こんにちは。お抹茶うみゃおです。
あのね、
スティンガーの絵がね、すきなの。。。
スティンガーさんってご存じですか?(愚問)
ボルテのメインビジュアルを担当してて、可愛い女の子、かっこいい男の子、ムキムキのおじさん、クリーチャーからドラゴンさん(∈可愛い女の子)までお手の物なバチバチのイラストレーターさんです、ほんとすごいですよね。ばけもんか?
というわけで……
スティンガーに!なるぞ~~~!!!!*1
注意!
この記事は絵の練習記録をまとめたものです。AIイラスト・機械学習等の要素は含まれておりません。
ピピピ……改めましてこんにちは、AIお抹茶うみゃおです。
ホンジツはスティンガーさんの絵を”学習”していきます。
いや本当に、こういう記事書くか~って思ってたところでAIイラストが大炎上したので、まじで怖いです。たたかないでね。
参考までに、普段描いているイラストはこんな感じです。
スティンガーさんの絵とは似ても似つかないような感じですね。
この記事の目標は、
- スティンガーさんが描いた感のあるイラストを描くこと
- ちょっぴりお絵かきが上手くなること
の2点です。そのために既存のジャケットを2枚ほど模写+新規イラストを1枚描いてきたので、その話をします。
これは目次です。
お絵かき上達法
すでに何千人ものイラストレーターによって幾万回擦られてる言説ですが、お絵かき上達のフローはこんな感じだと言われています。僕も一応そうしてます。
絵を観察する → 出力する*2
つまり、
➀まず自分が好きだな~と思える絵を見つけて
②観察してその絵の良さの”もと”を調べて
③それを一般化して自分の技術に落とし込んで
④それを使って絵を描く
という流れを繰り返すわけです。
その「じっくりとイラストを観察する」ための手段として、模写やトレスなどがあるわけですね。*3
おわりです。これ以上何か言うと素人質問が飛んでくるので黙ります。ンムッ←だまるおと
模写編
今回は女の子ドーン!て感じのジャケットをマネしたいので、スティンガーさんのイラストからそういうのを選んで模写していきます。背景は無視します。
しました。
それぞれ8時間、7時間程度で作りました。すごくない?褒めて褒めて
「よく見る」という目的のもとではトレスでもOKなんですが、今回は模写という手段を採用しました。
トレスだと脳死で作業しちゃったり描く手順の理解に至らなかったりするから、という理由でそうしています。*4
以下、模写を完成させるまでの流れです。
➀罫線を引いてアタリを取ります
②身体・服の形を取って、より詳しい形を取ります
③線画を描きます。入り抜きとかに注意*5
④塗って完成だ
塗るときにスポイトで元絵の色を取っても良いような気がするんですが、レイヤーの構造を逆算して再現可能にすることが肝心なので、ちゃんと自分で色を重ねて作っていくことを意識します。
あとね、これね、模写したい!って始めたらあっという間に記事更新2日前になって完成を諦めた奈奈ちゃんです
布とか髪とかのなっがい曲線とか、フリルみたいな作画コストの高いものが多いとバカほど時間かかります。6時間くらいやってこの進捗です。たぶん自由に描いた方がはやい……
分析編
ここから、模写を通じて+いろんな絵を眺めて思った「スティンガーさんぽい絵のポイント」をまとめたいと思います。
絵を描く一連の流れに沿って列挙出来たらな、という感じ
余談ですが、こういうのをまとめるのけっこう好きでして、以前の記事でニューレトロな画風についてのポイントをまとめたことがあります。(記事はこちら)
ここに関してはちょっと話が真面目がちなので、出力編まで飛ばしてもらっても大丈夫やで
構図
- 前後感を持たせる(フカンとかアオリとか)
- 上体を屈める、反らす
- 手足を畳む、手前や奥に出す
たぶんこれ、正方形の画角に女の子を大きく映すためだと思います。
引きの構図でも良いなら、立った状態でも斜めにして膝上まで収められますね。(Grand Guignolは良い例)
顔
- 輪郭ちょっと丸め
- まつげは短め+きっちり塗りつぶして上からタッチを付ける
