【部内戦運営会報】京音4回生のオンゲキ老人がオンゲキ部門の運営をやって考えたこと

今回の部内戦、イレギュラーだらけで顔面コレになったよね……

 うん、「また」なんだ、済まない。

 

 京音部内戦2023オンゲキ部門、お楽しみいただけたでしょうか?運営を担当したものりです。今回は単なる振り返りだけでなく、この部内戦で試した色々なことや、課題曲を決めながら考えたことや予想したことと実際の結果など、色々お話できたらと思います。

 でもなんで4回生が運営なんかやってんの?って感想が真っ先に出るとは思うので、まずはそのあたりの経緯から書きます。

留年

 はい。タイトルの通りです。

 すでに方々で語っていることなのですが、自分は学問と単位の取得が苦手であり、結果研究室未配属の状態で4回生を迎えています。端的に換言すれば、留年です。

 ですが未配属状態で行う必修の実験は全て終わっており、今年1年は単位取得をしなければならないのはもちろんですが、それを差し引いてもかなりの余裕があります。なので、こういうことも普通にやろうと思えばできる状態にあるのがまず一つです。

依頼

 都16thが終わった後、自分は今後のオンゲキ部門の後継者としていろはさん(@Iroha_The_Abyss)を指名しました。プレイヤーとしての高い実力とオンゲキ自体への理解度、そして何よりオンゲキへの愛の強さからこれ以上の適役はいないと考えたからです。

 まあそのあといろはさんの課題曲が京音部内戦2022、都17thで猛威を振るった(?)のは周知の事実なわけですが*1、去年の部内戦から本格的に仕事をしてもらおうと話していた際にこういう相談を彼から受けました。

 「もし来年の5月や6月にもこういうことをするのであれば、その際は自分は多分動けないので代わってもらいたい」

 そういうわけで、この時期のオンゲキ部門を私が引き受けるのは当時から決まっていたわけです。まあその時点でほぼ留年確定だったというのもありますが……

今回新たに試したこと

 身の上話は終わったので今回新たに試したことについて話します。内容としては、「出身成分によるマッチング分け」「BAN楽曲の指定」のふたつになります。

出身成分によるマッチング分け

 このところ京音内でオンゲキをやる人が増えており、上位譜面を攻略できる層も厚くなってきました。それはとてもいいことなのですが、最近オンゲキを始めた人たちにはとある共通の特徴があり、これが次の部内戦を運営する予定にあった自分としては相当な悩みの種でした。

 その特徴を書き下せば、

  • 全員がSOUND VOLTEXなど、何らかの鍵盤音ゲーの出身者である
  • 鍵盤力や精度力を別ゲーから移植できるので、それが必要な高難易度譜面に強い
  • 上記特徴から同レートでも非鍵盤音ゲー出身者と比較すると、レート詐称になりがちである
  • 一方オンゲキ経験が浅く、読み替え、ベル拾い、弾避け、壁などのオンゲキ特有の要素に弱い

 この特徴が最も分かり易く出た例として、都17thオンゲキ部門に参加したNさんがいます。彼は課題曲のRELOAD(14.6)と自選曲のLove&Justice(14.7)では両方SSS+を出しており、このままその鍵盤地力で対戦相手を圧倒するように見えましたが、他選曲の腐れ外道とチョコレゐト(13.7)でコースアウト、ベル外し、壁外しを連発してそこまでに10000点つけていた点差を全て取り返されて逆に6000点差で負けるというなかなか面白い状況になっていました。*2

 とはいえこれは都17thが合計点制勝負であったからできた逆転です。だからこれは勝ち点制の試合で可能なことではないだけでなく、鍵盤地力で破壊する人とオンゲキネイティブ同士の試合は合計点制だと「前者がただ一方的に後者を蹂躙する」「後者がゴミを投げつけて前者を顔面macOSにする」かの2つの勝ちパターンしかそもそも生まれないんですね。これじゃああまりにつまらない。

 見てる側は面白いのかもしれないですけど、蹂躙された側はただただつまらんと感じるだろうし、ゴミを投げられた側は非常に不愉快な気分になります。それで交流戦出るんじゃなかったとなるならまだしも、オンゲキそのものをやめられたらまあどうしようもない。

 確かに相手が明らかに制御しきれない高難度地力譜面を投げつけること、相手が絶対に知らないであろう低難度異常譜面を投げつけるのもひとつの戦略として大ありなんですけど、真剣勝負の場を提供するという目的もある以上、こういう試合ばかり実施するのも「違う」となりますね。

 今回のこのマッチング分けはそのための解決策として今回試験的に導入しました。具体的には実力調査フォームで今までの音ゲー遍歴をある程度細かく(例:オンゲキメインで他は家でプロセカをする程度、とかSDVXをずっとやっててインペリアル到達した後新しい音ゲーがやりたくなって始めた、とか)書いていただき、その内容をもとにマッチングを分けました。

 結果、いくつかの実力帯では効果的にマッチングを決定することができ、こちらの予想に反して期間中に急成長する人が複数名現れた際にもマッチングが上手くいったおかげでそういう人同士の勝負で済んだ、という例がいくつもありました。この試みは完全に成功だったといってよいでしょう。

BAN楽曲の指定

 こちらはあまりうまくいかなかったなと思います。かなり見切り発車めに実施してしまったこともありますが、それはそれとしてもう少しうまくやれたんじゃないかと思う所が結構ありました。

 まず選曲制限の大雑把な構想を予め明示しておくべきでしたね、ごめんなさい。今回は質問文からわかるヒントとして「少なくとも16.40以上で14.7が使えるようになる」ということだけは分かるようにしたつもりでしたが、そもそもここの制限が14.7までなのか14+なのかも解釈が分かれますし、その先もまったく読めないようなヒントだったのがダメだったなと反省しています。

