ポップンワールドカップ カタール2022

倉野川からこんにちは、二条せらふ(@seraph_2)です。

普段はまり花ちゃんをすこりながらポップンをしています。

 

前回の記事はこちら。

keionkakimasen.hatenadiary.com

 

今回は定期更新ではありませんが、ワールドカップについて書こうと思います。

なおサッカーを知らなくても読めるように書いています*1

記事公開後も試合のたびに追記していく予定です。

(12/21)ワクチンの副反応で寝込んでしまい遅くなりましたが全試合書きました。これで完成です。

 

こないだこのようなツイートをしました。

せっかくなのでこのノリで各試合のコメントを書いていこうと思います。

 

もくじ

 

グループリーグ第1節

グループリーグは32チームが8つのグループに分かれて総当たり戦を行います。勝利すると勝点3、引き分けで勝点1を手に入れることができます。それぞれ3試合ずつ行い、勝点の上位2チームが決勝トーナメント進出となります*2

 

ラメントUPPER(カタール) v.s. ジャッジメントエクアドル

緒戦は開催国のラメントUPPERと49指折りの癖譜面で知られるジャッジメントの一戦。グループAの残りのメンバーはどちらもレベル50であり、どちらもこの試合で勝点を手に入れたいところです。

序盤から試合を支配したのはジャッジメントで、ベテランフォワードのX階段を中心に何度もラメントUPPERのゴールに攻撃を仕掛けます。X階段は前半のうちに2得点を決め、スタジアムの空気を完全に我が物としました。後半はラメントUPPERが勢力を盛り返すも決定的な場面は作れず、ジャッジメントの勝利となりました。

 

 

 

perditus†paradisus UPPER(イングランド) v.s. ヘビーメタル(イラン)

第2戦は世界ランク5位で、欧州予選を負けなしで通過した優勝候補のperditus†paradisus UPPERと、アジア予選1位通過のヘビーメタルの対戦です。

p†p UPPERは初めから怒涛の波状攻撃を叩き込み、終始レベル50上位の貫禄を見せつける展開となりました。様々な階段とトリルが次々に得点を決め、終わってみれば6得点という圧巻の結果は他の強豪チームにもかなりの印象を与えたでしょう。ヘビーメタルは終盤に絶対的エースの縦連打が途中出場して見せ場をつくりましたが、本調子ではないのか反撃は2点にとどまり、決勝トーナメントが遠のく痛い敗戦となりました。

 

 

 

カウボーイUPPER(セネガル) v.s. ダージュ(オランダ)

第3戦はカウボーイUPPERとダージュの一戦。今大会初めてのレベル50同士の対戦です。

お互いにレベル50を冠しているだけあって実力は伯仲、中盤まで一進一退の攻防を繰り広げました。試合の均衡が崩れたのは後半39分でした。ダージュが減速二重階段からのキャトられで先制点を掴み取ると、カウボーイUPPERの後半発狂を掻い潜り後半アディショナルタイムの縦連打でダメ押しを決め、接戦を制しました。

 

 

 

トイコンテンポラリー(アメリカ) v.s. エンジェリオン(ウェールズ

第4戦はトイコンテンポラリーとエンジェリオンの一戦。ボス曲同士のハイレベルなカードです。

前半はトイコンの一方的な攻撃をエンジェリオンが受ける展開が続きました。懸命な守備の僅かな隙をついてトイコンが先制します。エンジェリオンは後半に交代をしかけソフランで打開を図ります。戦術が当たり形勢を立て直したエンジェリオンは同点に追いつきました。ラストはお互いに激しい攻め合いを見せましたが決定機は生まれず、今大会初めての引き分けとなり、勝点1を分け合いました。

 

 

 

Chaos:Q(アルゼンチン) v.s. オイパンク(サウジアラビア

第5戦はChaos:Qとオイパンクの一戦です。

世界最高の選手とも言われる超強力ソフランを擁する世界ランク2位のChaos:Qは、開始早々に先制点を挙げ、その後も圧倒的な戦力で試合展開をコントロールします。しかし、後半に個人差爆発オイパンクの縦連打が炸裂し、同点に追いついたかと思うと、あっという間に2点目を奪い試合をひっくり返しました。試合の内容で言えば終始Chaos:Qが優位に進めていたはずですが、結果をみるとオイパンクに軍配が。いきなり大金星をあげたレベルオイパンクの番狂わせが世界中を驚かせました。

 

 

 

辿る君を超えて(デンマーク) v.s. IDM UPPER(チュニジア

第6戦は辿る君を超えてとIDM UPPERの一戦です。

双方とも総合力を試す譜面であり、互いに守備的な布陣でぶつかり合うことになりました。辿る君もIDM UPPERも相手陣地深くに踏み込むチャンスはあったものの活かしきることができず、0-0という結果に終わりました。グループDの残り2曲はどちらもラス殺しが際立っており、今後の試合でどのように得点を奪取するのか注目されます。

 

 

 

BabeL ~MODEL DD101~(メキシコ) v.s. K∀MUY(ポーランド

第7戦はBabeL~MODEL DD101~とK∀MUYの一戦です。

バベルは元49詐称組として要所要所で申し分のない攻撃力を誇り、幾度となく相手ゴールに迫りますがあと一歩決めきれない時間が流れます。一方のK∀MUYは後半の同時押し発狂で絶好の機会を得ますが、こちらも紙一重のところですり抜けていきました。勝利の女神の気まぐれに翻弄された両チームでしたが、第5戦でChaos:Qが敗れていることもあり様相は早くも混沌としてきました。

 

 

 

サイレント(フランス) v.s. perditus†paradisus(オーストラリア)

第8戦はサイレントとperditus†paradisusの一戦です。

サイレントは前大会の覇者。4年前に大暴れした問答無用のスピードスターを始め、非常に層の厚い攻撃陣が揃っています。そんな強敵を相手にp†pはなんと序盤に1点をもぎ取りました。もしやがあるかと思われましたがここでサイレントルームが覚醒します。息をのむような鮮やかな攻撃を矢継ぎ早に繰り出し、後半はまさにワンサイドゲーム。4-1の圧勝となりました。

 

 

 

24/7 Popperz(モロッコ) v.s. コアダストビートUPPER(クロアチア

第9戦はポッパーズとコアダストビートUPPERの一戦です。

レベル49の筆頭格である全体難のポッパーズは重厚な守備を固めた布陣で臨みます。対する局所発狂で50の一翼を担うコアダスUPPERは相手の隙を一点突破して勝利を掴もうと構えています。コアダスUPPERが繰り出す同時押しの嵐をポッパーズがガッチリと受けきり、試合が動くことなく時間を迎えました。

 

 

 

ふることUPPER(ドイツ) v.s. リナシタ(日本)

第10戦はふることUPPERとリナシタの一戦です。

ロングポップ君マシマシで襲いかかるふることUPPERに対して1点を許すものの、後半にギアチェンジしたリナシタは2点を返し逆転。そのまま最後の減速地帯を凌ぎきり、なんと勝ってしまいました。すごい

(2点目)右サイドを駆け上がる浅野とロングボールを表している

Hello, tomorrow.
Going well? Any luck?
I turn into the true things until y'all make out.
Smile and cry, make a chance!

