どうもこんにちは。京音のコンガリオンです。最近はよく人狼ジャッジメント*1に潜るようになりました。音ゲー*2なんて知りません。
さて突然ですが、人狼ゲームって、難しいですよね。
特に人狼側の振る舞いが初心者には厳しいです。市民目線では誰が人狼かを推理するゲーム。しかし狼目線では、自ら盤面を作りながら自分の推理を展開しなければなりません。
陣形・噛み位置・SG位置*3を適切に選ばないと盤面上詰む可能性がありますし、無辜の市民たちを欺くというプレッシャーにも勝たないといけません。
そこで今回は、野良部屋に潜っていて感じたこと、人狼を引いた時にどう立ち回ればいいのかを、経験が浅いながらも整理してみました。どこかの記事に書いてあることと被っていると思いますが、なるべく狼の視点に合わせて書いていきます。
人狼ジャッジメントにおいてもっとも標準的なルールである9人村に絞って整理していきます。
○ルール確認
人狼ジャッジメントでよく見るルール、俗に9人スタンダード村(=9スタ)と呼ばれるルールです。
・配役一覧
市民陣営
市民 × 3
占い師 × 1
霊能者 × 1
狩人 × 1
人狼陣営
人狼 × 2
狂人 × 1
4縄3人外のルールです。
狂人を噛まない場合、2人村人を吊れば人狼陣営の勝ちになります。
・他、試合内容にかかわる重要なルール(部屋によって変わる可能性あり)
初日占い ランダム白(人狼でない人が1人、自動で占われる)
同票時の処理 ランダム処刑
狩人の連続ガード あり
自噛み・自投票・噛みなし なし
特に、狩人の連続ガードがありな点には注意です。
同票時はランダム処刑となるため、1回の護衛成功でPP*4がRPP*5になり、2回の護衛成功で縄が1つ増えます。
若干ですが、村人陣営に有利な設定です。狼側の立ち回りはなかなか難しくなります。
※陣形の表記
占い師COの数と霊能者COの数で決まる盤面を次のように表記することが多いです。また、グレーが何人かを含めることもあります。
(占い師の数)―(霊能者の数)
(占い師の数)―(霊能者の数)―(グレーの数) などと表記します
例:占い師CO2人、霊能者CO1人、グレー5人 → 2-1-5
それぞれの場合に分けて見ていきます。
○各盤面の勝ち筋
※人狼ジャッジメントでは議論開始日が2dayと表記されますが、便宜上ここでは議論開始日を1日目とします。
【1-1盤面】
俗にいう平和村。占い師も霊能者も確定した状態です。
また、発言で狩人が透けてしまうのを防ぐため、村は議論せず投票を急ぐ傾向が強いです。
正直、運要素が強い印象。狂人が上手く議論を誘導してくれることを祈りましょう。
<狼側の戦略>
連続ガードがありの場合、市民陣営がかなり有利になります。
占われてしまったら詰みです。占い師を噛みたいのですが、当然狩人に守られてしまいます。なので勝ち筋は、「狩人→占い師」の順番で噛むことです。霊能者を噛むのは悪手です。
発言から狩人をあぶり出し、噛みましょう。
【1-2盤面、1-3盤面】
連続ガードがありだと、とにかく狼が弱い……
1-1盤面同様に狩人を噛むことが最優先です。更にこちらは霊能ローラーが入ることが多いため、PPは起こせません。
狂人を捕捉しやすい反面、グレーも狭まるため潜伏狼が見つかりやすいです。
<狼側の戦略>
この盤面だけは作らないようにしましょう。
【2-1盤面】(占い真狂)
最も基本的な陣形です。霊能者が確定するため、霊能者が進行を務めることが多いです。
人狼ジャッジメントだと、占い師に狂人が出て、人狼が2人潜伏している場合が多いです。という訳でここでは占い真狂の場合に限って整理してみます。
初日は霊能者の指定から始まることが多いですが、初日で吊られてしまうと狼側が厳しくなるため、なんとか縄抜けしたいところです。
初日の縄抜けに成功した場合は、噛み筋が色々あって戦略が多いです。2人で生き残るか、縄受けと逃げ切りを意識するか、選んでいきましょう。
<狼側の戦略>
(1)初日狼が吊られなかった場合
①狂人が分かっている、囲われていない側の狼が逃げ切る場合→確定噛み*6へ
真占い師を噛み、占い結果を落とさせない方針になります。
もちろん村側も占い噛みの理由を考察してくるため、狂人に囲われた狼が疑われやすいです。が、それより真占いの結果が落ちないリターンの方が大きい印象。2日目で確定噛み位置が吊られること濃厚ですが、相方に生き残ってもらえば勝ちとなります。
②狂人が分かっている、囲われた側の狼が逃げ切る場合→狩人噛み・真占いの白噛みへ
まず狩人の護衛が入らないので安全に噛み抜け、縄を増やさずに戦うことができます。
狩人を噛み抜けて乗っ取りが成功すればかなり強いです。ただ、狂人目線での狼が特定しづらいため、グレー側の狼が確定黒になりやすいので注意!