 結果的に合計3名の方が選曲制限の外の曲を指定することになってしまったことは申し訳なく思います。一応、今回の部内戦のデータは都18th運営での活用を目的としてB4UTのhydくんに渡していたのですが、「その3人も後からBAN聞けばいいんじゃない」と提案してくれたにも関わらず他のことにも色々と追われて結局機を失したのもダメだったなと思います。

 また、14+以上の曲が平然と投げられる環境でなければBANの意味がない、という状況になっているのも厳しいと思いました。とくに14以下は未解禁を除き全部使えるようにしたことで、本当は14にハチャメチャな地雷があってそれをBANしたいのにできなかった、という人も2人いました。この2人については後述しますが、BAN制度自体の意味も含めた根本的改善が必要だなあと感じます。ともあれ自分はもう時間切れなので、後はいろはさんとhydくんの2人にお任せします。

各試合の振り返り

 ここからいよいよ各試合の振り返りに入ります。今回はそれぞれ以下の観点から各試合を振り返っていきます。

  • マッチング、BANは上手く機能したか
  • 課題曲およびその選曲意図
  • 実際の課題曲の出来はどうであったか
  • 試合前に起こった顕著な出来事(あれば)
  • 試合本番の様子と、勝因・敗因の客観的分析*3

 また、今回は振り返りの順番を「実力帯別」で行います。なので他の記事で見られるような時系列順とは完全には一致しないことを予めお含みおきください。

レベル1(~15.50程度)

 まず初めに謝っておくと、この「~15.50程度」ですが部分的に大嘘になっております。というのもこのレベル帯に割り振った参加者に一人部内戦期間中にレート16に到達し、そのまま16.2台まで上がった人がいるためです。本当はこんな人がいること自体がおかしいということにしたいんですけどね。

 このレベル帯においては「基本的に」選曲上限を13、課題曲の難易度を12+として調整しました。「基本的に」というのは例外があるということで、例えば第1試合はせせらぎさんの実力に合わせて選曲上限を12に、課題曲の難易度を11+にする調整をしています。そのほかにもこの例外を取る試合がありましたが、まあそれは後程。

 また、このレベル帯の課題曲は「すべて」自分が理論値を取ったことがある曲にしています。最近低難度で理論値を詰める楽しさが分かって来て、部内戦が終わって本格的にTTS勢としてオンゲキを新たな切り口で堪能しているところの難易度帯の曲を選出しているので、いわゆる「毒のある」連中ではないと考えています*4

第1試合 ゆとVSせせらぎ

 最初の試合なんですけど、まず最初に謝らせてください。ハンデの取り方を間違えました!ハンデマッチとして組む際に「都17thのハンデ戦同等でええやろ、ついでに数字を推しカプ*5で調整したろ!」となったまではいいものの、これが勝ち点制であることをすっかり失念しており、あわてて再調整したものの全曲でのハンデが13700点(課題曲のみ13701点)となる、ゆとくんにとって相当重たいハンデを設定してしまいました。本当にあり得ないガバでよくない。

自選こんな感じ お互いの得意をまっすぐぶつける

 自選はお互いの得意を投げ合った感じでした(ウミユリは多少相手の失点を誘おうという意図が感じられましたが……)。一方課題曲ですが、こちらは藍原椿のキャラクターソングであるところのタテマエと本心の大乱闘[MAS]をセレクトさせていただきました。この曲の詳細は後程。

自選の選び方、完成度ともに非常にハイレベル

 まずゆとくんの自選から始まったのですが、ここでゆとくんが自選を自己ベ更新の上でABFBし、ハンデであるところの13700点を大きく上回る点差をつけて勝利するというファインプレーを記録。ちょっと状況によっては相当厳しいことになるな……と思いましたがここはゆとくんの強さを信じて良かったなと思いました。

Air(EXP) 他機種地力を活かせるいい選曲

 続いてせせらぎさん自選のAir(EXP)ですが、こちらはせせらぎさんがCHUNITHMで培った地力をふんだんに活かせる譜面でした。その結果、ゆとさんがSSS+を出すものの、ハンデ込みで勝利。となると課題曲勝負となります。

せせらぎさんのスコアがこれ もうハンデなしで良かったのでは?

 流石に課題曲のハンデが過大だったかなあ……という結論に至りました。自選はハンデ抜きだとせせらぎさんに厳しいところがありましたが、課題曲に関しては基礎の精度力が違うだけで2人とも完成度にそこまで差はなかったと感じました。むしろ、サビ前の弾避け地帯でベル拾いと被弾回避が同時に可能な放置ポジションを利用して手数を削減していたせせらぎさんの理解度が相当高いなと感じるぐらいでしたので……

 結果的にハンデでせせらぎさんの勝ちだったのですが、ゆとくんがなんと3曲すべてでSSS+を取るという非常に完成度の高いプレーを披露する結果となりました。今回に関しては他にも強い人が多くて当日まで失礼ながらあまり注目はしていなかったのですが、彼もまた非常にポテンシャルのあるシューターだなと感じました。総じて、レベルの高い試合だったなと思います。

第2試合 ゆとVSぺのぽす

 はい。ここで今回のオンゲキ部門MVPが登場です。

コップから飛び出してるやつが今回のMVPです

 こちらが今回私やいろはくんをはじめとする京音のオンゲキ有識者の満場一致で「京音部内戦2023オンゲキ部門MVP」に指名された京音2回生のぺのぽす(@penopossu)です。なぜ彼がMVPになったのか?まずはこちらをご覧ください。

@penopossuがMAX RATING15.50に到達した日のベスト枠

 こちらはOngekiScoreLogに登録した上で外部サイトを利用して生成が可能なベ枠画像*6であり、ぺのぽすくんが自身のTwitterに投稿したものです。とりあえずベスト枠がbright以前とMEMORY以降で分かれてて見づらいので両方を足したTOP5を書き下します。

