こんにちはなのだ
個人観賞用ボイス/ASMR依頼部・副部長の某だもんなのだ。京音とは無関係なのだ。
今回は個人観賞用依頼OKなネット・同人声優さんに、個人観賞用ボイスを依頼する、個人観賞用ボイス/ASMRの世界を紹介するのだ。
京音の人はありえないテンポで工事現場みたいなキックを鳴らす音楽ばかり聴いて、Youtubeの無料ASMR視聴中に某天カードマンに鼓膜を破壊された者ばかりなので、このような記事を書く運びとなったのだ。
- 個人観賞用ボイス/ASMRとは?
- なぜ個人観賞用を依頼するのか
- 個人依頼は高い?
- 依頼はどこでやる?流れはどんな感じ?
- そもそも個人依頼を受けてない方も多い
- 特殊性癖系はどこまで受け付けてくれる?
- 依頼はどう書けば良い?
- 納品物には「過度に期待しない」方が健全
- 依頼した作品は公開されるの?
- そのほか、細々としたトピック
- ChatGPTくんにこの記事のまとめを書いてもらったのだ
個人観賞用ボイス/ASMRとは?
皆さんご存じ、某サイトのボイス・ASMR(同人音声)のような作品を、個人観賞用の受付窓口のあるネット/同人声優さん(またはASMR配信者さん)に依頼しよう、というやつなのだ。
詳しくない人向けに一言で言うとオーダーメイドASMRなのだ。
「シチュエーションボイス・ドラマCD」自体はかなり昔から同人作品の形態の一種として存在していたらしいんだけど、一部の作品を除きマンガやCG、ゲームに比べればマイナーなジャンルではあるのだ。一方でバイノーラル録音やいわゆる「ASMR」のおかげなのか、かなり…とは言わないものの、多少は音声形式の作品も存在感がでてきたと思うのだ。
「ASMR」概念の普及はかなりのもののようで、ゲーム機のことを「ファミコン」と呼ぶオカンがいるように、あるいはアニメ調の3Dのアバターのことを「MMD」と呼ぶ人がいるように、「シチュボ」や「エッチな音声」までひっくるめて「ASMR」と呼ばれることもあるぐらい人口に膾炙しているのだ(正しい用法かはさておき)。
そんなボイスについて、この記事では興味のある人向けの情報を中心に書くけど、あんまり興味ない人は「そういう世界もあるんだ」と思って読んでくれたらいいのだ。
以下「個人依頼/個人向け」と略すけど、「個人依頼=個人(のサークル)が依頼したもの、というだけで販売用も含む」意味合いでも使われる言葉っぽいので注意なのだ。
なぜ個人観賞用を依頼するのか
聴く側(クライアント)の個人向けのメリットとしては
- 自分の需要にドンピシャなものを依頼できる(ことが多い)
- 名前呼びをオーダーできる(方もいる)
の2つなのだ。もちろん、オーダーできる範囲はその性質や依頼先による(後述)んだけど、「①この声優さんが②こういうシチュ・キャラで③こう言ってくれるボイスって無いよな…」みたいな「ほしい組み合わせがない問題」を抱える人ほどおすすめなのだ。声×シチュ×キャラ×セリフの組み合わせが無限大なのに対し、日々生まれる音声作品の数はあまりに過少なのだ。
あと名前呼びOKの方もいるので、プロットに自分の名前を入れても恥ずかしくない人はガンガン入れれば良いのだ。これはイラスト系個人依頼とは一線を画す、ボイス依頼の特異点と言って良いのだ。
個人依頼は高い?
高いに決まってるのだ。オーダースーツが既製品より安いわけないのだ。数百~数千人に多売できるDL販売作品と違って、購入者が一人しかいないのだ。
ただ、いくつか策はあって
- 人気で多忙な方は避ける
- 本当に欲しいセリフを考えて文字数を減らす
- アドリブや秒数指定は避け、具体的に表記する
- 声優さんの負担になりそうな演技は指定しない(大声など)
- (skebで特に経歴浅めの方に依頼する場合)表示設定にする
- バイノーラル録音じゃないとダメか、モノラルでも良くないか検討する
などを意識すればある程度は安く受けてくれることがあるのだ。
で、いくらぐらいするの?
