2023前期に作った音ゲークイズ企画まとめ

どうも、音ゲークイズ企画魔人の852と申します。京大音ゲーサークル京音でも対面で例会ができるようになり、それに伴ってクイズ企画もたくさんできるようになりました。今回は前期(4月~9月)行った企画について解説してまいります。音ゲーサークルでクイズ企画がしたい皆さんはもちろん、他オタクサークルでクイズ企画をやってみたい皆さんにも参考にしていただけますと幸いです。

0.自己紹介

メイン機種はテトテコネクト。2019年度に京音入会をしてから音ゲークイズに触れ、上回生のみなさまに教えてもらいながら秋ごろから自分でクイズ企画を開催して遊んでいた。2回生からはコロナで対面でのクイズ企画が難しくなったので、今年ようやく対面でクイズ企画ができるようになってうれしい。クイズは対面の方がおもしろいので。

1.音ゲークイズ読ませマス(4月例会)

1.1.概要

音ゲークイズが得意な人に音ゲー早押しクイズを解いてもらった時に、押されて残った文字数を予想するという企画。点数は、実際より多く残った(=早く押した)と予想したチームには点数が入らないチキンレース形式とした。

こんな感じ

1.2.狙い・動機

早押しクイズという文化に触れたことがない新入生向けに、知識や技術なしにも早押しクイズを楽しんでもらうための企画。

1.3.制作にあたって

参加者が文字数を数えやすいような工夫が必要なので、画像のような原稿用紙+5文字ごとの赤線という画像を用意した。また、難易度は簡単すぎない基本問題というイメージで作問した。この企画をより楽しむためにはクイズで問われている知識がどの程度有名かを把握しておく必要があるので、自分のやっている機種の問題ならわかるといったレベルの問題が望ましいと感じた。また点数の都合上問題は短くまとめる必要がある。今回は多くが40~60文字程度になるように作問した。

また事前に文字数計測を済ましておく必要があり、作問は大変ではないが画像作成と併せて準備の段取りをしっかりしておかないと前日の夜などに巻き返しが効かない形式ではある。

1.4.感想

概ね好評だったとは思う。事前に問題を解くメンバーとして人気の人を選んだこともあって「○○…嘘だよな…?」的な盛り上がり方もあった。ただ諸事情で文字数計測をオンラインで行わざるを得ず、かなり文字数がスベってしまうため予想よりも押しが遅いということが頻発したようにも思う。あと点数管理が非常に大変で、当日は各チームに点数計算を任せた。

問題は悪くなかったと思うが、パラレル問題を入れ忘れたのが悔やまれるところ。また工夫したとはいえやはり解答者が文字数を数えるのが大変そうだった。各赤線に数字を振るなど対策はあったように思う。

 

2.音ゲー歌詞クイズ(4月例会)

2.1.概要

ボーカル曲の一部がピー音になっているので、その部分に入る歌詞を答えてもらう。なお解答はチームで1つボード解答するという方法で行った。

Q.アイウォンチューな光線銃が ラブとエネミー ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪(ピー音)
A.狙い撃ち

2.2.狙い・動機

ボーカル曲の歌詞は音ゲーで実際に聞いていれば馴染みのある題材で、かつ調べていない限りみんな等しく正確にはわからない題材である。よって全くわからないということになりづらくみんな楽しめると考えた企画。

またチーム戦にすることでほどよく自分のわかる範囲だけ参加するという効果も狙った。

2.3.制作にあたって

音源の確保が相応に面倒だった。音源加工は切り出しとピー音をつけるだけでなく、ノーマライズ(音量の調整)もしておく必要がある。また問題にする部分の前後(特に前)をしっかりとらないとどの曲かわからなくて参加できなくなってしまうので注意が必要。

作問に関しては特にSEGAとArcaea、プロセカを厚めに有名な曲や最近話題になった曲から選んだ。maimaiは他機種によく移植されているようなボーカル曲で定番のものがあまりなく選出に難航した。

2.4.感想

Garakuta Doll Playの「move that yeah」に正解者が出るなど思った以上の盛り上がりを見せた。ただ肝心の新入生に聞き取り調査ができていないので本当に成功したかどうかは不明ともいえる。

混乱少女❤そふらんちゃんが通じなかったり、花と、雪と、ドラムンベース。の「ありがとう、ございました。」が意外とみんな知らなかったりと誤算も多かった。この辺の感覚をアップデートするのは相当難しい問題だと改めて感じた企画でもある。

3.イントロクイズ(都サーバー)

3.1.概要

シンプルなイントロクイズ。3セットあり、それぞれテーマが設定されている。

1セット目テーマ 「ia韻踏みイントロ」 例)Kight Rider,TiamaT:F minor,みんなのマイマイマー

2セット目テーマ「季節のイントロ」 例)printemps,隅田川夏恋歌,華の集落、秋のお届け,雪月花 ※春、夏、秋、冬を意識した楽曲が順番に流れる

3セット目テーマ「繰り返しイントロ」 例)FIRE FIRE,stella=steLLa,リメンバーリメンバー,レーイレーイ

3.2.狙い・動機

京音の例会では何回も連続でイントロクイズが開催されていた。私はイントロクイズが極端に苦手なのもあって面白いイントロクイズというものがよくわからなかったので、テーマ性を持たせることで楽曲の予測などができて面白いかと思って試しに問題を作ってみた。