③狂人が分かっていない場合→片白噛みへ
占い師の真偽が分からない場合(初日囲いが発生していない場合)、片方の占い師から白を出している人を噛み、2日目の盤面を見て戦っていくパターンです。
2日の占いでどっちが狂人か分かりやすくなり、陣営戦に持ち込めます。ここで勝てば無事PP、負けてもほぼ狂人が分かる為、最終日が戦いやすくなります。
狂人の誤爆が入った場合はかなり厳しくなります。
④初日グレー5,6の場合→狩人噛み・脅威噛みへ
初日の占い結果が対抗占い師や霊能者に刺さった場合、色の分からない人が多いため、グレーを噛んでも大丈夫です。なるべく狩人を狙いましょう。狩人が分からない場合、議論に慣れてそうな人や自然な考察をしていて今後黒に塗れなさそうな人を噛むのもアリだと思います。
⑤その他
漂白噛み*7、ベグ噛み*8などもありますが、狂人を噛んでしまうリスクが付きまとう高等テクニックです。狂人を噛んでしまった場合は、ほぼ占い真狼を主張しなければならないため厳しくなります。
まずは順張りの作戦からする方が良さそうです。
(2)初日で狼が吊られてしまった場合
霊能者から黒であることが告げられると、狼側はかなり厳しいです。
特に、2日目の占い結果で
・偽占い師が狩人に黒出ししてしまった場合
・逃げ切り狼が黒出しされてしまった場合
この時は狼側がほぼ詰みになります。
「狩人の対抗が出てしまうとローラーになってしまうため、狼は狩人対抗に出られない+占い師の真偽がついてしまい、真占いに護衛が入って次の日確実に占い結果が落ちる」
「1人外吊れたことが分かっていて、吊り縄も余っているため、黒出し先を吊ってみてゲームが続行するかどうか調べられる」
このように人狼側が詰む盤面になる為、気を付ける必要があります。
そもそも初日の時点で狼が吊られそうになった場合は、狩人COしておくと良いです。真狩人をあぶり出しておくだけで、残された狼は戦いやすいです。
噛み位置は真占い師か霊能者です。真偽がつかない場合は狩人を噛んでも良いですが、占いが入らないことを祈りましょう。
【2-2盤面】
占いが2人、霊能者も2人いる陣形です。
真確定する役職がいないため、基本的に霊能ローラーする流れになります。霊能を吊りきる間に両視点の潜伏狼を見つけ、3日目に陣営戦になることが多いです。
<狼側の戦略>
黒塗りする相手は偽占い師が決めます。陣営戦になることが多いので、SG位置が決まったら、勝負する準備を整えましょう。
弱くないとは思うのですが、戦術としてはあまり取られないがち。霊能ローラーが流れ作業になるため、あまり好まれていないのかと思われます。
【3-1盤面】
占い師を3人にして、占い結果を濁す作戦です。
基本的には占いローラーになります。3人の内訳が真占い師、狂人、人狼になることが多いため、霊能結果で黒が落ちた以降は黒スト*9となりグレー吊りに入ることが多いです。
狼側にとって厄介な占い結果を濁せる上にラインも見られにくいので、村側の考察は難易度が上がります。
役割分担がはっきりしていて、個人的には好きな陣形です。
<狼側の戦略>
勝つためには、
占い側の狼は、真目のある行動をすること
潜伏側の狼は、どの占いが真で潜伏狼がどこなのか考察を述べること
が必要です。ラインというラインがそもそもないので、どちらの狼も動きやすいです。
初日に占い狼が吊られてしまった場合は、実質2-1盤面と同じになります。ここでは初日に白が吊れた場合についてまとめます。
(1)占いに出た狼が真を取れている場合→狩人狙いの噛み・白確定の噛みへ
霊能に護衛が入るため、狩人らしいグレーを噛んでいくと良いです。
また、2人の占いから白出しされた人を噛むのもありです。
3日目で真占いが生き残っていた場合は残す進行になりやすく、その場合ほぼ詰みです。ローラー完遂を主張するか、占い真狼狼を追うか、(黒出しされてなければ)噛むことが必要です。いずれも厳しいです。
(2)潜伏狼に縄が届かないと判断した場合→対抗の占い噛みへ
初日に白が吊れた場合、縄が掛からなかった方の対抗占い師を噛むルートも存在します。
2日目には霊能白結果が出て、生き残った占い師の狼が確定します。その後潜伏狼が2縄回避する、という勝ち筋です。
初日で真占いが吊れた場合は狂人を噛んでしまうことになってもったいないですが、こっちは真占いを確実に消すことができるので、潜伏側に自信があればやってみることも十分アリです。
どちらの狼が白く見られているか判断しましょう。