 

 

 

L-an!ma(スペイン) v.s. 激走!!ヤング☆ダンプ!(コスタリカ

第11戦はエルアニマとダンプの一戦です。

無敵艦隊エルアニマが物量とは何たるかをヤングなダンプに対して叩きつけた結果、ここまでの試合で最も無慈悲な差がつきました。石ヤバい。

 

 

 

Popperz Chronicle UPPER(ベルギー) v.s. 限界食堂(カナダ)

第12戦はポックロUPPERと限界食堂の一戦です。

戦力にはかなり違いがあるにも関わらず、限界食堂が限界を超える善戦をみせました。元々50の更にUPPER譜面という格上の相手に対して互角に戦い、世界ランク2位を苦しめました。歴代ボス曲のいいところを集めたはずのポックロUPPERにとっては「らしくない」辛勝となりました。

 

 

 

インボルクUPPER(スイス) v.s. クラシック11(カメルーン

第13戦はインボルクUPPERとクラシック11の一戦です。

UPPERになって帰ってきたサニパの準ボスが攻め込み、それをCSの問題児が変則リズムと激辛判定で躱し反撃を狙うという甲乙つけ難い試合展開が繰り広げられます。どちらが勝っても不思議はない拮抗した状態から1点を引き寄せたのはインボルクの方でした。左右振りと縦連打で狭き門をこじ開けて勝点3を手にしました。

 

 

 

ラクモ(ウルグアイ) v.s. ニエンテ(韓国)

第14戦はムラクモとニエンテの一戦です。

今大会何度目の登場か、働きすぎなMZDとハテナの衝突はやはり激しいものとなりました。どちらも多量のノーツで殴り合ったものの、あと一歩のところを攻めきれず双方無得点のまま引き分けに終わりました。

 

 

 

Popperz Chronicle(ポルトガル) v.s. CHERNOBOG(ガーナ)

第15戦はポックロとCHERNOBOGの一戦です。

今大会の参加チーム中最も世界ランクが低いのがCHERNOBOGです*3。ボス曲メドレーであるポックロに対して守備を徹底し、さらに反撃の機会をきっちりと窺う様子は異世界から来た神の底知れなさを感じさせます。しかし相手は何年も前から世界の舞台で暴れまわる伝統の譜面。数少ないチャンスを生かしたポックロが一枚上手でした。

 

 

 

o†o(ブラジル) v.s. クラシック8(セルビア

第16戦はo†oとクラシック8の一戦です。

最後に登場したのは世界ランク1位の音の雨。前半はクラ8の革命的な発狂に攻めあぐねる光景がありましたが、続く魔王に対してNoを突きつけ、芸術的な階段でクルッと2点目を奪い取り、ソフランに頼らずともわかりやすく強いところを全世界に示しました。

 

 

 

 

グループリーグ第2節

ここからはグループリーグ第2節です。初戦に勝って一頭地を抜くチームもあれば、敗戦が重く響くチームもあります。それぞれの戦いに注目です。

 

エンジェリオン(ウェールズ) v.s. ヘビーメタル(イラン)

ここからは各チーム2試合目となります。グループ内の順位にも注目です。

第17戦はエンジェリオンとヘビーメタルの一戦です。試合前の時点でエンジェリオンは勝点1、ヘビーメタルは勝点0です。決勝トーナメント進出のために勝利がほしい両チームです。

試合は一進一退、0-0のまま終盤を迎え、両チームともに疲労の色が表れる中、ヘビーメタルの規格外なラス殺しがレベル50の厚い壁を破りました。エンジェリオンも加速して反撃を試みますが、その裏を取ってヘビーメタルが追加点を奪い、勝利を手にしました。

これでヘビーメタルは勝点3となり最終節に望みを繋げ、エンジェリオンは勝点1と苦境に立たされてしまいました。

 

 

 

ラメントUPPER(カタール) v.s. カウボーイUPPER(セネガル

第18戦はラメントとカウボーイのUPPER対決です。前節はどちらも敗れており勝点0同士の顔合わせとなりました。ここで負けるとグループステージでの敗退が確定してしまうという後のない状態です。

カウボーイが果敢に攻め、ラメントの強固な守備をぶち破り先制。さらに中盤の休憩地帯の直後、いきなり極端な左右振りから2点目を決めます。ラメントも終盤密度を挙げて総力で攻め込みなんとか1点を返しますが反撃もここまで。ラストに3点目を奪われて連敗となりました。

カウボーイは勝点3を手に入れ、勝点0のラメントは最終節を待たずして敗退が決まりました。最終節で強豪ダージュ相手に勇姿を見せられるかが課題です。

 

 

 

ダージュ(オランダ) v.s. ジャッジメントエクアドル

第19戦はダージュとジャッジメントの一戦です。互いに勝点3を持っており、この試合で決勝進出へ向けて加速したいところです。

これが世界ランク8位の洗礼か、試合開始すぐにダージュの先制攻撃が決まります。対するジャッジメントは1点を追う者として粘り強く戦い、ダージュにチャンスを与えません。後半に同点に追いつくと、格上相手にそのまま引き分けに持ち込む好ゲームをみせました。

両チーム勝点1を積み重ねて勝点4となりました。決勝進出はゆっくりではありますが近づいています。

 

 

 

perditus†paradisus UPPER(イングランド) v.s. トイコンテンポラリー(アメリカ)

第20戦はperditus†paradisus UPPERとトイコンテンポラリーの一戦です。p†pは前節6点を奪う大爆笑を見せグループ首位の勝点3、トイコンはエンジェリオンとのボス曲対決で勝点1を持っています。