  1. 花と、雪と、ドラムンベース。[MAS] 16.13
  2. TECHNOPOLIS 2085[MAS] 16.07
  3. MANIERA REMASTERD[MAS] 16.03
  4. FLUFFY FLASH[MAS] 15.93
  5. 四月の雨[MAS] 15.90

 なんだこいつ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 マジでTOP5のうちFLUFFY FLASH[MAS]を除く全ての譜面が他の15.50には到底太刀打ちできないorめちゃくちゃ研究が必要で敬遠される終わっている譜面であり、もうこれを見るだけでも頭の中に「?」しか浮かんでこなくなる。参考程度にこの4曲についてOngekiScoreLogに登録している15.50-15.74のプレイヤーの平均値と彼の実スコアを比較すると、

  • 花と、雪と、ドラムンベース。[MAS] 1,002,053点 VS 923,518点
  • TECHNOPOLIS 2085[MAS] 1,005,656点 VS 978,827点
  • MANIERA REMASTERED[MAS] 992,790点 VS 928,055点
  • 四月の雨[MAS] 1,007,946点 VS 986,557点

 ???????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????

 同レート帯の、しかもOngekiScoreLogを利用するほどオンゲキに対する意識が高い連中がSどころかAAAすら取れないような譜面でSSやSSSを出している。普通ボルテから来たような連中はこのレベル帯ではラクガキスト[MAS]やAkasagarbha -Reincarnate-[MAS]のような4k・6k中心の譜面で稼ぎ、このようなオンゲキネイティブですら裸足で逃げ出すような*7クソボケカス研究譜面どものことなどまず見ない、酷い場合は知らない*8というのが殆どであり、このことからも彼の異常性研究熱心さがうかがえます。

 

 そういうわけで彼に当てられてしまったゆとくんが(先述のハンデ戦での自分の不手際も合わせて)マジで可哀想になってきたのですが、彼だって負けていませんでした。というわけで2人の自選がこちら。

☆治安は終了しました☆

 ハアアアアアアアアアアおしまいおしまいおしまいおしまいおしまいおしまいおしまいおしまいおしまいおしまいおしまいおしまいおしまいおしまいおしまいおしまいおしまいおしまい!!京音部内戦2023オンゲキ部門はおしまい!!!!!!!!!!!!!

 Once in my life[MAS]といえば一度やってみてあらびっくりな笑顔譜面であることが知られており、またランイベの際の効率周回曲としても知られる一曲です。そしてアリサのテーマ[MAS]も同様に、いやそれ以上にアレなのですが、この両者の自選の最大のポイントはゆとくんは「優しい先輩に教えて頂きました」と言い、そしてぺのぽすくんは「アンケートで一番票が多かった曲にしました」と言っていて、特にぺのぽすに関しては自分の選曲について「俺は何も悪くない」とシラを切っているところなんですね。ホンマコイツホンモノすぎて……怒

人生にたった一度だけの出会い

 面白いことにこのOnce in my lifeとかいうやつぺのぽすくんは初見でした。えっこいつこんなに笑顔譜面掘り出しててこれやってなかったの!?とギャラリーは話題になりましたが、まあやってないものは仕方がない。自己ベストを考慮するとゆとくんもかなり調子を崩したような感じでしたが、それでもこんなの初見で御することなどできないのでゆとくんがしっかりと自選を取り切る形に。

 で次にアリサのテーマなんですが、こちらについては京音生が参加できるオンゲキの交流戦に「ようやく」初登場した譜面であり、これについてとりあえず譜面画像を見ていただくと、

???????????????

??????????????????????????????????????

????????????????????????????????????????????????

 まあもうお察しの通りだったと思いますが、今見て頂いた画像の通りアリサのテーマ(MAS)とはレベル13であるはずなのに全ての配置が非人道的な視覚的トラップを完備した終わった配置となっている終わった譜面であり、今画像を見て「ふーん、たいしたことないじゃん」と思っていざやってみると実際には想像の数千倍難しくてサ終するというレベル13、いやオンゲキ全体で見ても最悪の脳破壊譜面となっています。

 その最大の問題はノーツの少なさにあります。こちら総COMBO数は893でノーツ一個あたりの点数は約1064点となっており、ただでさえMISSを誘発する配置しかないのに3MISS以上でSSS+ボーダーを、10MISS以上でSSSボーダーを割ることが確定するというとんでもないスコア難になっています。

 そして現在はその譜面作者名義はものくろっくとなっていますが、こちらは本来その名義が「一ノ瀬リズ」という、ものくろっくがクソボケカス前衛的な譜面を作るときに使う名義が初登場した譜面であり、この名義自体ものくろっくがアリサのテーマで怒られたくなくて使い始めた名義であるということからも、この譜面のヤバさがうかがえることでしょう。

自ら怒られに行くのが好きな人間はいない

 実際の結果はこの通りです。実はゆとくんもこの譜面をやったことがあり、ある程度健闘したものの無事SSS未達の状態で終了。というかこれが本番で他選で来て出来るという方が有り得ない話し。前回部内戦のボルテ部門から続いていることとはいえ、ぺのぽすボーイがこの曲を初めて交流戦の場で切り出すために「アンケート」という予防線を張ったことと一ノ瀬リズの誕生には重なるものを感じた次第です。

 まあここまで自選曲の話が長くなりましたがここで課題曲をご紹介。今回この2人には「アマカミサマ(MAS)」という課題曲を課しました。こちらは12+ではありますが追加時期がオンゲキbrightということもあり、かなり現代オンゲキ要素の大きい譜面です。

アマカミサマ(MAS)のいかにもな箇所

 例えばここはオンゲキに相当慣れてないとどうすれば上手くいくか分からない、分かってもその通りに捌けないと思います。ですがここはオンゲキネイティブ寄りの2名による試合ですので、こういう「癖が強い」と考えられる課題曲でも十分成立するのがいいところだと思います。むしろこういう譜面はしっかり練習していたかどうかが出るところなので積極的に使っていきたい。

 それでは試合に戻りましょう。ここまでドロドロの投げ合いが行われ、ゆとくんもぺのぽすくんも1点ずつを取っていました。さて、課題曲勝負の結果は……?