「人や依頼内容による」「各声優さんの料金表を見ろ」「とりあえずおまかせ金額で投げとけ(skeb)」が大前提かつ当然の回答になっちゃうんだけど、これだと読んでる方はつまらないと思うので答えると、経験上、1文字あたり7~10円ぐらい対価を払えば、おおかた受けてくれることが多かったのだ(2025年7月時点)。ただ、もう一回言うけど人や依頼内容によるのだ。
ちなみに字数と尺の相関は、アドリブ・秒数指定なしの前提だと大体「10分=1000~2000字程度」という印象なのだ。一般にアナウンサーの読み上げ速度と言われている300字/分の半分くらいなのだ。
もちろん、駆け出しで「お手頃な金額で承ります!」という方もいるので、そういう方に依頼するのも手なのだ。あとは前述の安くするコツ次第なのだ。
ちなみに、なんでskebは表示設定の方が受けてくれがちなのかだが、特に実績の多くない方の場合、誰でも見られる場所に音声があると(少なくとも、内容が特殊でない場合は)ポートフォリオ的な役割で宣伝効果があるからだと思われるのだ。(推測な上、誰でも当てはまるわけではないと思うので、あくまで参考程度に)
依頼はどこでやる?流れはどんな感じ?
個人のボイス依頼は主に下記が主流なのだ。他サイトは規約で全年齢系以外NGだったり、声優さんも個人用の窓口としては使ってなかったりするので依頼内容と照らし合わせて気をつけたほうが良いのだ。
気になる声優さんがいたら、やってないか調べてみようなのだ。
- skeb(簡易的な依頼)
- iikoe(細かい指定ができる依頼)
- Fantiaのコミッション等の支援サイト(ファン向け)
あとは各サイトの規約を読んで依頼するのだ。
主な流れは
- シナリオを考えて、もしくは探して、金額を指定し依頼する(支払いはここ。クレカとかがいる)
- 依頼の承認を待つ
- (skeb以外の場合)声優さんからの演技など質問に答えたり、何回かやりとりする
- 納品を待つ(納品と同時に支払い確定。基本納品後の返金はできない)
という感じなのだ。その声優さんの忙しさと文量にもよるんだけど、早いと1週間以内、遅いと3~4か月ぐらいで納品される感じなのだ。
依頼承認のスピードもまちまちで、リクを飛ばしてから1, 2週間ぐらい音沙汰のない方もいれば、「書いてるところ見られてた?」ってぐらい爆速で承認する方もいるのだ。
「スケジュールが混んでて受けられるかどうかすぐ回答できない」という事情も考えられるので、気長に待つのだ。
(とはいえ早めに承認/キャンセルの返事をしてくれた方がこちらとしては有難いのだが)
そもそも個人依頼を受けてない方も多い
これは要注意なんだけど、「個人依頼やってません」という方もたくさんいるし、人気の方ほど残念ながら、個人観賞用の窓口は存在しない傾向にあるのだ。
ご迷惑になるのでそういう方には問い合わせ自体をしない方が良いと思うのだ。
また人気の方ほど「納期に時間がかかる」「高い」「長文の依頼には対応していない」こともあるから、そういうのが気になる人は「知名度」ではなくサンプルボイスや出演作を聞いて決めようなのだ。
ちなみにこれは個人的な経験談のため話半分で聞いてほしいのだが、いま個人依頼を受け付けていても、数か月先まで仕事が埋まってたりと忙しい方は、いつ窓口を閉じてもおかしくないので早めにリクエストした方が良い気がするのだ。
特殊性癖系はどこまで受け付けてくれる?