序盤からp†pの目まぐるしい波状攻撃が何度も襲いかかりますがトイコンは決死の守備で対応、得点を取らせません。徐々に反撃の機会も増え、横に広い配置を生かした戦法で攻め込みます。しかし両者ともに決定打が生み出せず0-0で試合終了となりました。

p†pは勝点4としグループ首位をキープ。勝点2で3位となったトイコンは最終節で2位のカウボーイUPPERとの直接対決に臨みます。

 

 

 

IDM UPPER(チュニジア) v.s. perditus†paradisus(オーストラリア)

第21戦はIDM UPPERとperditus†paradisusの一戦です。IDMは前節引き分けており勝点1、オーストラリアはサイレントにボコボコにされたので勝点0のままです。グループステージ突破のために勝利が不可欠な両チームの対戦となりました。

IDMの堅い守備陣はp†pの攻撃を何度も受けきり、カウンター攻撃に繋げます。しかし一瞬の隙を見逃さなかったp†pが一撃をお見舞いします。IDMは後半になっても盤石の守りからの苛烈なカウンターを繰り出し前に出続けますが、結実することはなく1点が遠い試合となりました。

p†pは勝点3で2位に躍り出ました。IDMは最下位に沈み、次節のサイレント戦に僅かな望みを託します。

 

 

 

K∀MUY(ポーランド) v.s. オイパンク(サウジアラビア

第22戦はK∀MUYとオイパンクの一戦です。K∀MUYは前節白バベルとの試合を引き分けて勝点1、オイパンクはChaos:Qを破るというとんでもないジャイアントキリングを決めて勝点3で首位に立っています。

勢いに乗る今大会のダークホース、オイパンクがこの試合もペースを支配します。世界上位と渡り合える縦連打を振りかざし何度も進撃しますが、なかなか得点が決まりません。一方のK∀MUYは終始相手ペースで試合が進む中、数少ないチャンスを大切に運んで得点に繋げます。相手の激しい攻撃をかわしきり勝利をつかみました。

1勝1分としたK∀MUYが勝点4で首位に立ちました。オイパンクは勝点3のままですが、決勝進出の可能性はまだ残されています。

 

 

 

サイレント(フランス) v.s. 辿る君を超えて(デンマーク

第23戦はサイレントと辿る君を超えての一戦です。サイレントが勝点3で暫定首位、辿る君を超えては勝点1で追いかける展開です。

前節でも活躍を見せたサイレントのスピードスターが今節も暴れました。秒間40ノーツを超える凄まじい発狂譜面は辿る君を以てしても止めることができません。支配率は五分五分で健闘を見せたにもかかわらず、たった一人に掻き回されてしまった格好となってしまいました。

2連勝したサイレントは決勝進出を確定させました。勝点1で3位となった辿る君は2位のp†pとの決戦にすべてをぶつけることになります。

 

 

 

Chaos:Q(アルゼンチン) v.s. BabeL ~MODEL DD101~(メキシコ)

第24戦はChaos:QとBabeL ~MODEL DD101~の一戦です。まさかの敗戦で勝点が無いChaos:Qと、前節引き分けで勝点1の白バベルがぶつかりました。

レベル50にふさわしい、互いの激しい攻防が交差する試合となりました。Chaos:Qはレジェンドの司令塔が多様な攻撃の起点となり、対する白バベルはリズムにとらわれない自由な形の有機的な発狂で返します。鎬を削り合う展開のなか、一枚上手だったのはChaos:Qでした。後半に2得点を決め、前節の敗戦を勝利で塗り替えました。

Chaos:Qは勝点3で2位に浮上し決勝進出を捉えています。白バベルは自力での決勝進出がなくなり、次節勝利が最低条件でさらにK∀MUYとサイレントの試合結果を見守ることになりました。

 

 

 

リナシタ(日本) v.s. 激走!!ヤング☆ダンプ(コスタリカ

第25戦はリナシタとダンプの一戦です。リナシタは前節ふることUPPERに逆転勝ちして勝点3、ダンプはL-an!maに負けて勝点0となっています。

両チームとも守備を固めた態勢をとり、試合が動かないまま前半が終わります。後半リナシタが攻勢に転じますがなかなか得点が決まらず、逆に隙を突いてダンプが突っ込み1点を奪います。結果的にこれが決勝点となりダンプが一瞬の発狂でゲージを吹っ飛ばす辛ゲージらしい勝利を掴みました。

勝点3を手に入れたダンプがリナシタに並び、決勝進出の争いの行方はいよいよ予想がつかなくなってきました。

 

 

 

Popperz Chronicle UPPER(ベルギー) v.s. 24/7 Popperz(モロッコ

第26戦はポッパーズとポッパーズの一戦です(?)。ポックロUPPERは勝点3で首位に立っており、勝点1の24/7が追いかける展開です。

堂々たる立ち振る舞いで試合を掌握するポックロに対し、24/7は防戦からのカウンターを主軸に立ち向かいます。この作戦が功を奏し、高速階段やドクマリ発狂を相手の急所に突き刺した24/7が金星を挙げました。

24/7は勝点を4として決勝進出を射程内におさめています。ポックロは次節で勝利しなければ敗退という厳しい戦いとなりました。

 

 

 

コアダストビートUPPER(クロアチア) v.s. 限界食堂(カナダ)

第27戦はコアダスUPPERと限界食堂の一戦です。前回大会準優勝ながら未だ白星の無いコアダスは勝点1、限界食堂は前節ポックロUPPER戦で健闘するも勝利には届かず勝点0で追い込まれています。

Are You Ready?の合図とともに速攻をしかけた限界食堂がいきなり先制しました。レベル50の強豪を相手に見劣りしない戦いぶりを光らせます。しかしコアダスが徐々に空気を飲み込んでいき、同点、逆転、さらには2度の追加点と一切手を抜かないドラスティックな攻撃で勝利しました。限界食堂は50の壁にまたも泣かされてしまいました。

コアダスは勝点を4として決勝進出に手を伸ばします。2連敗の限界食堂は最終戦の結果に関わらず敗退が確定となりました。

 

 

 

L-an!ma(スペイン) v.s. ふることUPPER(ドイツ)

第28戦はL-an!maとふることUPPERの一戦です。双方高い戦力を誇る大注目のカードですが、勝点3のL-an!maと勝点0のふることと、立たされた状況はかなり異なります。