なんと、同点! 両者ABFBなので内訳も同じです

 これはすごい!どちらも赤19でABFBを取り、結果引き分けという非常に熱い勝負となりました。選曲も実力も拮抗したいい試合であり、とても見どころが多かったなと思います。レーティング的にはぺのぽすくんの方が上だったのですが、ゆとくんも負けじとしっかり練習を重ねたのが課題曲の出来からもうかがえ、今回の部内戦全体で見てもトップクラスの名勝負ではなかったかと思いました。

第A試合 みるVSかるのあ

 試合番号が「A」となっていますが、これはこの試合があそVIVAでは開催できず、河ラでの別日開催となっているためです。そして試合実施日はあそVIVA開催の4日前でありこの試合が京音部内戦の最初を飾る試合となったのですが、開始直前、そこには衝撃の光景が広がっていました。

画質が粗くて申し訳ないのですが、みるくんが1落ち、かるのあくんが2落ちです

 なんで???????????????????????????????????????????????????????????????????????????

 そもそもレート15前半というのはオンゲキにやっと慣れてきたというぐらいなので、MASTERの理論値なんて持ってないのは当たり前でなんなら1009000点↑すらほとんど取ったことがないという人が多数派なわけです。なのにこれなの、本当におかしい。やはり別ゲーで基礎地力を培ってきた人たちは強いと実感します。

 だからこそ「なんだこいつらは!?」と思ったのと同時に、「この組み合わせにしといてよかったな」と思いました。そうでなければこのレート超詐称地力お化けたちの被害に遭う可哀想な参加者が現れるところだった。いやあ本当に危なかった。

 こうしてほとんど木っ端微塵に破壊された課題曲「Rule the world!!(MAS)」でありますが、こちらは私の推しキャラである逢坂茜の初のソロボーカル曲であり、同時にオンゲキで初めて理論値を取った譜面ですので、「まあこのぐらいの曲なら大丈夫だよね」と思って設定したのですが、まあ石橋を叩いて渡り過ぎたのかも。

 とはいえこの曲を課題曲として詰める際には注意されたいところがあって、それは「全押しを落としてはいけない」というところです。この譜面には片手で3点を押させる所謂「片手全押し」や6個の水平ボタンを全て押す全押しが多数存在します。こいつらで赤を出した場合は3個一気にやられるので、その分失点も大きくなります。

幾多もの茜推しを葬ってきたラス殺し

 特に要注意なのが最後の「わーたーしーがーせーいーふーくーしーてーやるぞー!」の歌詞に合わせたこの片手3点+壁+レバーをひたすら付点8分のリズムで押させる配置です。これは12+としてもかなり難しく、特にこの曲はオンゲキPLUSで追加されたかなり古めの譜面なので、誘導も今ほど親切ではありません。

 古い分全体として素直な譜面であるとはいえますが、それでも2分間演奏した後でのこれはかなりしんどいです。特に理論値狙いだとここで焦って失点して終了、という事故がいくらでも起こり得るので多くの茜推しが苦しんだことでしょう。*9実際この地帯は部内戦本番においても鬼門となりました。

 さて、それではお二方の自選を見てみましょう……

治安、もうない

 あーあ。やってる。

 かるのあくんが先攻だったのでかるのあくんの自選から話すと、幾望の月[MAS]はユカリンカワイイヤッター!ではあるのですがいざやってみるとボケの精度難です。その理由は曲中を通してずっと続く変拍子であり、特にイントロとアウトロにおける拍子は5/8拍子×3→6/8拍子を繰り返すというまあ分かりにくいものになっています。それでいてサビは普通の4/4拍子なんだから紛らわしい。でも正直音ゲー界全体で見たらそうでもないねんな……

みる、初見ABFBで耐えるも他選奪取ならず

 その割にはみるくんはよくやりましたね。初見でABFBを付けています。素晴らしい。しかし、ここはかるのあくんの方が上手でかるのあくんはABFBこそ逃したものの5-1-0とかいう破格の精度で自選を死守していました。上手すぎだろこいつ。ところで彼この曲精度取りやすいとか言ってるけどそれ多分好きな曲だからバイアスかかってるだけです。そういうの俺もよくあるから!

 次にみる自選のアンノウン・マザーグースについてなのですが、ここで一つ釈明をさせてもらうと、実はみるくんの自選は私が彼に教えたものとなっています。部内戦の対策期間が始まる直前にオンゲキをやっていたら彼が現れて「なんかいい曲教えてくださいよ!」と言われたのでとりあえず自分が考える13で最もイカれた譜面であるところのこいつを教えておきました。それでは結果を見てみましょう。

かいちのあ、死す……

 武器商人、楽しい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 ありがたいことに(?)ガン刺さりでした。終盤でかるのあくんが脳をやられてレバー、壁、色の判別が全くつかなくなった結果、自選側が1008kである一方かるのあボーイは53ミスで終了、というとんでもない結果になりました。ここでついた単曲点差53759点はLUNAを除けば都16th、京音部内戦2023、そして都17thで行われたどの試合よりも大きく、これより大きな点差が発生する試合がLUNA抜きで見られる可能性は相当低いと思います。でもそうなり得るという心当たりだけは都16thの頃からずっとあるんだよな……でも毎回そうならんのでつまらん

 まあ私個人としては非常に面白い結果になったわけですが、運営目線で見れば「またこうなってしまったか……」という感じではありました。純粋な地力勝負を期待して地力寄りの2人のマッチングを設定した結果、経験豊富なオンゲキ老人の入れ知恵を得た側のプレイヤーがボケカス譜面を投げつけて相手を顔面macOSにさせるという展開を再現してしまうという事態になったわけです。結局地力も知識もある人間には誰も勝てないということなんだろうなあ……

 そして最後の課題曲勝負です。自己ベ1落ちVS2落ちによる手に汗握る精度勝負、その結末はいかに……!?

