音ゲーマーのためのカラオケ攻略

pop'n musicのカラオケREMIXは対策しておかないとボコボコにされる。これの攻略記事ではありません。

 

みなさんこんにちは。メイン機種はLIVE DAM STADIUMとテトテコネクト、京大音ゲーサークル京音所属の852(やこうちゅう)と申します。今回はカラオケで歌を歌うということについて、音ゲーマー的な視点から解説していきたいと思います。

 

 

 

0.歌が上手くなることのメリット

たのしい!!!!!!!

歌が上手くなるということは歌唱の解像度を上げるということでもあり、同じ歌を歌う中でできることが増えるのでとても楽しいです。歌が上手い人がバラードを歌いがちなのは、曲がゆったりな分歌唱の幅がとても広いからです。

せっかく音ゲーをやるなら上位難度もプレーできた方が楽しいみたいなことと似ていますね。

1.機種の選び方

現在日本で主流なカラオケの機種は2つ、「DAM」系列と「JOYSOUND」系列の2つです。ここではそれぞれの特徴を説明していきます。

1.1. DAM

機種:LIVE DAM Ai,LIVE DAM STUDIUM,LIVE DAMなど

・アルバム収録曲に強い。有名アーティストのマイナー曲などはDAMの方が多い気がする。

・オケが優秀。ありえない音のオケが少ないので、気になる人はDAMの方がいいかも。

・特別な歌い方をしなくても高得点が狙いやすい。カラオケショーみたいなテレビ番組でJOYSOUNDが使われることは絶対にない。

1.2.JOYSOUND

機種:JOYSOUND MAX GO,JOYSOUND MAX,JOYSOUND f1など

・曲数が多い。オタク的には特にボカロに強いのが嬉しい。

・ユーザーが曲を投稿できる「うたスキ ミュージックポスト」というサービスがあり、絶対にカラオケに入らない感じの曲がポンと入ることがある。

・採点が音程や安定感に誠実。棒読みっぽい歌い方をする必要があるが、カラオケ練習としては非常に優秀。

1.3.おすすめの機種

オタクに嬉しい曲数(有効曲数)が多いのでJOYSOUNDがおすすめです。採点のことを考えても、歌いやすい曲で95点が狙えるくらいまではJOYSOUNDの方が音程が点数に反映されやすくて攻略感が高いのでおすすめ。DAMは「初音ミクの激唱」、「くるみ☆ぽんちお」、「花と、雪と、ドラムンベース。」やDIVAのMV付きが歌いたくなった時にぜひ。

 

2.歌全体の練習

機種を選んで、さあ練習するぞ!となってもどう意識したらいいかわからないと思います。とにかくたくさん歌わないと上手くならないというのは正しいのですが、カラオケ攻略へ意識するといいことをまとめておきます。

2.1.音程

音程の正確さは、音ゲーでは「精度力」に対応する根幹的な部分です。練習方法も精度力と同じで、「精度を意識してたくさん歌う」以外にありません。「精度を意識した歌い方」ですが、ちょうど音ゲーで精度狙いをするときと同じくひとつひとつのノーツをしっかり意識して慎重に音程を合わせに行く感じで歌います。カラオケの判定調整にあたるものはキー調整ですのでしっかり余裕をもって歌えるキーで練習しましょう。

音程への意識ですが、「私は雨の日に階段をしっかり踏む」ような意識をしています。採点時に出てくる音程バーを階段に見立てて、しっかり体重を乗せて踏み込むように歌いましょう。

2.2.安定感・ロングトーン

安定感やロングトーンは、音ゲーでは「物量耐性」や「脱力」に対応します。具体的には息の流量をしっかり制御することで向上するものです。少しハードルが高く感じますがよく聞く「腹式呼吸」なんかがこの辺と密接に関わってきます。多分私が書くより調べた方が精確だと思うのでみなさん各自でお願いします。息の流量を制御できるようになると実は音域も広がるのでお得です。

多分間違ってると思うのですが、私なりの歌うときの姿勢も書いておきます。まず肩は頑張って上に引っ張り上げた状態からストンと落として力を抜きます。力を抜きますといったものの力をかけないとすぐ巻き肩になるので謎です。姿勢の維持にのみ筋肉を使います。次に背中ですが、壁に沿って拳一つ背中に入るくらい反ります。腹筋が極端に弱いので背筋に頑張ってもらっています。高音を出すときやデカ声を出すときはそれ以上に反ります。俺は海老です。お腹は吸うときに広げて吐くときに狭める…ではなく、常に内臓を全部下に押し下げるイメージで力を入れています。ロングトーンではそれに加えてぺしゃんこに押しつぶすイメージで力を加えます。めっちゃしんどいので多分間違ってます。足は誰か教えて下さい。高音を出すときに沈み込むように曲げるのですが、内股すぎて膝同士が当たってたまに痛いです。たすけて。

2.3.ビブラートその他のテクニック

結局コツを掴まないとできないので、調べて見よう見まねでやってみるしかないです。習うより慣れろ、です。音ゲーでいうと「ウミユリ配置」「壁混フレ」など各機種独自の要素に対応すると思います。

習得した技法をどこで使うべきかですが、おすすめは目標となる歌が上手い歌手をひとり設定して、その人の歌い方をインストールすることです。これで最低限どの曲もそれっぽく歌えるようになります。あとは単曲練習あるのみです。

2.4.歌うのに適した曲

好きな曲です。歌っていくとだんだん自分が歌っていて楽しい曲が分かってくるので、それっぽい曲をたくさん歌いましょう。色んな曲を歌って表現の幅を広げるのは十分歌が上手くなってからでいいです。

3.単曲練習

一人でカラオケに行かないと絶対にしない単曲練習ですが、結局これをやるのが一番効率がいいです。音程やリズムを暗記する必要がある時点でカラオケが単曲対策ゲーなのは仕方のないことなので。

3.1.音程の確認

いうまでもなく、音ゲーでいう譜面確認に対応します。音ゲーより時間をかけた方がいいです。例えばフォニイサビの「簡単なこともわからない『わ』」の音程、わかりますか?こういう微妙なところも全て確認して、外しやすいところなどをちゃんと注意して歌えるようになりましょう。特に周りより低い音(谷になっている音)をしっかりと合わせると音程ちゃんとしてる感が出ます。

3.2.歌い方の確認

音ゲーでいう運指の確認です。好きなボーカルの真似をしましょう。同じ音でも下からはいったり上からはいったり、息を多くしたり少なくしたり、こぶしやらビブラートやらいっぱいあるので、その辺を脳内再生できるまで聞きこむのが理想です。これを繰り返していくと、だんだんと歌を聴くことに対する解像度が上がってきます。「ここでこういう技法使うのかしこすぎる」などの感想が持てるようになってとても面白いです。

誰のカバーを参考にすると良いかは非常に難しいですが、こだわりがない場合はどの曲もめちゃくちゃ上手くて癖の少ない人がいいです。Adoとかはやめときましょう。わたしのおすすめはVtuberの「天ノおと」です。私はちょっとVtuberに詳しいんですけど、今まで出会ったVtuberの中で一番生歌が上手いです。

4.おわりに

これであなたもカラオケ虹レート!細かいテクニックなどは多分まだまだあるのですが、歌がうまくなるにつれ課題もたくさん見えてくると思うので一緒に悩みましょう!それでは良きカラオケライフを!