなダイスを振りなおせるところ。ただし振り直すには条件があって、

  • 一度に2個以上のダイスを振り直さなければいけない。(1個だけ振り直すことはできない。)
  • ドクロの面が出たダイスは振り直せない。
  • ドクロが3つ以上出たらバースト。ターンは強制終了し、得点は得られない。

このチキンレース要素がとてもよい。キャントストップみを感じる。

さらにこのゲーム、手番の最初に海賊カードなるものを引くのですが、これがさらに運ゲーを加速させる。得点が倍になったり初手ドクロ2つ追加だったり。

ダイスといい海賊カードといい、完全な運ゲーです。頭を空っぽにして楽しみましょう。さくっと終わるのでおすすめですよ。

 

 

3.ダンジョンロール

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ダイスゲーム枠その2です。もうこのコンポーネントだけで面白そう。調べてみたらAmazonで5500円でした。雰囲気がいいだけあって少々お高めですね。

プレイヤーは騎士や傭兵などのキャラクターになり、パーティーを引き連れてダンジョンを攻略していきます。敵を倒し、宝を手に入れ、最も名声を得るのは果たして誰なのか...

このゲームは上述の海賊ダイスとは違い、ちょっとだけ戦略要素があります。運:戦略=8:2くらいかな。

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プレイヤーは手番の最初に白ダイス(パーティーダイス)を振って自分のパーティーを編成します。その後黒ダイス(ダンジョンダイス)を振って出た目に対応していきます。基本的に黒ダイス1個につき白ダイスを1個使うのですが、ダイスの目によっては白ダイス1個で複数の黒ダイスを対処できることもあります。どの白ダイスを使って突破するかがこのゲームの戦略要素ですね。

ダンジョンを進めば進むほど敵は多くなり、その分得点も高くなります。ただしパーティーが全滅するとバーストなので、どのタイミングで帰還するかはプレイヤー次第ですね。

ちゃんと考える要素がありつつ運要素が強いので、初心者もボドゲ慣れしている人も割と対等に勝負できるのかなと思います。いかがでしょうか。

 

 

中量級ボドゲ

ちゃんと戦略を練るもの、少しルールが複雑なものを集めました。

1.ルクソール

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2018年ドイツ年間ゲーム大賞ノミネート作品です。

ルクソール(Luxor)はエジプトの都市の名前であり、古代エジプトの都があった場所らしいです。パッケージの両脇にアヌビスくんがいますね。さすがエジプト。

プレイヤーは冒険家になり、宝物を求めてファラオの墓を探索しにいくというストーリーになっています。宝物をたくさんゲットしましょう。

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こちらはゲーム開始時の画面です。ボード左下がスタート地点で、そこから渦を巻くように進んでいきます。中心にあるファラオの墓がゴールです。

手番がきたらまず手札を1枚使って自分の駒を動かし、着いたマスの効果を受け、手札を補充して終わり、というサイクルになっています。ここで注意してほしいのは、手札は両端のどちらか1枚しか発動できません。そして新しい手札は4枚になった手札の真ん中に補充されます。したがって、次ターンやさらに次ターンのことも考えつつ使う手札を選ぶ必要があるわけです。このシステムがルクソールの特徴ともいえますね。魅力の一つです。

実際にやってみるとそこまで複雑ではなく、幅広い層に受け入れられる中量級ボドゲだと思います。お試しあれ。

 

 

2.スモールアイランズ

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別名:平和なカルカソンヌ

中量級2つ目はタイルゲーを選びました。タイルゲーといえばカルカソンヌですよね。やったことある人も多いのではないでしょうか。カルカソンヌは道や都市、草原の取り合いでバチバチしがちですよね。スモールアイランズはそのあたりの要素を少し控えめにしつつタイルゲーの面白さはそのままで出来上がった作品だと思います。

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各プレイヤーはラウンドの最初にオブジェクティブカードを3枚引き、このラウンドで使用するものと次ラウンドに持ち越すものを選びます。このオブジェクティブカードには得点条件が書いてあります。

つまりこのゲーム、得点条件が人によって、しかもラウンドごとに違います。オブジェクティブカードは非公開なので、他人の得点条件がわかりません。タイルゲーにしては独特ですよね。

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少し時を進めました。右上に表示された数字が6から0に変わったのがわかりますか?

このゲームではラウンド開始からタイルが6枚置かれたらラウンドを終わらせることができます。やり方は島タイルの代わりに4枚ある船タイルのうちどれか一つを配置するだけ。船タイルは一人一枚持っており、余った分は誰でも使えます。ラウンドの終了タイミングがほぼ任意なのもこのゲームの特徴です。

その他の点はオーソドックスなタイルゲー。重さはザ・中量級なので、ちょっとボドゲ慣れした人に薦めたい作品です。

 

 

3.郵便馬車

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2006年のドイツ年間ゲーム大賞受賞作品です。

舞台は16世紀のヨーロッパ。プレイヤーは郵便サービスを発展させるべく、ネットワークを拡大させていきます。

内容はチケット・トゥ・ライドに似てますね。あそこまで露骨な妨害はありませんが。

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手札を引く→手札を使ってネットワークを繋ぐを繰り返し、一定数繋いだらネットワークを完成させて得点となります。複数人が同じ道を繋げられるため、ボード上でのプレイヤーの衝突はありません。

このゲームの面白いところは、手番に1回公人の援助(特殊能力)を使えるところ。具体的には、「手札を追加で1枚引く」「場に出ている街カードをリセットする」「手札を追加で1枚使う」「馬車の条件を2都市分軽くする」のうちどれか1つを使えます。個人的には街カードリセットの能力を使うタイミングが鍵だと思います。馬車の説明は割愛します。気になった人は遊び方を見ようね。

場に出た街カードと残り枚数,ボードの状況などを考えて戦略を組み立てていく。得点要素が多く少々複雑ですが、ボドゲ慣れしている人なら問題ない程度です。結構頭を使うのでそういうのが好きな人はぜひ。

 

 

あとがき

コンセプトの答えは「リラックマ」でした。皆さんわかりましたか?

 

ほんとは「禁断の島」とか「ウェルカム・トゥ・ニュー・ラスベガス」とかも紹介したかったけれど今回は断念...。「禁断の島」は現物を持ってるので機会があればやりたいですね、あれはコンポーネントも魅力の一つなので。

 今回紹介した以外にもBGAには面白いボドゲがたくさんあります。あれだけの数のボードゲームをオンラインで、合法的に、しかも無料or低価格で遊べるのは本当にすばらしいことで、運営さんには頭が上がりません。ありがとうございます。

 

最後まで読んでくれた方、本当にありがとうございました。(rt.)

 

みんなも!

 

BGA!!

 

やろうな!!!

 

boardgamearena.com