たった296点差の勝負を制したみるくんが最終的に勝利!

 みるくんが6落ちABFB、かるのあくんが10落ち相当のスコアでFCABを出し、みるくんの勝利となりました。途中まではかるのあくんが理論値を維持していましたが、後半で焦ったのか大きく崩れ、逆転してそのままみるくんの勝利となりました。先ほど言及した地帯だけが問題だったわけではありませんが、やはり本番特有の焦りがあると譜面全体が大量失点をもたらす凶器になってしまうようです。

 両者の間にあった差は対策期間中のプレイ量の差でしょう。というより、この期間にオンゲキの面白さに目覚めたみるくんが異常なペースでモリモリと実力をつけてしまい、本番で15.92になり、そして土曜の試合では……まあこのお話は次の試合で。シンプルにみるくんがヤバすぎるポテンシャルの塊だったという可能性が高いですが、かるのあくんも同じだと少なくとも自分は思っているので、今後も是非オンゲキを遊び続けて欲しいです。*10

第3試合 みる VS ぺのぽす

左:RATING16.2 右:RATING15.5 調査時はどちらも15.3程度だったはずだが……

 はい。今回最大の問題試合です。

 実を言うとこの試合は当初「予定にはない試合」でした。というのも、既に見て頂いた通りみるくんはかるのあくん、ぺのぽすくんはゆとくんと戦うのが元々「適切である」と考えられており、この2人のマッチは実現したら面白いかな~と思ったものの*11両者の属性が違いすぎることから一旦保留にされていました。

 しかし、元々予定していた試合だけではあそVIVAさんから折角借り切った時間がかなり余ってしまうことが判明。全部使い切る義務はないのですが、それでも折角借りたからにはもうちょっと試合増やしたいよなあと思っていたところ、みるくんだけがあそVIVAでの参加を希望していながらそこでのオンゲキの試合を組まれていなかったことに気付きます。そこで彼に連絡し、「もう1戦増やしてあそVIVAでオンゲキをやりたいか?」と訊いたところ快諾してくれたので同じくヤル気マンマンだったぺのぽすくんと対決させることになりました。

 そうして急遽追加された当マッチですが、その注目度たるや対戦カードの公開初日からとんでもないものでした。

発表当日の某Discordサーバーの様子

 なんでこのカードが注目されていたのかはここまでの2人についてのプレイヤー面での特徴を見て頂ければわかるかもしれませんが、そうでない部分での特徴としては、みるボーイは酒を飲むたび他人に弱みを握られ顔面を仲間内でフリー素材にされていることで有名であり、またぺのぽすボーイはその性癖に関する数多くの発言から近頃急速に京音内での存在感を高めていました。そんな「いろんな意味で話題沸騰の2人組」の対決なので、まあ盛り上がらないわけがない。

 するとぺのぽすくんの側から「対戦相手が対戦相手だからもっと難しいの投げたい!!」というご不満が。みるくんの側もプレーする難易度の中心が14から14+にかけての比較的高い難易度帯であり、お互いに制限13はかなり窮屈なのではないか?という気がしてきたので両者に「いっそのこと制限レベルを14.5まで引き上げて勝負してみないか?」という提案をしてみたところ、本当に制限レベルが14.5まで上がってしまう*12という珍状況に。そしてそのときの様子がこちら:

レギュ変更当時の某Discordサーバーの様子

 「よっしゃあ四月の雨とElusiveと霧の書斎とテクノポリスドラムンどれ投げようかなぁ!!」←本当にひどすぎる発言

 ……一応、制限14.5自体には根拠があります。根拠というよりは、「流石に14.6も使える勝負はまだこの2人には早いのではないか」という配慮をもとに14.5までの引き上げという処置にしました。また、今回は勝ち点制なので結局は課題曲勝負に落ち着くから自選ぐらい暴れさせてもいいだろう、当日のギャラリーの盛り上がり(と、対戦者のゲス顔)を取ろうという意図でこの超例外的なルール変更を実行しました。

 結果としてどの曲が自選されたかは先ほど示した通りです。どちらも14下位ながら突発でやるには難しい譜面であり、みるくんもぺのぽすくんに負けず劣らずの癖を投げてきたなという感想を持ちました。両者高い実力と成長力の上でこの選曲力、本当にこの実力帯にいていいの?というレベルのぶつかり合いです。

TECHNOPOLIS +18512

 TECHNOPOLIS 2085は先ほど見て頂いたぺのぽすくんのベスト枠の第2位の曲で、しかもこの回は自己ベストにほとんど近いスコアをマーク。本番力もしっかりついています。そしてここでつけた点差は18512点という暴力的な数字。しかしみるくんも負けていませんでした。

NO 鍵盤 YES 縦連 GO 破壊

 みるくんも得意の太鼓の達人譜面でぺのぽすくんをボコボコに粉砕します。ここでも18000点以上の点差が付き、課題曲を前にして結果的に合計点の差が300点もないというめちゃくちゃ熱い展開になってしまい、場の盛り上がりは3試合目にしてとんでもないことになっていました。

 そして課題曲ですが、今回はレベル13から「こどものしくみ[MAS]」を採用させていただきました。はい、これもイレギュラー枠です。みるくんにオンゲキらしい譜面をプレーしてもらいたいのと、ぺのぽすくんに精度力をつけてほしいのとを両方達成できる課題曲として、制限レベルが上がる前の段階でこちらでガッツリ人読みを行っていたことになります。