各声優さんが個人のサイト等に記載しているNG事項を読むのだ。
当たり前だけどそもそも「センシティブ系全般NG」の声優さんもいるので、くれぐれも問い合わせる前に調べるのだ。
他には、出演作や支援サイトに投稿している音声も参考にするのだ。もし近しいシチュの作品が存在するのならば比較的安心なのだ。そうであれば承認されやすいので、とりあえずリクエストを飛ばしてみれば良いのだ。
ただ、NG事項でなくても断られることはあるらしいのだ。向こうにも断る自由はあるのだ。気にせずに他の方に当たれば良いのだ。
ちなみに各声優さんのサイトのNG事項やXの投稿を見た感じでは、センシティブ系OKな方でNGまたは断られやすい傾向がある内容の例は↓こんな感じなのだ
- 声優さん本人を連想させるキャラクター
- 実演系
- 生理現象音(オナラ、ゲップなど)
- 声以外の演技、効果音収録など声優仕事の範疇を超えるもの
- (特にハードめの)スカ・リョナ系
- 大声・派手な喘ぎ等、喉に負担のかかる演技
- アドリブが大半を占めるもの
- 隠語連呼するだけ、舐め音だけのようなストーリー性が全くないもの
- 演技が難しそうな特殊性癖
特に特殊性癖持ちでなくても「効果音をつけてくれ」は大方ダメなことには気をつけたいのだ。負担が大きいし、素材を使用する場合は著作権の問題があるし、そもそも専門外だからだと考えられるのだ。
これは個人的な見解なのだが、「声優」の肩書でやってる方は、NG基準が「自身の技量的に演技可能かどうか」「声優の範疇を超えてないか」が中心で、個々の性癖がどれだけ変かみたいな部分はあまり深く立ち入らない方が多い印象があるのだ。
依頼はどう書けば良い?
これも人によりけりだけど、だいたい共通しているポイントとして
- どんな声・演技でやってほしいのかを書く(サンプルボイスなどから指定しても良い)
- 句読点や伸ばし棒、…!?♡☆♪など演技に必要な文字をケチらない
- 改行して1行の文字数をある程度短くする
- ト書きはセリフの前に置く。長々と書きすぎない。()などで囲って分かるようにする
- 演技と直接関係ない記述をセリフの合間に挟まない
- バイノーラル録音希望の場合は立ち位置を書く
- 読み間違えやすい文字/一般的でない単語はフリガナを付ける、もしくはひらがなで書く(例:「臭い→くさい、におい」)。
…あたりを意識すると良いのだ。
もちろん、アドリブOKとか簡易的な依頼でもOKみたいに表明している方なら、あまり詳しく書かなくてもよいと思うのだが、その代わりお任せ依頼は納期は長くなる傾向があるのだ。
あと、声優さんとしてもいらぬ解釈違いは避けたいのか、アドリブ依頼しても無難なセリフになることが多いのだ。どういうセリフが欲しいのか、いくつか例示しておくとよいのだ。
ちなみに、たまに見かけるけどskebの場合「フリー、商用利用可の台本が書いてある外部サイトのURLを貼る」のは規約NGっぽいのだ。転記するなどして依頼内容は依頼文の欄だけ見れば分かる状態にしたほうが良いのだ。
あと、字数も確認しておくとよさげなのだ。
納品物には「過度に期待しない」方が健全
特にskebがそうなんだけど、「納品物のクオリティには過度に期待しない」方がクライアント側の精神衛生的にも健全だと思うのだ。
「読み間違えが多すぎる」「いくつも編集ミスがある」とかなら(skeb以外の場合は)リテイク等をお願いしても良いと思うのだが、「何となくイメージと違った」とかなら、「こっちの説明が不十分」だった可能性もかなり高いし、よくあることと割り切る方がいい気がするのだ。
ちなみにskebの場合は規約上、納品物の完成度に関する異議は認められていないので、どんなミスであれ責任は問えないのだ。なのにXで文句を言ったりすると、さらにトラブルになる可能性があるから、くれぐれも注意したいのだ。
高いと思ったら依頼しない。依頼したら期待しない、が良いと思うのだ。全然ダメだったら不要な文句を言わず、以降はその方に依頼しなければよいだけなのだ。
依頼した作品は公開されるの?
