折り畳み式BMSコントローラーを作る・完成編

折り畳み式BMSコントローラー台完成編

概要

去年から作りかけのまま放置していたBMSコントローラー台をようやく完成させました。 具体的には、前回作っていなかった折り畳み機構を作り、コントローラーの格納を可能にしました。

序文

前回 keionkakimasen.hatenadiary.com の続きです。

何を以て完成とするかは人によりけりでしょうが、非の打ち所がなくなるまでこだわるといつまでも終わらないので、 一定の妥協ラインを設けてそこを以て完成としたいと思います。 なので今回は、折り畳んで格納できる広げてコントローラー台として使える、という2つの要件を満たしている状態を以て完成とします。

今回は、前回までテープを巻きつけてイメージのまま放置していた折り畳み機構を作りました。 この記事では、折り畳むときにコントローラーを載せたまま下ろす天板と、天板を囲うように閉じるそれぞれの工程を章で分けて紹介します。 また、雑多な修正箇所も箇条書きします。

天板

前回も述べたとおり、BMSコンの重心が(通常の向きで)かなり高いところにあるため、前回のように天板を鉛直に垂らすと倒れてしまいます。 しかしBMSコンを天板に固定するのは工程で骨が折れるうえ、移植性も悪くなります。 なので、天板を斜めに、コントローラーが倒れずそれでいて脚が閉まる中間の角度で立てかけることにしました。

天板からフレームを伸ばして、本体のフレームで支えます。

天板裏から伸ばしたフレーム。
折り畳みのストッパー機構。画像左下から右上にある本体のフレームで、天板の引っ掛けフレームを下に抑える。

ダブルコネクタでつなげたフックで固定します。 正直、脚の幅はデタラメに定めていたので、ダブルコネクタでたまたま固定できたのをラッキーに感じています。

フック部品。

雑多な改善点

立て板、要らなくね?

上で書いたように、天板を斜め向きに固定すればBMSコンをアングル部品だけで支えることができることに気づいたので、 立て板を外すことにしました。見た目がスッキリして、折畳みの傾斜が緩くできたので満足しています。

立て板を外した様子。画像中央にあるアングルコネクタ(市販品)で引っ掛けるように支える。

足、うるさくね?

前回使っていたフット部品が鈴状の部分が移動のたびにけたたましい音を上げる上、本体の堅牢性を損ねていたため、少々値は張りますが別のフットに交換しました。高さ調節が手回しでできるのも便利です。

足部品

その他

下側の脚が固定されていないので、横に渡したフレームとクロスコネクタで固定しました。

コントローラーから出たケーブルをまとめるために、市販のケーブルタイで固定しました。 今思えば、これはG-Fun製品SGF-0497で十分対応できましたね


完成

というわけで、発案から半年以上を経て、ようやく完成までこぎつけました。

折り畳み時
展開時

材料費集計

この章で、今回のテーブルの作成にかかった材料費を集計します。 実際にテーブルに使った部品だけ書きます。SUS社外製品は型番N/Aで表します。

本体

型番 品目 単価 使用数
0003 フレームN 600mm 240 9
0011 クロスコネクタ 345 6
0012 ポイントコネクタ 250 10
0020 フットコネクタM8 156 6
0021 フットM8 450 6
0034 インナーキャップ 72 8
0039 引っ掛けフック 229 2
0069 マルチコネクタアウター 229 10
0093 ダブルコネクタC 240 2
0229 フレームNH 300mm 402 2
N/A ケーブルタイ2ヶセット 360 1
小計 15,334 -

扉ユニット

型番 品目 単価 使用数
0003 フレームN 600mm 240 1
0007 マルチコネクタインナ 282 -11
0009 マルチコネクタインナR 282 1[^1]
0012 ポイントコネクタ 250 1
0020 フットコネクタM8 156 2
0021 フットM8 450 2
0069 マルチコネクタアウター 229 2
0101 フリーコネクタインナーVM 733 2
0220 フレームN 210mm 109 2
0315 マルチコネクタインナー ノブボルト 525 1[^1]
小計 4,369 -

天板ユニット

型番 品目 単価 使用数
0003 フレームN 300mm 135 1
0007 マルチコネクタインナ 282 2
0011 クロスコネクタ 345 1
0028 ボードホルダ 189 5
0101 フリーコネクタインナーVM 733 2
0145 フレームガード 366 1
0220 フレームN 435mm 226 2
0229 フレームNH 270mm 361 1
0323 STナットM5 51 5
0340 パネル 3mm 520x270 870 1
0361 ラバーフットインナーN 166 1
N/A M5トラスネジ4ヶセット 151 3/2
N/A アングルコネクタ 217 1
N/A M4サラネジ6ヶセット 151 1/2
小計 6,309 -

合計

ユニット 単価 個数
本体 15,334 1
4,369 2
天板 6,309 2
総計 36,690 -

今回の集計では採用を見送った部品を計算から外していますが、前回買った部品は当時全て使おうとしていたことを考えると、 前回からの費用の嵩みは予想したほど高くならなかったので少々安堵しています。

ちなみにそのボツ部品も含めた総出費は5万円ほどになります。

雑記

前回、回転軸がグリップの長手方向になる扇状旋回コネクタが欲しいみたいなこと言ってましたが、 既製コネクタの部品を緩めて角形の首を90度回して付け直せばいい話でした。 あと、このコネクタは意図された回転方向以外にも微妙に振れますので、前回のような1方向以外びくともしないのが欲しいという用途には合いません。

これを書いてる最中にフレームのフチで指を切りました。 NHフレームのキャップがホームセンターに売ってなくて、かといってそれだけ通販で買うのも面倒だし、 どうせ天板の裏に手は当たらんからキャップせんでええか、と放置していたら広げるときに当たりました。 読者のみなさまは、パイプ端を露出する際はせめて面取りしましょう。

結びに

教訓①:安く抑えようとして満足いかないものを作るくらいならコストを注ぎ込んで良いものを作ろう

教訓②:記事はネタを最後まで練りきってから書こう

序文でも言ったとおり、細かな改善案が次々と浮かんで収拾がつかないのでもうこのネタで記事は書きません。破ったら脳天に板でも刺しておいてください