BPM255でひたすら4分壁

 オンゲキにおいては「壁でリズムキープをする」ことがほぼ必須のテクニックとなります。それをここでつけてもらう、ということが目的です。それ以外の箇所は全押しするなりしてズルしてもいいので、とにかく壁を叩く工夫と精度を大事にしてこの一曲を詰め切って欲しい。レベルこそかなり高めに取りましたが、その選定理由はむしろかなりまっとうなものになったと思います。

お互いに自己ベを更新。しかし、精度力の差がついた

 そしてお互いに練習の成果がしっかり発揮され、両者自己ベストを更新するというこれまた非常に熱い展開に。しかしそこは流石にレーティング、もとい地力の差がでてみるくんの勝利。今回の部内戦を荒らしに荒らした2人の対決は前評判通りの盛り上がりで幕を閉じ、今回でもトップクラスの名試合になりました。

レベル2(15.50~16.00)

 この実力帯は一試合のみになります。クロぱんださんとまろーとさんの試合です。制限難易度は13+で、課題曲は13.3から3曲選出しました。

第4試合 クロぱんだVSまろーと

 この試合から課題曲が3曲になります。なのでまずは課題曲ラインナップの説明をば。

概要スプシにあった対戦カードを貼り付け。いや待て、課題曲が

 この試合に関してはクロぱんださんとまろーとさんの両者のオンゲキ的解決能力の高さを見込み、いずれもオンゲキに関する高レベルの理解が必要になる譜面定数13.3の譜面を設定させて頂きました。はい、またガッツリ人読みしてます。

 一番上のYAMINABE☆PANIC ~御馳走詰め込みフルコース~[MAS]に関してはそれはそれは、我々からしたら「腐れ縁」みたいな曲です。事の始まりは都17thの課題曲決めを任されたいろはじあびがこれを課題曲に仕込もうとしてhydメイツに全力の却下をされたことで、この噂を聞いた私はいてもたってもいられなくなりコイツを第1回京音表外IR*13のHARDCOREコース*14の課題曲に採用。そして、今回の京音部内戦2023にてついに課題曲に採用される出世……もとい、私ものりによるえこひいきが公然と行われた曲です。

 一度却下された前歴のある曲ですから、その難易度もとい厄介さはかなりのもの。ですが、曲のリズムの変化に合わせる能力と、レバー操作への習熟が求められる譜面ですので、当然この2点についてしっかりとお勉強してもらいたいという思想のもとこの課題曲を立てました。まあほとんど間に合ってるかもしれないのでシンプルな単曲対策力の向上のために使われた可能性が高いのですが。

自分で設定しといてなんですが、このへん13.3にしては少々難し過ぎないですか?

 BOUNCE&DANCE[MAS]も「厄介」の枠です。一ノ瀬リズ(今は名前を剥がされたけど)の2作目で、アリサのテーマに比べたらマシだけどそれでもオンゲキ全体で見たら「やりにくい」の側には絶対いる。ものくろっくの趣味であるところの低速縦連主体で、それで精度が崩れるところはあるんですけど、本番一発勝負を考えたらやっぱこの譜面の本質はレバーシバきのダルさだよな!って思います。というかそのつもりでピックしてるのでまあしっかり予習はして頂けたかなと。

レバー操作に正確さを求める配置 特に57,58や65は「譜面作者を信じてレバーから手を離す」必要がある

 最後にTAKE ON THE WORLD[MAS]ですが、このラインナップを見せた時にhydくんに「その並びでこの曲は地味では?」と言われました。これ俺は全然当たり枠とかそんなつもりでこの曲入れてなくて、これに関しても「初期譜面特有のレバー誘導の不親切さが目立つから」という理由で入れています。

 オンゲキを昔からやってる人にはなかなか伝わらない話なのですが、正直言って初期譜面のレバー誘導は全体的にかなり不親切です。まあ今みたいな高度な誘導技術が確立されてない時代の話なので今更文句を垂れても仕方のない部分ですが、少なくとも「ん、オンゲキをやり込みたい人はギミックが少ない初期譜面から触るべき*15」という主張とは真っ向から対立する話です。

 つまり僕が言いたいことは「誘導が不親切な初期譜面も十分課題曲に出来るよ」というお話です。今みたいな凝ったギミックがないシンプルな譜面だからって舐めてかかると結構痛い目見ると思います。じゃあなんでオンゲキおじいちゃんたちにこれが伝わらないのかというと、彼らはそういう譜面しかない時代からやってる以上、これが「当たり前」だと思っているので……

現代オンゲキやり過ぎると逆に混乱する配置*16

 以上が課題曲の解説になります。すべての譜面に共通して言えることは「レバー操作の基礎をマスターしよう」というところなのですが、裏のコンセプトにあるのは「全てオリジナル曲で統一する」ことです。やはりオンゲキはオリジナル曲のクオリティが高いですからね、折角オンゲキやるからには曲の方もどんどん聴き込んで欲しいし、あるいはもう既に聴き込んでいる敬虔なシューターなのかもしれない。まあどちらにせよオリジナル曲は課題曲において擦り得というものです。

おい、まだ早いぞ!

 さてと課題曲を見終えたし自選曲を……ってうわ~!!!!おまえは都17thでお世話になった腐れ外道クンじゃないか!!!!まあそんな私情マシマシな曲と感動の再会(?)を果たしたところですが、実は腐れ外道はその次の試合で課題曲に使ってしまっているのです……でも折角だしここでこの曲の「ヤバさ」を教えちゃう!