試合は主にL-an!maがコントロールし、ふることが耐えつつ反撃を捩じ込むという予想された展開となり、レベル50同士が互いの強みを全面に押し出し、膠着状態のまま時間が経過していきました。先に山を崩したのはL-an!maでしたが、間もなくふることの逆襲も決まります。一進一退の攻防が繰り広げられましたが止めの一撃は決まらず、引き分けという結果になりました。

L-an!maは勝点4で首位、ふることは勝点1でまさかの最下位となっていますが、道は途絶えていません。どこが勝ち抜けるのかレースは混迷を極めています。

 

 

 

クラシック11(カメルーン) v.s. クラシック8(セルビア

第29戦はクラシック11とクラシック8の一戦です。ポッパーが悶絶してしまうような楽曲が勝点を求めて火花を散らします。

まず動いたのはクラ11でした。モルダウの流れを呑み込むと、目にも留まらぬ超低速で先制します。クラ8も負けじと応戦し、魔王が立て続けに2点を奪い去り試合をひっくり返します。後半さらに1点を追加してクラ8が2点差をつけましたが、クラ11のアルハンブラが牙をむき、連続得点によって劣勢を跳ね返し追いつきます。目まぐるしいジェットコースターのようなソフランに相応しい見応え抜群の試合は3-3のドローとなりました。

双方勝点を1として最終節を迎えます。果たして決勝進出への一縷の望みを手繰り寄せることができるか。

 

 

ニエンテ(韓国) v.s. CHERNOBOG(ガーナ)

第30戦はニエンテとCHERNOBOGの一戦です。ムラクモ相手に引き分けて勝点1を持つニエンテと、勝点0のガーナが対決します。

レベル49屈指の爆発力を持つアグレッシブスタイルを特徴とする両者の対決は非常に激しいものとなりました。CHERNOBOGが2点をリードしたかと思うとニエンテは中盤の爆撃で一気に同点に追いつきます。すぐさまCHERNOBOGが追加点をお見舞いして突き放すと、何が何でも得点が欲しいニエンテの猛攻を最後まで凌いで逃げ切りました。

ニエンテは勝点1のまま、CHERNOBOGは勝点3となりましたが、決勝トーナメントに進むためには次節で負けるわけにはいきません。変わらず苦しい戦いとなるでしょう。

 

 

 

o†o(ブラジル) v.s. インボルクUPPER(スイス)

第31戦は王者o†oとインボルクUPPERの一戦です。どちらも勝点3をすでに手にしており、この試合で勝つと決勝トーナメント進出が確定し、引き分けでも限りなく近づきます。

両者「負けなければいい」という状況のためか、互いに自身の強みを主張するよりも相手の強みに対応することを優先した手堅い布陣で臨む戦いとなりました。引き分けかと思われましたが、最終盤にo†oの攻撃が突き刺さり1点をもぎ取りました。

これによりo†oは決勝トーナメント進出を決めました。インボルクは敗れこそしましたが勝点3で2位につけており、あと一歩のところにいます。

 

 

 

Popperz Chronicle(ポルトガル) v.s. ムラクモ(ウルグアイ

第32戦はPopperz Chronicleとムラクモの一戦です。勝点3で決勝進出に王手を掛けるポックロをムラクモが止めることができるのか注目です。

タレント揃いのポッパーズによる度重なる攻撃をムラクモが固い守りで止め続ける試合が序盤から展開されます。しかし耐えきれず1点を失い、窮地に陥ったムラクモは反撃の狼煙を上げます。後半に何度かチャンスを呼び込みましたが決めきれず、最後にポッパーズの追加点を食らって万事休す、厳しい敗北を喫してしまいました。

Popperz Chronicleが危なげなく決勝進出を確定させたのと対照的に、ムラクモは2戦終えてグループ最下位と暗雲が立ち込めています。捲土重来を期してCHERNOBOG戦を待ちます。

 

 

 

 

グループリーグ最終節

ここからはグループリーグ最終節となります。各グループの2試合が同時に行われ、決勝トーナメント進出を賭けた激戦が並行して繰り広げられました。先の2試合で切符をつかんだチームがほとんどない史上稀にみる大混戦となっています。

 

ジャッジメントエクアドル) v.s. カウボーイUPPER(セネガル
ダージュ(オランダ) v.s. ラメントUPPER(カタール

まずはグループAから。試合前の時点で勝点4をもつダージュとジャッジメントが1歩先を行き、勝点3のカウボーイUPPERが猛追する展開です。この3チームは勝利すれば自力で進出確定できるので他会場の様子を気にせず目の前の試合に全力をぶつけることになります。開催国のラメントUPPERはすでに決勝進出への道は絶たれており、最終戦で一花咲かせられるかどうかが見どころです。

 

第33戦はジャッジメントとカウボーイUPPERの一戦です。序盤からカウボーイが攻守に躍動し、前半終了間際に待望の先制点を手にします。引き分け以上で決勝進出となるジャッジメントは失った1点を取り戻すべく猛攻を仕掛け、同点弾を打ち込み決勝進出の切符を引き寄せます。このままでは敗退となってしまうカウボーイは奮起し、再びリードを奪うとそのまま試合終了まで耐え抜き、揺れ動くシーソーゲームを制しました。

 

第34戦はダージュとラメントUPPERの一戦です。始終ダージュが50の貫禄で安定の戦いを見せました。前半と後半に1点ずつを奪い、またラメントの攻撃を根本から刈り取るごとく止め続けていきました。ラメントUPPERは最後まで自由にさせてもらえず、最終戦も苦い結果となってしまいました。

 

両試合の勝者がそれぞれ1位と2位になり決勝トーナメントに進出します。ジャッジメントは3位に転落し、戦いの舞台から去ることになりました。

 

 

 

エンジェリオン(ウェールズ) v.s. perditus†paradisus(イングランド
ヘビーメタル(イラン) v.s. トイコンテンポラリー(アメリカ)

続いてはグループBです。勝点4で首位を走るp†p UPPERを、勝点3のヘビーメタル、勝点2のトイコン、勝点1のエンジェリオンが追います。どのチームにも可能性が残されていますが、その条件の厳しさには大きな差があります。

 

第35戦はエンジェリオンとp†p UPPERの一戦です。大負けしない限り大丈夫なp†pに対して、エンジェリオンは6点差以上の勝利をした上で他会場の結果を窺わなければならないという今にも崩れそうな崖の上に立たされています。