- 白目は真っ白、黒目の下色は濃いめで瞳孔小さめ、ハイライトは丸
- 鼻は少し高めの位置に点のスタイル、周囲にちょっと赤みを持たせる
- 頬の線は控えめ、ハイライトも入れがち
- 唇に色+ハイライト、口角はちょっと巻き込む感じ、たまに八重歯
参考の画像を貼ろうとしたんですが、まあ手元にあるスティンガーさんの絵を見てください。
この人描き分けが上手いので輪郭にもバリエーションあるんですが、女の子に関しては基本的に頭のアタリを丸く取っるんじゃないかな~と思います。
あと、イラストを似せるうえでは「その人がどうデフォルメしてるのか」を読み取ることが大事です。
顔が似ないことには始まらないのでちゃんと研究することが必要ですし、顔は目・鼻・口とデフォルメの宝庫なので研究の成果がちゃんと出る部分かなと思います。
手
- 指は3節に分ける+関節の角はかっちり
- 指先にかけてまっすぐ細くなっていく、親指は第一関節大きめに
- 手の平の湾曲を意識する
映えるイラストって顔の近くに手が配置されていることが多くって、ジャケットでもそれは然りです。顔の次に見られる部分だと思うので、ここも注意深く見ておきます。
この人が描く手だな~てなることは稀かもですが、手がうまい絵は全部うまく見えるのでマネし得です。
身体
- 太ももを太くします
- 太ももを太くします
- 太ももを太くします
たぶんこの人下半身フェチです。尻と太ももの間を絞るような曲線を描くと一気にぽくなります。
あと個人的に、太ももの内と外の肉質の違いを考慮していたり、ふくらはぎもバランスよく太くしていたりするので安心できます。
上半身に関して言うと肩の動きが鎖骨と胸に連動しているのも好きです。
塗り
- 影色はだいたい薄い紫
- 下色にグラデ+影はぱっきり。肌と髪の影はちょっとボケ足があるかも
- 輪郭にそってぱっきりとしたハイライトorリムライト
- 光源に向いてる肌にハイライト(ボケ足アリ)
- 髪のハイライトは薄め、ひし形を並べる感じ
- 奥にあるものにがっつり空気遠近法を使う
これも適当なスティンガーさんの絵を見てくれれば「は~なるほど」てなる気がします
首元の一番濃い影が落ちる肌に紫を使うことは多いですが、肌全体に対して紫の影を置くのは結構レアかもです。
肌の下色が結構黄色いのでだいぶ暗い影・強い光を演出することになりますね。
髪のハイライトはすごく個性的だと思います。
なんかこう、入り抜きの激しいベタ塗りのペンでぺとぺと~ってした感じです。これマネするの大変そうだぞ
あと感じたのは布に対する理解の深さです。
プリーツスカートもフレアスカートもばっちりで、絵全体のイメージを壊さない程度の細密さでぱっきりな影をかけるの本当にすごいです
以上が、模写を通じて「スティンガーさんこんな感じで描くんやな~」と思ったポイントです。
自分の描き方と違うな~と感じたところを挙げているので、当然ながら網羅性はないです。
出力編
だいぶ前置きが長くなってしまいましたが、ここから模写をして得た知見を活かして絵を描いていきます。
奈奈ちゃんが時間切れになってから描き始めてるので、もう突貫工事です。スケジューリングがへた!!!!
何を描くかですが、迷いに迷っていちかちゃんにしました。その時描きたかったからです。迷ってないですね。
まずアタリを取ります。
体をたたむことで画面内にたくさん収まるように工夫しました。あとイラスト自体の映えを意識して、顔の近くに手を持って行ってます。
この段階では全然分かんないですが、いちかちゃんはデザインのそこかしこにハートマークがあしらわれているので、手でもハートを作ってもらいます。
つくって、もらいます。
いやハートの手描くのむずすぎんか!?!?!?
まあ頑張って描きます。模写とは別に、スティンガーさんの描いた手をたくさん集めて書き写す吉良吉影みたいなことをしていたので、その成果を発揮したいところ。
1ラフはこんな感じです。アタリからちょっと姿勢を変えたり服の形をきちんと描いたりしてます。この時点である程度顔を作っちゃうことでモチベを保ちます。
次に線ラフを描きます。
え、結構すごくない?