 冒頭の「出身成分によるマッチ分け」の話でちらっと話題に上がった当楽曲ですが、この曲は都16thのElusive Emotes的な立場の悪魔的飛び道具として都17thで炸裂しました。それまではこの一度きりしか出番がありませんでしたが、今回は自選・課題で1回ずつ消費され、都18thでも引き続き擦られる可能性が出てきた*17一曲であり、その特徴に関しては以下の画像を見てしまえば大体察すると思います。

一応、元13の譜面です*18

 見た目が非常に素晴らしいことになっていますが元13、現13.7のボケ譜面です。ひとつひとつ解説したらキリがないぐらいには解説するところが多いので画像だけ見てお帰り頂く形にはなりますが、腕クロスの出張の回数がやたらと多くて、しかも後半には初見だとほぼ確実に引っ掛かる見た目縦連にしか見えない交互押し(しかも毎回使うボタンが変わる)が設定されており、徹頭徹尾こちらの脳を破壊する仕様になっています。

 ところが覚えてしまったらこんなのどうってことないからそうなったら13+最弱レベルのカス……という話はまた別として、部内戦でこれが投げられたときのまろーとさんはといえばこんな感じでした。

今日もオンゲキ、楽しいな!(白目)

 はい。都17thのテジャヴが到来です。その当時は単曲で18000の点差を生んで大逆転勝利を投げた側にもたらしましたが、今回はどうなったでしょうね?では結果を……ドン!

あれっ、生きてる?

 なんと、初見でSSSを取って耐えきってしまいました。参りました……これにはまろーとさんの初見力が素晴らしいという意見が主流ですが、あえて私からはもう2つこの「耐え」をもたらした要因として考えられるものを付け加えておきます。

 ひとつはこの試合がオンゲキIQが高い人同士の試合であるということです。2人ともこのレートに到達するまでに鍵盤地力によるゴリ押しを行っていないので、こういうオンゲキIQが必要な譜面を投げてもあまり刺さらないことになります。その点「あんまり悪さはさせないゾ♥」というこちらの狙いはうまくハマりましたね。

 もうひとつ考えられる要因として、それはまろーとさんが都17thにおけるこの譜面が使われた試合をその場で見ていた、ということがあります。これはクロぱんだくんもネトストしただけでは気付かなかったでしょう。とはいえここで譜面を見ただけで対応出来るというならそれもそれで恐ろしい才能ですし、主要因はどれであれ結果としてまろーとさんの耐久力が高かった、という事実は変わりません。でもこれも「あの時」に比べて見劣りするってだけで6700点差は普通に合計点制なら絶望的な点差なんだけどな。

I say "Let's-Go"

 でもこれは合計点制ではありませんからね。まろーとさんの側も自選を取ればよいだけの話ということになります。実際のプレイ順と紹介を前後させましたが、まろーとさんの自選はRandom Access Emotions[MAS]で、オンゲキのインストの中でも特に人気の高い一曲となります*19

 13ではありますがサビには大量の4k階段が降ってきます。とはいえ頭は全て拍の頭に合わせてあるので、どちらかというと88,89小節目の乱打の方が厄介かもしれません。いずれもAB通過を狙うだけでなく、精度も意識して練習することでオンゲキ地力の向上が狙える一曲となります。

このあたりが失点ポイント 4kの基礎が出来てない人には厳しいかも?

 結果としてこの試合は課題曲勝負になりました。そして課題曲ですが、最初に回されたルーレットでなんと最もヤバい課題であるところのYAMINABE☆PANIC ~御馳走詰め込みフルコース~[MAS]が当たってしまいました。では早速結果を見てみましょう。

ギリギリの精度勝負 たのしかったね

 なんと、赤1個差の勝負でした!いや~これは凄い。さっきから名シーンしか生まれていません。全体的な精度はまろーとさんが上回っていたので、これは緊張で吹っ飛ばしちゃったのかもしれません。その点クロぱんださんのプレーには一手一手に安牌を選ぶ堅実さがあり、それが彼に勝利をもたらしたものと思われます。これもいい試合でした。

レベル3(16.20~16.40?)

 ここからさらにレベルが上がります。ここは2試合あるのですが、後半に紹介する方の試合の対戦者が正直ここのレベル帯に置いておくには強すぎると後から判断されたので、課題曲や選曲上限のレベルが別枠で設定されています。

 前半の試合の課題曲は13.7統一、選曲制限14.5であり、後半の試合の課題曲は13.9統一、選曲制限14.7となります。それぞれ16.20級と16.40級のレギュレーションで設定しており、前半はオンゲキネイティブ寄り、後半は地力破壊者寄りの人で固めたので、課題曲の選定もそれに沿った内容になっています。

第5試合 秀之助 VS Grassy

 この試合はオンゲキネイティブ寄りの試合と位置付けて課題曲をすべて13.7で選定しました。が、この試合の課題曲案には実はボツがあり、せーので跳べって言ってんの![MAS]ではなくSeventeen Feels[MAS]を課題曲に据えようとしていました。「低速と高速両方で精度を取る技術が必要ながらも配置は現代オンゲキとしてはどれも基礎的。こ~れは純オンゲキ13+の入門編やろ!あと曲がめちゃくちゃええし」と思って初稿をいろはくんに渡したところ「他2つに比べて難しすぎ」と言われ、小さく泣いてばかりに……

 でも後から譜面定数を確認したら他が13.7であるのに対してこいつは13.9で、なんかすごく浮いててバランスが悪いということに気付きました。なるほどねえ……と思いつつもこんないい曲を使わずに手放すのは惜しい!というのが正直な思いで、それに沿って代わりを探した結果同じリステ出身のせー跳べに落ち着いたというわけです。*20

 さてそのせー跳べなのですが、攻略上の全体の方針は「レバー操作を意識する」ことに終始します。それだけでなく、トリル処理、色認識、片手3kといったその先オンゲキの上位譜面に挑むために必要な要素が満遍なく含まれており、13.7ではありながら13+の到達度確認にも使える超有能譜面です。おまけに曲も良すぎて言うことなし。