エンジェリオンは相手にゲームを支配させておいて最終ラインだけをきっちり守るコンパクトな戦略で前半を失点0に抑えます。しかし攻撃面では戦力の不足が目立ち、得点も0のまま後半を迎えます。後半になるとp†pの攻撃が徐々に刺さるようになり、代名詞ともいえる高速高密度の波状攻撃で2点を立て続けに奪い、さらに1点をおかわりする圧倒的な強さを見せつけました。

 

第36戦はヘビーメタルとトイコンの一戦です。どちらも勝利すればほぼ確定、引き分けだとヘビーメタルに軍配が上がる比較的わかりやすい条件となっています。

逆転進出を狙うトイコンは前半から相手陣地に左右から襲いかかり、貴重な1点を手に入れます。その後は何としても1点を奪い返し引き分けに持ち込みたいヘビーメタルと、手中の1点を死守し、追加点がほしいトイコンとのがっぷり四つの熱いぶつかり合いとなりましたが試合は動かず。最後までリードを守りきったトイコンの勝利となりました。

 

p†pが圧巻の戦いぶりで首位通過、2位争いの因縁の対決はトイコンが制して決勝進出を決めました。

 

 

perditus†paradisus(オーストラリア) v.s. 辿る君を超えて(デンマーク
IDM UPPER(チュニジア) v.s. サイレント(フランス)

試合順で次はグループDです。2連勝で首位のサイレントがすでに決勝トーナメント進出を確定させているので、残り1枠を3チームで争うことになります。勝点3のp†pが優勢で、ともに勝点1の辿る君とIDMが神風を祈ります。

 

第37戦はperditus†paradisusと辿る君を超えての一戦です。レベル49のp†p相手に出遅れている辿る君の逆襲が決まれば決勝がみえてきます。

辿る君が繰り返し得点チャンスを創出します。上位に立ち余裕のあるp†pは何度も危ないシーンを作られてしまいます。しかし詰め切ることができずなかなか得点に繋がりません。後半にp†pはカウンター攻撃を成功させリードすると、絶対に失点するまいとガチガチの守備を構築。辿る君の必死の攻め込みを悉く跳ね返し、勝利を掴み取りました。

 

第38戦はIDM UPPERとサイレントの一戦です。サイレントにとっては消化試合ですが、IDMにとっては背水の陣、互いのスタンスの差が表れる試合となりました。

主力を温存しているとはいえ50トップクラスの危険度を誇る強豪に対して、IDMは積極的な攻撃を仕掛けていきます。何度も弾かれますがくじけずにぶつかり続けたことが功を奏し、後半になって先制点を挙げることに成功します。劣勢に陥ったサイレントは選手交代で次々に主力を打ち込んで挽回を図りますが間に合わず、まさかの黒星という結果になりました。

 

2位通過を決めたのはperditus†paradisus。IDMは最終戦でサイレント相手に勝利を掠め取りますが一歩及びませんでした。

 

 

 

K∀MUY(ポーランド) v.s. Chaos:Q(アルゼンチン)
オイパンク(サウジアラビア) v.s. BabeL ~MODEL DD101~(メキシコ)

続いてグループCです。初戦でオイパンクが大正義Chaos:Qを打ち破るというとんでもない波乱が起こり、順位も混沌そのものです。勝点4で首位に立つのはなんとK∀MUY。勝点3のChaos:Qとオイパンクが追い、白バベルは勝点1と遅れをとっています。

第39戦はK∀MUYとChaos:Qの一戦です。両者引き分けでもいけないことはないですがキッチリ勝って弾みをつけたいところ。

試合は完全に水を得たChaos:Qの掌の上。25本ものシュートを放つなど先の敗戦を忘れさせる獅子奮迅の躍動でK∀MUYを圧倒します。K∀MUYの懸命な守備に阻まれるシーンも多くありましたが、終わってみれば2-0で危なげなく勝利しました。

 

第40戦はオイパンクと白バベルの一戦です。レベルオイパンクの伝説はまだ続くのか。49と50、両方の世界を知る白バベルが引導を渡すのか。

勝たなければならない白バベルが序盤からペースを譲らず支配します。前半こそゴールがありませんでしたが、後半開始すぐに2点を決め、50の世界の厳しさを直接教示します。暴れん坊オイパンクは最後に1点を返しますが、奮闘ここまで、伝説は幕を下ろすことになりました。

 

上位対決を制したChaos:Qが首位通過を決め、もう一枠は泥沼の競争を僅差で勝ち抜いたK∀MUYが滑り込みました。

 

 

 

コアダストビートUPPER(クロアチア) v.s. Popperz Chronicle UPPER(ベルギー)
限界食堂(カナダ) v.s. 24/7 Popperz(モロッコ

グループFです。勝点4でコアダスUPPERと24/7が先行し、勝点3の"世界二位"ポックロUPPERが続きます。限界食堂は勝点0で敗退がすでに決まっており、初勝利を狙います。

 

第41戦はコアダスUPPERとポックロUPPERの一戦です。同時に行われる他会場の試合で24/7が勝つだろうと予想されており、この直接対決で残った1枠を争う構図となりそうです。

序盤から優劣つかない互角の戦いが続きます。双方攻守のバランスが良い総合譜面で、決定機もあまり生まれないまま時間が経過していきます。勝点で後塵を拝するポックロは是が非でも得点を挙げなければ敗退が決まるため、後半にエースを投入して激しい攻撃を繰り出しますが実らず、どちらにも得点のないまま引き分けに終わりました。

 

第42戦は限界食堂と24/7 Popperzの一戦です。限界食堂はこれが最終戦になるので初勝利を持って帰りたいところ。対する24/7は引き分け以上で決勝トーナメント進出が決まるのでやはり落としたくない試合です。

開始早々に24/7が相手のミスに乗じて先制すると、そこからは余裕が生まれゆったりと構える展開になります。1点を追加し2-0としてさらに主導権を確実なものとします。限界食堂はこれまで無失点の堅守を誇る24/7から1点を取ることに成功しましたが、36年越しの初勝利という夢はついに叶わず、3連敗で大会を終えました。

 

24/7 Popperzが予想通りの勝利で首位通過を決め、コアダストビートUPPERが2位に入りました。世界ランク2位の強豪ポックロUPPERが辛酸を嘗める結果となりました。

 

 

 

リナシタ(日本) v.s. L-an!ma(スペイン)
激走!!ヤング☆ダンプ(コスタリカ) v.s. ふることUPPER(ドイツ)

