クイズ企画「メインディッシュ!」振り返り

2025年7月19日(土)、クイズ企画「メインディッシュ!」を行いました。
ノンジャンルのビジュアルクイズを75問出題する至ってシンプルな企画でしたが、20人近くの方に参加いただきました。ありがとうございました。
問題制作はわたくし852、Smaさん、じょーどさんの3人で行い、そこそこ幅広くて変な問題が出題できたのではないかと思います。
この記事では一部問題を中心に当日を振り返るとともに、どのようにクイズ制作に取り組んでいるかなどもお伝えできればと思います。

1.各問題の解説

アール

答え
楽天
リンガーハット
立命館大学

自分の中で「パネルクイズっぽい」といえばこういうクイズ。笑えるような面白さはないが、小綺麗にまとまっていて解き心地が良いのではないかと。こういう問題は検索して作ることが難しいので、しっかり普段からクイズ的な視点を持って生活していることが大事になると思います。

クイズ

答え

アニメ・ゲーム

クイズ企画全体としてサブカルに関するクイズが多いことから作ったクイズ。「青問」とディスプレイのイメージからこの作問期間はサブカル系問題を「ブルーライト問題」と言っていました。なお私は自己言及的な要素をお洒落だと思っている節があり、小4のときクロスワードの1のカギに「今やっていること」→「クロスワード」と設定して全く伝わりませんでした。

キョウト

答え

ゲームパニック京都

私が1~2回生のころ、主に先輩と毎日通っていた思い出のある場所。今回来る人にも京音の先輩がいるに違いないと思って、エモくなるために出題しました。点数を競う感じにならなそうな企画では、特定の参加者を狙い撃つクイズを作るようにしています。あんま良くないことかもしれません。

ナワタイ

答え

①科学情
②パチンコ・パチスロ
③ジャグリング

私はVtuberがとても好きなのでVtuber問題を作りたいのですが、たぶん自分が見ているVtuberを見ている人は来ないので、こういったひらめき系に落とし込んでみました。色々なVtuberを知らないと作れない一方、解く側にVtuber知識は必要ないという構造になっていて自分の強みが上手く活かせたなと思っています。

サンリオ

答え

若(にゃ)

私はVtuberがとても好きなのでVtuber問題を作りたいのですが、たぶん自分が見ているVtuberを見ている人は来ないので、こういったひらめき系に落とし込んでみました2。サンリオがVtuber箱を持っていることを知らなかった人も多く、驚きを提供できてよかったです。多くの人が「猫」と解答しており、「いやそれやったら猫魔しろあやんけ!」と思ったのですが誰にも伝わらないので心の中にとどめておきました。

ジドウ

答え

時間の使い方

阪急に乗っていたら前の子供がこれを読んでいて、児童向け自己啓発本で稼ごうとしている大人がいることにモヤモヤしたから作った問題。日常の気付きを問題にして、みなさんと共有するのがこういうクイズをやっている一番の動機です。

スタミュ

答え

初音ミク(Append)

初音ミク2人おって草。もともと多人数ボカロ曲(Bad∞End∞NightやBlessing)とその人数とを線つなぎにするクイズを作りたくて調べたら、初音ミクが2人おって草だったので問題にしました。こうやって寄り道でより良い問題ができることが往々にしてあるからクイズ制作は面白いですね。

ココ

答え

パラグアイ

私はゴー☆ジャスを小4から事あるごとに擦り続けており、そんじょそこらの人とは年季が違います。この画像はちょうどボリビアとの境界付近を指しており、そこに突っ込まれると言い訳もできないのですが、みなさんの宇宙海賊リテラシーが高くて助かりました。

メイス

答え

選挙(明るい選挙のイメージキャラクター)

企画が参院選前日だったので、必ず見ているはずのキャラクターを出題。こういう知らないのが悪い(選挙に参加していないことになるため)(でも実際に悪いわけではないよ)みたいなスタンスのクイズがかなり好きです。というのも分からないだけで「うわ~ごめんなさい」とか言ってイジられる側に回れるチャンスなわけです。ただこれをプレッシャーに感じてしまう人もいることを数年かけて理解しました。過度にイジらないよう気を付けています。