いずれのルートも4日目は霊能者を噛むことがおすすめです。護衛されなければ最終日は3人の精査になり、護衛されても最終日が4人となるだけでRPPになりません。
【3-2盤面】
全人外露出盤面。占いに狂人と狼、霊能に狼が出るパターン。人狼陣営が全員役職に出て、盤面を濁しまくり、真占いと真霊能を吊りきったら勝ち!という大変シンプルかつ大胆な作戦です。かなりパッション勝負になりやすいです。狼が両方役職に出ることは稀なので、あまり出てきません。
<狼側の戦略>
(個人的には)パッション*10全開で良いと思います。
COのない人を噛んでいくのですが、狩人の護衛が成功しやすいです。誰が狩人か考えながら噛みましょう。
ですが、噛み位置よりも占い結果・霊能結果からどういう内訳かを整理し、主張して真を取ることが大事だと思います。
【4-1陣形】
こっちも全人外露出盤面。ただ霊能が真確定してしまっているため、占いローラーで村の勝ちが確定です。狼が勝つ為には誰かがスライドする必要があります。
<狼側の戦略>
負けが確定なので他の役職へのスライドが必要です。スライドするなら霊能者か狩人にしましょう。
もし、潜伏狼がいるのに占い師が4人出てきた場合は、ローラー完遂を強く推しましょう。
(あまりに稀なので)真占い師2人のルールになってたりしてないか確認しましょう。
1回だけ遭遇したことがあります。何故か破綻したのに気付かれなかったです。
○最後に、人狼ゲームに関する所感
野良で人狼をするようになって、人狼ゲームへの考え方が変わりました。
人狼ゲームの魅力って「人狼として市民たちを欺くこと」や「理に適った主張をして信じてもらうこと」だと思っていたのですが。
なんだか違うものを感じるようになりまして。
最近、人狼を引いて議論する度、思うことがありまして。
――なんだか「人狼」より「市民」の方が、ずっとキツい言い方をしてくるんですよね。
私が入った村ですと、なんとなく人狼よりも市民の方が口が悪い。人狼の方が論理的に相手を追い詰めている。市民の方が感情的になって相手を叩く。結果、心の底では白く感じていながらも、判定役は感情が昂りすぎた市民を吊り上げる、なんてこともしばしば遭遇したことがありました。
スタンフォード監獄実験*11ではないですが、役割を与えられた人間はこんなにも変わるものなのでしょうか。
人狼ゲームにおける目標が、「市民という『正義』のお墨付きをもらって、人狼を追い詰めること」になってしまっているプレイヤーも、稀に見るような気がします。
議論が白熱するのは良いことです。誰しも血眼になって狼の粗を探しますし、吊り縄を回避しようと必死になるのも当然だと思います。
ただ、その中でうっかり、傷つく言葉を浴びてしまうこともあるかもしれません。
こういう時が「人狼」という役職で最も辛い瞬間かもしれません。
人狼ゲームにあるのは陣営――「市民陣営」「人狼陣営」だけであって、どちらが『正義』どちらが『正しい』という形ではないのに、ね。
人間って、一体なんなんでしょうね。
○最後の最後に
占い師を騙るときは「占い師CO!?*12」
霊能者を騙るときは「俺霊能!?*13」 と言いましょう。
*1:そらいろ株式会社より配信されているスマートフォン・タブレット向け対戦型オンラインの人狼ゲーム(Wikipediaより引用)
*2:音楽ゲームの略。どうやら京音は音楽ゲームのサークルらしい
*3:スケープゴート。人狼の代わりに吊られてしまう市民のこと
*4:パワープレイ。人狼陣営が市民陣営よりも多くなったとき、票を合わせて市民を吊りに行くこと
*5:ランダムパワープレイ。人狼陣営が市民陣営と同数になった時に、票を合わせて市民を吊りに行くこと。この時はランダムで処刑先が決まり、勝利陣営が決まる
*6:人狼目線で真占い師が確定している状況で、その占い師を襲撃すること
*7:占い師を騙った狂人から白を貰っている状況で、狂人を噛むこと。このとき狂人から白を貰っている人狼が白く見られやすい
*8:ベーグルの略。占い師の真偽が不明の状態で、占い師を噛むこと。ベーグルという名前はこの噛みを行ったプレイヤー名から来ているため、正直「ベーグルの略」という説明はいらない
*9:黒ストップの略。霊能結果に黒が出た場合、ローラーを中断すること
*10:理論ではなく感情や勢いで白くみせること
*11:アメリカ合衆国のスタンフォード大学で行われた、心理学の実験。詳しくは割愛
*12:ゴママヨという言葉遊び
*13:ゴママヨという言葉遊び