続いてはグループEです。初戦7-0という大勝を挙げたL-an!maが勝点4で首位ですが、勝点3で続くのはレベル49のリナシタとダンプというカオスな展開。ふることUPPERは勝点1で最下位ながらも逆転を虎視眈々と狙っています。

 

第43戦はリナシタとL-an!maの一戦です。引き分け以上で自力進出、負けても他会場の結果次第で首の皮一枚つながるという有利な条件のL-an!maに対して、リナシタは勝利を必要とするやや厳しい条件で臨みます。

L-an!maが圧倒的な戦力を振り回して高強度の攻撃を絶え間なくぶつけます。リナシタは防戦一方で対応しますが破られて先制点がL-an!maに入ります。その後もL-an!maは攻撃の手を緩めることなく迫り続けますが追加点は生まれず後半を迎えます。リナシタは選手交代で立て直しを図り見事これが成功。たちどころに2点を返すと全員守備のもとL-an!maの熾烈な追撃から逃げ切って2度目の大金星を挙げました。

 

第44戦は激走!!ヤング☆ダンプとふることUPPERの一戦です。勝点3のダンプ、勝点1のふること、どちらにも可能性は残されていますが勝利が絶対条件です。

こちらも実力で上回るふることが終始ゲームを支配して進行します。多彩な攻撃で幾度となく得点機を生み出し、結果として4点を取る練度の高いプレーを実行しました。対するダンプはわずかな隙をついてカウンターやフリーキックで2点を奪い一時逆転するなど健闘をみせましたが力及ばず敗戦となりました。

格上相手に2度奇跡的勝利を挙げたリナシタが番狂わせの首位通過を果たし、得失点差で上回るL-an!maが続きました。ふることとダンプが涙をのむ敗退となりました。

 

 

 

CHERNOBOG(ガーナ) v.s. ムラクモ(ウルグアイ
ニエンテ(韓国) v.s. Popperz Chronicle(ポルトガル

次はグループHです。勝点6のポックロがすでに決勝トーナメント進出を確定させており、残り1枠を3チームで争う展開となっています。勝点3のCHERNOBOGが優位に立ち、勝点1のニエンテとムラクモが追いかけます。

第45戦はCHERNOBOGとムラクモの一戦です。勝点で上回るCHERNOBOGは勝てば自力進出、引き分けでも可能性があるのに対して、ムラクモは自力進出がなくなっており、勝っても他会場の結果に左右される厳しい条件です。

逆転進出を引き寄せたいムラクモが激しく攻め込みます。前半に2点を奪うと、得失点差で優位に立つためにさらなる追加点を求めて攻撃を緩めることがありません。CHERNOBOGは2点を追いかける展開となりましたが、なかなか攻撃の歯車がうまく噛み合いません。これ以上の失点を回避すべく防御を展開しつつ、カウンターのチャンスを窺うことになります。試合はこのまま動きなく終了し、2点差でムラクモの勝利となりました。

 

第46戦はニエンテとPopperz Chronicleの一戦です。消化試合のポックロ、勝利が必須のニエンテと対照的な両チームが顔を合わせることになりました。

決勝進出を決めているポックロが先制します。いきなり後れを取ったニエンテは2点以上取らなければいけなくなり、ガンガンいこうぜ全速前進で突き進みます。前半のうちに同点に追いつくと、試合終了直前に劇的な逆転ゴールを決めたニエンテが望みを繋ぐ勝利を手繰り寄せました。

 

激しいデッドヒートとなった2位争いは、勝点で並び、さらに得失点差で並び、総得点の勝負にもつれ込んだ結果、ニエンテが上位となり決勝進出を決めました。ムラクモは勝利しながらも、あと1点に泣かされてしまいました。

 

 

 

クラシック8(セルビア) v.s. インボルクUPPER(スイス)
クラシック11(カメルーン) v.s. o†o(ブラジル)

最後はグループGです。o†oは勝ち抜けており、決勝トーナメントに進む16チームのうち15チームが確定しています。最後の1チームがどこになるのか、リードする勝点3のインボルクUPPERをクラシック兄弟が勝点1で追いかけます。

第47戦はクラシック8とインボルクUPPERの一戦です。インボルクUPPERは勝利で自力進出、敗北で敗退確定と割り切った条件、クラシック8は勝たなければならない上に他会場の結果に左右される条件となっています。

互いの熱量が正面からぶつかり合う激戦となりました。先制点を挙げたのはインボルクUPPERでしたが、クラ8も負けじと2点を取り返し逆転します。場内の空気がクラ8側に傾いた中で、インボルクの反撃が一閃、2-2の同点として前半が終了します。後半に入ると戦いはさらに熱を帯び、双方合わせて10枚を超えるイエローカードが出されるなど過熱した場面もありました。インボルクUPPERが3点目を決め、1点差を最後まで守って勝ちました。

 

第48戦はクラシック11とo†oの一戦です。o†oはスタメンを大幅に入れ替えて主力選手の温存を図ってきました。クラ11はそれに乗じて勝点をもぎ取りたいところです。

主力温存しているとはいえ、王者o†oの戦力は底知れず、フルパワーのクラ11を相手に余裕すら見せる戦いを繰り広げます。クラ11も懸命な守りから反転攻勢に出て何度かチャンスを作りましたがお互い得点には結びつかないまま時間が過ぎていきます。終了間際にクラ11が値千金のゴールを決め、グループリーグ最後のジャイアントキリングを起こしました。

 

決勝トーナメントに進出したのは、世界一位のo†oと、勝点のリードを守りきったインボルクUPPERとなりました。

 

 

 

グループリーグ結果

グループリーグ全48試合が終了し、参加32チームのうち半分が決勝トーナメントに進み、残り半分が敗退となる明暗が分かれました。3連勝で勝ち抜ける圧倒的な強者が存在しない実力伯仲の激戦が幕を下ろしましたが、ここからは勝たなければ生き残れないノックアウトステージが開幕します。一体どのチームが世界最強の栄冠に輝くのか目が離せません。

 

決勝トーナメント1回戦 ラウンド16

いよいよ決勝トーナメントの戦いが始まります。ここからは負けると即終了の無慈悲なノックアウトステージ、最後まで勝ち残るのはどのチームでしょうか。

 

A組1位 ダージュ(オランダ) v.s. B組2位 トイコンテンポラリー(アメリカ)