skebに関しては、非表示依頼であっても納品物の公開範囲をこちらから指定できないのだ。逆に声優さん側は自由に公開できるのだ。
流石に非表示依頼を「この人から来た依頼です」みたいに納品物と依頼主を結びつけて紹介してる方は見たことないけど、依頼主が分からない形で別サイトに公開している方はいるので、それが嫌ならその方は避けるのだ。
skebは初めてだと戸惑うかもしれないけど、
- 匿名…依頼主が誰なのか、クリエイター含め誰にも表示されない設定
- 非表示…依頼主・依頼文・納品物がクリエイター以外に表示されない設定
という意味なのだ。匿名&表示なら依頼主は誰にもわからないが依頼文・納品物は誰でも見れる状態になるし、非匿名&非表示ならクリエイターにだけ依頼主・依頼文・納品物が分かっている状態になるのだ。金額はどの設定であっても第三者からは見れないのだ。
繰り返しになるけど、非表示依頼であっても、声優さん側には公開する自由があるので気をつけるのだ。
skeb以外のサイトはマチマチだけど、基本的に依頼のやり取りは非公開で、納品物の公開範囲は「当事者間の取り決め」というパターンが多いのだ。なので、非公開で受けてくれることも多いのだ。
言うまでもないけど、「個人観賞用」として依頼したボイスをこちら側が許可なく公開するのもまたトラブルになりそうなので避けたいのだ。
そのほか、細々としたトピック
① 著作権的な注意点
たとえば「某アニメの○○になりきってセリフを読んでください」という依頼は、(特に有償の場合は)権利的なトラブルになる可能性がありそうなのだ。その声優さんの出演作であっても同様なのだ。「あなたが出ている作品の続きを書いたから読んでくれ」とかもマズそうなのだ。
- フリーの記載がない台本の利用もトラブルの可能性
ネットで見つけた台本でも「フリー台本」など明記されていないものは勝手に使わない方が無難そうなのだ。
一方で…
- 自分で考えたセリフを依頼するのは問題ない
- 演技のイメージを伝えるために既存キャラクターを例示するのはOKの場合が多い
従って、たとえば
「イメージとしては○○(有名キャラクター)みたいに、ちょっとクールで余裕のある話し方をお願いします」
みたいな
- 参考として例示するだけ
- 忠実な声マネを要求しない
- それっぽいセリフを自分で考える
- おとなしく個人だけで楽しむ
分にはあまり問題にならなそうなのだ。
② おすすめの小規模依頼
不安なら最初は目覚まし・おやすみボイス、誕生日おめでとうボイスなど、負担が少ない・短い内容で依頼すると安心だと思うのだ。
声優さんも準備の手間があるので短すぎると受けてくれない可能性はあるけど、リクエストの連投とかしなけりゃ迷惑な印象までは持たれないと思うのだ。
③ マナー系
- むやみに短い納期をこちらから指定しない(どうせ個人観賞用に急ぎの用事などまず無いのだ)
- 依頼以外の無関係な内容を書かない
- 「お金を払ったから/NGと明記してないから」と言って、なんでも自由に要求できるわけではない
- お礼メッセージは送っといて損はない
このあたりもマナーっぽいのだ。
ChatGPTくんにこの記事のまとめを書いてもらったのだ
ここまで読んでくれた人は、もう「個人観賞用ボイス/ASMRってどういうもの?」という疑問はだいたい解消されたと思うのだ。
ちょっとでも「試しに依頼してみたいな」と思ったら、それはもう立派な第一歩なのだ。
最初は「本当にこんなお願いしていいのかな…」「恥ずかしい…」と不安になるかもしれないのだが、大丈夫なのだ。
ネット・同人声優さんもいろんな依頼を受けてきているので、無理なお願いじゃない限りは受けるか検討してくれるのだ。
何より「自分だけの音声が手に入る」というのは、本当に特別な体験なのだ。
既製品では絶対に埋められない、自分のためだけの空白をピッタリ埋めてくれるのだ。
もし今回の記事で興味が湧いたなら、ぜひ一度、小さな依頼からでも挑戦してみてほしいのだ。
きっと、新しい扉が開くのだ。
それでは、良きASMRライフをなのだ!
ばいばいなのだ〜。
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ChatGPTくんにこの記事のサムネもお願いしたのだ。
サンプルデータが少なそうなバイノーラル録音用のマイクもイラスト化できてるのが地味にすごいと思ったのだ