リリビビ

答え

②⑤⑥

先述の通り自分が一番すきなジャンルであるサブカル総合問題。チームメンバーそれぞれの力を合わせて突破してもらうのをワクワクしながら待っていました(開けられませんでした)。最近ハマっているCANDY TUNEから何か出題したくて、村川緋杏の名前がおもろいことと脳内検索された③⑤から問題にしました。結果として各方面に振った問題にできて非常に満足しています。

オトゲー

答え

①Xaleid◆scopiX
②SPiCa -39's Giving Day Edition-
③Arena Argenticuria
Gargoyle Full Song
ヒプノシスマイク -Division Battle Anthem-
⑥Scripted Connection⇒ Long Mix
⑦プレリュードLONG
⑧L2(Liberation)
⑨LOVE!HUG!GROOVY!! +nova
⑩今月のおすすめプレイリストを検索します

むっっっっっっっっず。①が非常に話題になったので、問題になることを期待されているかな~と思って作りました。長い曲の問題は長い方がいいという思想のもと全10問のセットになっています。音ゲーマーの集まりで「オトゲー」ジャンルは威圧感があるから難しくても許されるかと思ったのですが、本番ではかなり序盤に開けられて相当焦りました。ただ6問も正解してもらい、すごいな~って思いました。

コンポザ

答え

サイモンマン

最近やっている「MASH VP! Re:VISION」という音ゲーからなんか出したいな~と思っていたら、SOFT LANDING ON THE BODYの続編らしい曲とオキナワッシヴの続編らしい曲があって本当に続編で面白かったので出題。コンポーザーというジャンルもみんなビビッて開けないから詳しい人が正解してくれるかと思ったのですが、全然この人を知らなそうなチームが開けて申し訳ない気持ちになりました。思ったより音ゲーマーは音ゲーが好きみたいです。

リャク

答え

①Grievous Lady
②Sound Chimera
③Magnolia

普通のクイズにこんなのを寄稿したらボコボコにされそうですが、「人」で来てくれている以上多少はこういう問題を出しても許されるかもと思って出してみました。グラビアスガールは本当にこうとしか呼べなくなって困った時期があります。変に覚えている曲名がおおく、いつか使いたいなと思っていたので良かったです。

エーブイ

答え

顔がAI生成

普段あまりアダルティな問題は出さないようにしているのですが、このクイズ会で怒られるわけないだろうと思ったので出題しました。AVや裏垢系の界隈もこういう時代なんだなぁと思ったので題材にしてみた次第です。個人的にはなんかちょっと怖い瞬間があって好みではないです。

ゴママヨ

答え

空飛ぶブッダ

ゴママヨはなにかとダルいとか言われがちですが、ひらめき問題の題材として丁度良すぎます。個人的にはゴママヨも好きだし元画像も面白いので気に入っている問題のひとつです。ちなみにドローン仏から入って、このままでは問題にしづらいと思っていたところゴママヨが目に飛び込んだという順番で作問しました。

 

ワンコ

答え

オシッコをされたところで転ぶとケガが治りにくいです

パンツ

答え

軽度失禁売場

シカク

答え

カダイ

答え

写真を撮った瞬間に自動で翻訳が表示されて課題が終わった

マツヤ

答え

店内でお召しあがりの方

企画チーム内で「Vlogクイズ」と呼称していたクイズ群。こういった面白いことを写真に撮るのが趣味なので、こういったときにクイズとして出力できてとてもうれしいです。こういったVlogクイズを他の人がしているのをあまり見ませんが、みなさんもっとやった方がいいと思います。

2.企画について

動機

かつて音ゲーサークルでよく行われていたクイズ企画に「闇鍋」というものがあります。事前にみなさんから問題を募集し、そのうちランダムなクイズに少人数のチームで挑戦するというものです。この企画が好評だったのは、好きなだけ問題を作って参加できるためクイズ制作の楽しい部分だけを味わうことができること、そしてたくさんの人が問題を作るので幅広い問題が集まることの2つがあるのではないかと思います。ただ色々あって(すいませんでした)もう数年開催されておらず、来年OBになることを考えて最後に闇鍋系クイズを作りたいと思いました。