スティンガーさんが描いた感を出すために、ちょっとスク水をチラ見せしたり、お尻と太ももの境界を絞ったり、腕で右胸がンギュてなってる感じを出したいですね。
スティンガーさんが描いた感を出すってだけなので、やましい心は一切ないです。
ないです!!!!!*6
線画を描いて下色を塗りました。
ちょっと表情が解釈違いだったので変えました。あと服の柄ちょっと間違えてたので直したかな
ここから塗りですね……(ちゃんと似るか不安の顔)
まずは全体の明暗バランスを決めるために服を塗っちゃいます。
影をぱっきり描いたあとでその輪郭をエアブラシで削ると雰囲気出ます。疑似ボケ足って感じ
影の境界にオレンジ~赤のオーバーレイを描けることで立体感が出たり色味が増えたりするので有効かも。
肌を塗ります。
自分が塗るとどうしても赤みが強くなるな~という印象。
下色を思い切って黄色くして丁度良いくらいですね、影色には勇気をだしてちょーっとだけ紫を足してます。
赤をおいたりハイライトを付けたりする瞬間に生を実感するんだ
髪を塗ります。
けっこう普段通りの塗りではあるんですが、わりと様になった気がします。
ハイライトも頑張って寄せました。いちかちゃんの触角ってちょっと透けてて、その表現がちょっと大変だったかも*7
顔を仕上げていきます。
熱いサムネ回収です。
た、楽しすぎる……(ショートケーキのイチゴは最後に食べるタイプ)
鼻にハイライト入れてまるっとオーバーレイで囲んだんですけど、一気に”ぽさ”が上がります。これをやりたかったんだよこれこれ~~って感じだ
で、全体にハイライト・リムライト・オーバーレイをかけたり色味を調整したりして完成です。
赤枠がちょっと邪魔ですが、この線でトリミングするって線なのでゆるして。
え、かわいいかも~~~~~
模写の時は背景ガン無視で描いてたんですが、せっかく正方形レイアウトで描いたことですし、適当に背景とか曲名とか入れてみます。
じゃんけん大会の背景丸パクリです。まあ間に合わせということで……へへ
高画質版をPixivに投稿したので、ぜひ見ていってね
どうかね??????(記事公開1時間前まで描いてたので客観的な評価ができない)
自分の絵柄とは違った感じでもけっこう可愛く描けたので、個人的には大満足です。
絵自体は良い感じかもですが、一番の問題は「この絵がちゃんとスティンガーさんぽいか」です。
それに関してはスティンガーさんのさまざまな絵の中にこいつを放り込んでやると明らかになるわけです。
ぽいっ
…………
うわすげえ浮いてる………
結論
プロってすっごい!!!!!!
バチバチに浮いてますね……そもそもの巧拙の差が目立つ結果となりました。まあ仕方ないと言えば仕方ないですが、もっと頑張ってうまくなるぞ~~って感じです。
この記事の内容は以上になります!
ここまで読んでいただきありがとうございました!
あとがき(長い)
おえかきの勉強、めちゃくちゃ楽しかったです。
今回はある程度イラストが描けるぼくが上手い人の模写をしてうんぬん~みたいな内容でしたが、模写orトレスで絵の分析をするのはおえかき初心者の方にもおすすめです。
少しでもお絵かきに興味のある方は、ぜひとも好きな絵を見つけて模写・トレスをしてみてください。たぶん楽しいから。
今後についてですが、もう少しの間スティンガーさんの絵柄に近づける努力をしていこうと思います。いったん全力で寄せた絵を出力したので、次回以降絵柄の分析をするときの質がもっと高まるんじゃないか~と期待大ですね。
後はジャケット特有の絵作りについても勉強しないとです。白背景ばっかり描いてるので、エフェクトばちばちで彩度ぎゅんぎゅんの背景って描いたことないんですよ……
いろんなジャケットを見るのはもちろん、トレーディングカードとかのイラストを見るのも有効かな~と思っています。
勉強とか努力とか言ってて努力・未来・A BEAUTIFUL STARって感じですが、今後も楽しくお絵かきやっていきま~~す かきかき
こちらTwitterとPixivです。Skebもあります。ぜひぜひ。
ここまで読んでくださりありがとうございました!(二度目)
以上、お抹茶うみゃおでした。