3.3.制作にあたって

作問を適当にしたら本当に一瞬でできてしまう形式である。今回はテーマに沿った楽曲を選ぶ都合上65問で4~5時間程度かかった記憶がある。といっても4~5時間で65問のクイズセットができるのはすごい。テーマの選定は思い付きで適当にやった。

3.4.感想

普通のイントロクイズよりは少し盛り上がったかもしれないが、当然イントロクイズに革命が起きるほどではなかった。1セット目は韻を踏んでいるテーマ上矢継ぎ早に問題を出すのが爽快感があってよかったかもしれない。3セット目は曲名の制約が強いので、曲を知らなくても正解できる問題(さくらさくら / nora2r)なども盛り込んだ。これは一発ネタとして成功したと思う。

私はイントロに詳しくないので断念したが、ドラムスティックのカウントから始まる曲やピアノから始まる曲など音色で統一出来たらこれはこれで面白いと思う。

4.逆張りクイズ(6月例会)

4.1.概要

答えが複数あるクイズにチームで一つ解答し、最も解答したチームが少ない正解を出したチームに点数が入るという形式。よくある。

Bチームに3点入る

4.2.狙い・動機

例会で他の人のクイズ企画が予定されていたが、なんか流れそうだったので急遽作った。実際流れた。

4.3.制作にあたって

基本的には2~3の解答がまず頭に浮かぶような問題にした(つもり)。駆け引きが生まれるためには解答の知識レベルに差がないといけないということも意識した。また、音ゲーにしすぎると新入生が置き去りになる可能性も考え、一般問題も混ぜた。

4.4.感想

参加者の皆様のハッスルの甲斐もあって結構盛り上がった。ただ渾身の問題として作った「マクドナルドのレギュラーバーガー」は解答数が多すぎてちょっとスベって悲しかった。あとポップンのキャラ「MZD」を知らない人がほとんどだったので一問ほぼ無駄になってしまった。まあポップンやってないと知らないか…。

5.時事王(裏都18th)

5.1.概要

だいたい2023年4月以降の時事に関連した早押しクイズ。20問ごとに1セットとして、全7セットで多くのセットを勝ち取った人の勝ち。

5.2.狙い・動機

音ゲークイズは基本的に音ゲー歴がものをいう遊びである。これが新規参入を妨げている一つの要因なのではないかと考え、時事のみを出題することで知識レベルの平均化を狙った。セットに分けたのは途中入退室をしやすくするため。

5.3.制作にあたって

当然SDVX、CHUNITHM及びArcaeaに関する問題を厚めに取りたかったのだが、ArcaeaはAC機種に比べると更新が遅く、時事となると問題が作りづらいらしい。また時事王という看板を掲げる以上ミームというか話題性を持った問題にしたかったが、いかんせん私が音ゲーマーのTwitterを見ていないのでここも難航した。

5.4.感想

140問ストロングスタイルなクイズが続くのでハードルが高いかとも思ったが、意外とクイズ常連メイツ以外もたくさん来てくれて楽しかった。ぼちぼち難しめの問題も混じっていたが、問題の回収率は非常に良かった。

解答できていない人も含めてみんなでワイワイ音ゲーの話をして盛り上がるという展開ができていた場面も多く、ここもうまくいったと思う。ただそのこともあって前半は時間がダダ押ししてしまい、後半頑張って巻き返した。前半は下回生の子に司会と問読みをお願いしていたので、バトンタッチしてからお兄ちゃんに任せときみたいな気分だった。

6.終わりに

京都大学バーチャルYouTuber同好会の方で行ったクイズやサークルでやっていないクイズも合わせると10個くらいはクイズ企画をやった気がする。サークルで企画として行うものは一応盛り上げる以外にも狙いをつけて行っているが、まあまあ上手くいったと思う。企画の弱点やその対策に作問前に気づくことも増え、なんやかんや5年目になって少しはクイズ企画が上手くなってきたのかなとは思う。

これからの展望としては、下回生がもっと自分でクイズを作れるような誘導ができるようにしたい。企画立案や作問に協力することはもちろんだが、この形式なら自分も作ってみたい!と思えるような作問コストが低くて面白い企画を作れたらうれしい。また前期は下回生にクイズに触れてもらうということがメインだったので、もっと他の形式も試してみたい。

最後に、クイズ企画をやってみたいけど盛り上がるか不安とか具体的にどうルールを作ればいいかわからないなどありましたらお気軽にご相談ください。音ゲーVtuberとちいかわとすみっコなら作問もある程度できます。