第49戦はグループAを首位通過したダージュ(世界ランク8位)とグループBで泥沼の2位争いを勝ち抜いたトイコンテンポラリー(同16位)の一戦。

積極的に試合を振り回すトイコンテンポラリーに対して、守備を固めつつカウンターの機会を窺うダージュ。トイコンの激しい攻撃はなかなかゴールを生むことができず、逆に隙を突かれて失点をしてしまいます。ダージュは手を緩めることなくさらに得点を奪い、後半に1点を返されるも即座にダメ押しの追加点を決めてゲームセット。準々決勝に駒を進めました。

 

 

 

 

C組1位 Chaos:Q(アルゼンチン) v.s. D組2位 perditus†paradisus(オーストラリア)

第50戦はChaos:Q(3位)とperditus†paradisus(38位)の一戦。10位の辿る君を超えてを超えて決勝トーナメントに勝ち進んだ49の星は、この格差マッチングでも輝けるか。

選手総出で手堅い守備をみせるp†p相手にさすがのChaos:Qも手を焼く展開が続きます。戦況をひっくり返したのはChaos:Qでした。絶対的エースの一閃によりp†pの牙城を崩し、一転攻勢にでる相手の守備の穴をついて2点目を奪取。p†pは前半の堅い守備、先制されてからの追いつかんとする猛攻は目を見張るものがありましたが力の差を見せつけられる敗退となりました。

 

 

 

D組1位 サイレント(フランス) v.s. C組2位 K∀MUY(ポーランド

第51戦はサイレント(4位)とK∀MUY(26位)の一戦。前回大会の王者サイレントが決勝トーナメントに登場です。

サイレントが安定の戦いぶりを見せつけました。個々の突破力を生かしてK∀MUY陣地に攻め込み、多彩な攻撃で3点を奪います。連覇に向けて突き進むチャンピオンの強さが遺憾なく発揮された試合でした。K∀MUYは終盤に1点返すなど奮闘をみせましたがここまでとなりました。

 

 

 

B組1位 perditus†paradisus UPPER(イングランド) v.s. A組2位 カウボーイUPPER(セネガル

第52戦はperditus†paradisus UPPER(5位)とカウボーイUPPER(18位)の一戦。優勝候補の一角であるp†p相手にカウボーイがどこまで食い下がれるかが見どころです。

前半はカウボーイが主導権を握ります。ボールを丁寧に回して自分たちのペースを形作ります。しかし一向に得点が生まれずモヤモヤしていたところp†pの反撃がクリティカルヒット。世界屈指の爆発力で2点差がついてしまいます。後半はもうp†pの独擅場。3点目を決めてからは相手に攻撃させる隙を与えず確実に勝ちきりました。

 

 

 

E組1位 リナシタ(日本) v.s. F組2位 コアダストビートUPPER(クロアチア

第53戦はリナシタ(24位)とコアダストビートUPPER(12位)の一戦。劇的な逆転勝利を二度も演出した「格上キラー」のリナシタ劇場はどこまで続くのか。

コアダスUPPERが序盤から攻勢を仕掛けます。防戦を強いられるリナシタですが、紙一重のところでピンチを凌いでいきます。前半終了直前に先制点を挙げたのはリナシタ。格上のコアダスUPPER相手にリードする展開となります。後半はコアダスUPPERの攻撃がさらに激しさを増してリナシタに襲いかかります。同点に追いつくも追加点が奪えずタイムアップ、延長戦に入ります。双方満身創痍ながらも懸命に走りますが得点は生まれず、120分の激闘は1-1の引き分けで終わります。運命を分かつPK戦の結果、コアダスUPPERに勝利がもたらされました。

 

 

 

G組1位 o†o(ブラジル) v.s. H組2位 ニエンテ(韓国)

第54戦はo†o(1位)とニエンテ(28位)の一戦。1947と1899、重戦車のぶつかり合いです。

o†oが序盤から暴れ回る一方的な展開となりました。あれよあれよと4点を奪い取る様はまさに不羈自由、止められるものなど無いようにさえ思えます。後半は主力を降板させて戦力温存をする余裕を見せます。終盤にニエンテが意地の1点をもぎとりましたがそのまま試合終了。o†oが悠々と準々決勝に勝ち進みました。

 

 

 

F組1位 24/7 Popperz(モロッコ) v.s. E組2位 L-an!ma(スペイン)

第55戦は24/7 Popperz(22位)とL-an!ma(7位)の一戦。下馬評を覆しグループFを首位で駆け抜けたポッパーズの勢いをL-an!ma艦隊が止められるか。

L-an!maが主導権を握り、ポッパーズは相手の攻撃を凌ぎながら隙を窺うという、格差マッチング頻出の構図がこの試合でもみられました。今ひとつ決めきれないL-an!ma、防戦で消耗して攻撃に力がないポッパーズと、鍔迫り合いのような緊張感のなかで時間だけが過ぎていきます。無得点のまま90分が経過し、延長戦に入りますが試合が動くことはありませんでした。PK戦の結果ポッパーズが勝利しました。

 

 

 

H組1位 Popperz Chronicle(ポルトガル) v.s. G組2位 インボルクUPPER(スイス)

第56戦はPopperz Chronicle(9位)とインボルクUPPER(15位)の一戦。ベスト8最後の椅子をヨーロッパの強豪同士が奪い合います。

Popperz Chronicleの攻撃リズムが見事に噛み合いました。選手が連動して相手陣地に進入し、守備を崩してさらに攻め込みます。攻撃が次々に実を結び、6点というビッグゲームとなりました。インボルクUPPERも奮戦しますが悪い流れを最後まで断ち切ることができませんでした。

 

 

 

準々決勝

コアダストビートUPPER(クロアチア) v.s. o†o(ブラジル)

第57戦はコアダストビートUPPER(12位)とo†o(1位)の一戦です。攻撃力を誇るo†oと、堅守を誇るコアダスUPPERの対決です。

コアダスUPPERはボールをしっかり保持してo†oに攻撃の機会を作らせません。1点も取らせないまま試合が進んでいき、前半後半90分が終了します。延長戦でもo†oが激しく攻め込みます。延長前半にようやく堅守の隙間にシュートを捩じ込み先制します。これで勝負ありと思われた終了間際、コアダスUPPERの反撃一閃、同点に追いつきました。PK戦はコアダスUPPERが制し、2戦連続の延長PKでの辛勝となりました。

 

 

 

ダージュ(オランダ) v.s. Chaos:Q(アルゼンチン)

第58戦はダージュ(8位)とChaos:Q(3位)の一戦です。現在の世界ランクで上回るChaos:Qか、通算対戦成績で上回るダージュか、勢力伯仲の対戦カードです。