もうひとつの動機は、縛りのない状態で好きなクイズを作りたいと思ったことです。今までいろいろなクイズ企画を成立させるためある意味「仕事」でクイズを作ってきました。そうした活動で少しずつ参加者の皆さんからの信用を得られたので、そろそろ自分の好きなクイズを好きなだけ作っても誰か解きに来てくれるかなって思いました。今回はあと何問どのジャンルのどんな難易度のクイズが必要とか考えず、自分の思った面白さをそのままお届けすることをテーマとしています。

作問にむけて

闇鍋クイズは性質上サブカルジャンルの知識問題が最も多く、後年では参加者のクイズ制作が上手くなったことでネットミームに関連したひらめき問題が多かったように思います。自分の好きな画像クイズは日常から着想を得たもの、またはジャンル横断サブカルクイズで、加えてクイズを通して人を笑わせることができたら一番うれしいと思っています。その思考を汲んでくれて、特定のジャンルに偏らず、問題数は多くなくても火力の高いクイズを作ってくれて…といったいろいろな条件をクリアできてできるだけ少人数のチームを考えた結果、Smaさんとじょーどさんと一緒に作問することになりました。ありがとうございました。
お二人がとても面白いクイズを作ってくれるので、自分はやや面白いクイズを好きなだけ作るだけでしっかりしたクイズ企画っぽくなりました。本当に楽しかったです。

当日の見立てと運営

まず参加者層ですが、自分と同じかそれより上の代ばかりになると確信していました。基本的に企画チームのネームバリューで呼ぶ訳ですから、自分たちの問題をあまり目にしていない人たちは来ないだろうと考えたからです。なので昔の音ゲーマーにだけ分かるネタなどはもちろん通じると考えていいのですが、企画チームがお互いに無言で「そういったネタに頼るのはダサい」という雰囲気を醸し出しており、いい抑止力になりました。

闇鍋では通例問題の内容は完全に伏せて、問題番号のみで解く問題を選ぶのですが、今回は半角カタカナ4文字以内のジャンル名を付けてみました。これによって自分たちで選んだ感が出るし、特定のジャンルの知識が必要な問題をしかるべき人に解いてもらえます。また実はパネル一覧で近いジャンルの問題を近くに配置し、わかりづらいジャンル名のものもそこから推測してもらおうと思っていましたが、あんまりきづいてもらえませんでした。

当日の感想

まずたくさんの人に来てもらえて、そして楽しんでくれて本当にうれしかったです。のびのびと楽しんで作ったクイズを楽しんで解いてもらえるって、相当いいことだと思います。

そうかも

前半のパネルパートでは、なかなか変な問題が集まっていたにもかかわらず正答率がとても高くてびっくりしました。解けないつもりで作ったクイズもあったのですが、みなさんのクイズ能力の高さに敬服いたしました。

後半の一斉回答パートでは、一転して解ける問題が少なかったものの、みなさん本当によく盛り上げてくださいまして、いいテンション感のまま終われたかなと思います。特段気を使ったり補足しなくてもクイズを楽しむ気概のある参加者のみなさんで、こちらもとても楽しかったです。

クイズ企画を終えて

とても楽しかったからこそ、ここまで大きいクイズ企画をやるのももう最後かもしれないと思うと少し寂しいところがあります。普通のクイズから異常なクイズまで本当に色々なクイズを作ってきました。今回一緒に作ってくれたSmaさんじょーどさんをはじめ、今まで私と一緒にクイズを作ってくれたみなさんに感謝の気持ちでいっぱいです。私はこだわりが強くて勝手に問題文を調整したり企画を勝手に進めたり大変なところもあったかと思いますが、おかげで全てのクイズを最高に楽しんで作ることができました。また、もちろん今まで私が関わった企画に参加してくださったみなさんにもお礼させてください。盛り上げがなかったらとても厳しかった企画はいくつもあって、毎回毎回周りに支えられながら企画できているなと実感する次第です。本当にみなさんありがとうございました。

3.おわりに

「メインディッシュ!」振り返りは以上になります。改めまして今回この企画に携わった全ての方に感謝申し上げます。

また、この記事を読んだあなた。こんな日常の小さな気付きからクイズを作って誰かを楽しませたり喜びを共有したりすることができます。どんな形でもいいのでぜひクイズを作ってみてください!

 

Smaさんによる振り返り記事