Chaos:Qが試合をコントロールして優位に進めます。前半に先制すると、リードを保持したまま後半に追加点を挙げ、2-0とする安定の試合運びをみせます。しかしこのままで引き下がれないダージュが起死回生の反撃を繰り出します。1点を返し1点差とすると、後半終了間際に値千金の同点弾を放ち、延長戦に持ち込みます。延長戦はお互い決定機を作り出せず終了し、PK戦までもつれ込んだ因縁の戦いはChaos:Qに軍配が上がりました。

 

 

 

24/7 Popperz(モロッコ) v.s. Popperz Chronicle(ポルトガル

第59戦は24/7 Popperz(22位)とPopperz Chronicle(9位)の一戦です。グループリーグでポックロUPPERを撃破している24/7が2回目の「ポッパーズ決戦」を制するか注目です。

ポックロがボールを保持し、24/7は守備を固めつつカウンターのチャンスを狙います。ポックロの攻撃を受け続けて耐える時間が流れていきましたが、千載一遇のチャンスを逃さず決めたのは24/7でした。何度も迫りくるポックロの波状攻撃を凌ぎきった24/7 Popperzが、ポッパーズ決戦の勝鬨を上げました。

 

 

 

perditus†paradisus(イングランド) v.s. サイレント(フランス)

第60戦はperditus†paradisus(5位)とサイレント(4位)の一戦です。優勝候補同士のガチンコ勝負に、「決勝の対戦カード」「百年戦争の再来」と観客の熱も上がります。

先制したのはサイレントでした。スーパーエースが厳しいマークを受けて思うように機能しない状態で、中盤からの持ち上がりと豪快なシュートで層の厚さを示しました。後半にはp†pも意地を見せて同点に追いつきましたが、サイレントがふたたび差を広げます。p†pは終盤に決定的なチャンスを得ましたがゴールとはならず万事休す、追いつくことは叶わず準々決勝敗退となりました。

 

 

 

準決勝

Chaos:Q(アルゼンチン) v.s. コアダストビートUPPER(クロアチア

第61戦はChaos:Q(3位)とコアダストビートUPPER(12位)の一戦です。準々決勝でPK戦までもつれ込む消耗戦をなんとか勝ち上がったチーム同士、回復もそこそこに対戦します。

お互い相手の出方を見ながら始まった試合でしたが、30分が経過するころにChaos:Qが仕掛けます。コアダストビートの堅守を掻い潜るようにして敵陣へ進入し、瞬く間に2点を奪います。勝利に向けて攻撃の圧を強めるコアダストビートでしたが、Chaos:Qにキッチリと受けられてしまい続きません。終盤にさらに1点を追加したChaos:Qが激戦を制し、決勝に進みました。

 

 

 

サイレント(フランス) v.s. 24/7 Popperz(モロッコ

第62戦はサイレント(4位)と24/7 Popperz(22位)の一戦です。レベル49ながら並居る強豪を次々薙ぎ倒してベスト4まで勝ち進んだ昇り龍24/7 Popperzを迎え撃つ「音楽」。

ここまで5試合を戦って失点はわずかに1と、守備力ではもはや右に出るものがいない24/7 Popperz、この試合も鉄壁の守りをみせるのかと思われましたが開始5分でサイレントに先制点を許してしまいます。無敵に思える堅い守備を乗り越えてくるのが5試合で11点を奪っているサイレントの恐ろしいまでの攻撃力でした。後半にさらに1点をもぎ取り、2-0と完璧な勝利を挙げて決勝に乗り込みます。

 

 

 

3位決定戦

コアダストビートUPPER(クロアチア) v.s. 24/7 Popperz(モロッコ

第63戦はコアダストビートUPPER(12位)と24/7 Popperz(22位)による3位決定戦です。どこかで見たことある顔ぶれですが、実はこの2チーム、どちらも同じグループから勝ち上がったため本大会2度目の対戦です。1度目(第9戦)は引き分けでしたが今回はどうなるのか。

試合は早々に動きます。前半7分にコアダストビートが先制すると、その僅か2分後に24/7 Popperzが同点として両者の意地がぶつかり合います。前半終了直前にコアダストビートが2点目を決めてリードしたまま後半に入ると、24/7 Popperzの攻撃のギアが徐々に上がって行きます。リードを死守したいコアダストビート。追いつきたい24/7 Popperz。勝って終わりたい両チームの総力が向かい合った結果、ついぞ得点が生まれることなくリードを守りきったコアダストビートが3位の栄冠に輝きました。

 

 

 

決勝

Chaos:Q(アルゼンチン) v.s. サイレント(フランス)

終戦はChaos:Q(3位)とサイレント(4位)による決勝戦です。36年ぶりの優勝が目前となったChaos:Qと、連覇に向けて邁進するサイレントの最終決戦です。

Chaos:Qが王者相手に優位に立ちます。前半に2点を奪い大きなリードを得ると、超攻撃のサイレントにチャンスを全く与えない一方的な試合展開を作り出します。何もできない王者サイレント、このままでは見るも無惨な敗北となってしまいます。そんな暗闇に閃光が走ったのは後半35分でした。絶対的エースの超絶技巧により2分で2点を奪い返し、敗色濃厚だった試合をイーブンに戻したのです。息を吹き返したサイレントは互角の戦いを見せ、延長戦にもさらに1点ずつ取り合う押しつ押されつの名勝負を演じます。延長戦まで120分の戦いでも決着がつかず規定により無慈悲なPK戦になりました。極限の試合を制してワールドカップを手にしたのはChaos:Qでした。

 

 

 

 

約1か月にわたって64の熱戦が繰り広げられたワールドカップが終わりました。すっかり生活がカタール時間になってしまった人もそろそろ日本時間に戻せているでしょうか。

オイパンクがChaos:Qを倒したと聞いて書き始めたこの記事も、終わってみれば21000文字を超える大長編になってしまいました。

最後まで読んでくれてありがとうございました。

サッカーあんまり興味なかった人がサッカーを観るようになってくれたら嬉しいですし、
ポップンあんまり興味なかった人がポップンをやるようになってくれたら嬉しいです。

*1:ポップンを知らなくても読めるようには書いていません

*2:勝点が同じ場合は得失点差、総得点、直接対決結果などで決めます

*3:それでも49中あるのは4年前から続くインフレのせい。前回大会は灼熱とかありましたよ?