ここだけのためにミラーをかけて詰める人もいます

 次にThe wheel to the right[MAS]です。インド人という愛称で有名なこの曲ですが、初登場時の衝撃を僕は忘れられません。

初見で全然できなくて色々試してたら急に解法が浮かんで「あ~!」ってなったやつ

 なんといってもここです。壁とフロアとレバー倒しが全部ついてきます。初見で「腕3本要るんだけど!?」と焦った記憶がよみがえる。こ、これは究極奥義「ぜ~んぶ同時押し!」を使うしかないのか~!?と思ったものですがこの配置はレバーを倒すときにその手で左青ボタンを押せばいいんですね。ウニのアレを再現出来ているかと言われれば微妙ですが、発想の勝利だと思います。

 後から知ったこととして、オンゲキ無印時代にかなりの人がOpfer[MAS]の片手螺旋を「右手で青緑、左手でレバーを動かしながら右赤を押す」ことで対処していたみたいです。これが出来ていた人は初見でもやり方が浮かんだ*21配置なのでしょうが、いかんせん僕は手が小さいので……

正直な話、脳天LUNAの低速地帯のアレは顎レバーしたい*22

 余計な話が長くなってしまったので元に戻すと、先ほど譜面画像に出した箇所はすべてレバーの手で抑える右青が光っており、精度の心配をする必要はありません。むしろここは記憶を吹っ飛ばして対処が出来なかったり、あるいはここ以外の箇所で精度が出ないことの方が厄介になるでしょう。そういうわけで、自分はこの曲が課題曲の中でもっとも難しくなると踏んで選曲しました。

 最後の課題曲は腐れ外道とチョコレゐト[MAS]です。さっき見たね。これは「本番で事故ったら大変なことになる」枠として入れたのですが、なんか対戦者の両方から「一番簡単」って言われてしかもSSS+しか出てない的な報告も頂いたので、これは完全に失敗ですね。あーあ、つまんない。そもそも過去2回自選側がSSS+だしやっぱ所詮は元13か。そういうわけで都18thからは課題曲リスト出禁です。

 さて、課題曲の紹介をし終えたところで自選曲発表にいきます。気になるふたりの自選曲は……

うわ~!!!!!!

 はい。お互いの得意分野を直球でぶつけてきました。

 まず秀之助くんですが、彼は88kこと原義鍵盤出身であり、当然これは音ゲーではないので記載はありませんでしたがゲーセンでよく会うのでこちらはしっかり把握しています。Garakuta Doll Play[MAS]は突発勝負で投げると強く出れる初見ビックリ配置をしっかり搭載する一方で、後半には指押しの技術を必要とするなど譜面定数14.3の割にはかなり難しい譜面となっています。

指押しが出来ないと死ぬ&全押しが出来ないと終わる

 私の場合は親人薬でボタンを押している(そうでないと手の大きさ的に厳しい)ので、これを固定運指でやるとなるとかなり苦しさを感じます。その点全指を原義鍵盤に使い込んできた秀之助君には有利に働くことでしょう。では結果を見てみましょう……どん!

多少崩して、それでも勝てる

 自己ベストがSSS+近くあることを考えればだいぶ崩してしまった方なのかなとは思われますが、それでもHITとMISSをそれぞれ1回に抑えて勝利しました。この回GrassyKusaは初鳥だったのですが、それでも遠く及ばず。堅実に自選を取ります。

 次にGrassy自選の8OROCHI[MAS]ですが、この譜面の特徴はなんといってもやはりこの赤さ。

赤い……!

 16小節ひたすら赤しか押させない配置が降り注ぎます。これの何が問題かというと、左壁と右壁で腕の移動距離が違うため、それで余計に混乱してしまうという問題点があり、それ以外にも難易度の高い配置が複数あるためスコアが安定しないというこれもかなり厄介な譜面です。とりあえずこの部分の対策として、レバーの移動で譜面を区切りましょう。困難は分割せよ、これは古代ローマより伝わる知恵です。

自己ベ付近のラインをしっかり再現

 結果はというと秀之助くんが自己ベストを更新して猛追するものの、この曲が大得意のGrassyに振り切られてしまいました。一方のGrassyKusaは自己ベストマイナス3桁の範囲で失点を抑え、本人としてもかなり納得のいくプレイが出来ていたのではないかと考えられます。1ミスがとても惜しいですが……

 そして課題曲はせーので跳べって言ってんの![MAS]に決定。秀之助くんは練習段階でSSS+がなかなか出せなくてかなり苦戦していたようですが、結果はいかに……!

SSS+近くを出して勝利するこの安定感

 跳んだ~!より高く跳べたGrassyKusaの勝利でした。やはり彼が武器とするところの安定感がいかんなく発揮された試合でした。秀之助くんも頑張りましたが惜しくも届かず。まあでも彼はこのあと全く別の方向で暴れることになりますのでそちらもお楽しみに。

第6試合 Верный vs ゆうもふ

 はい。問題の試合2ndです。

 1PのВерный(読みはヴェールヌイ。以下オープン)は最近オンゲキを始めたにも関わらず、虹レになったのもつかの間ボルテで培った地力を活かして*23そこから2週間でレート16まで駆け上がり、部内戦が終わる頃にはMAX RATINGが16.70に到達していた(????)という京音期待の新星です。まあ彼が現在の京音代表なので新星って呼べるかは微妙ですが。

 一方、2Pのゆうもふはというと彼もCHUNITHM、ボルテで培った地力を転用しています。オープンと同じくインペリアルなので鍵盤力があるのもそうなのですが、その最大の武器はこのレート帯としてはけた違いに高い精度力です。それもそのはず、彼はCHUNITHMで3桁個の理論値を持っており、それをボルテの鍵盤力と組み合わせて投げ込んできたわけですから、そらそう……って感じなんだけど……

 いややっぱり課題曲を初日で理論値出すの、おかしいって!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 まあもちろん3曲中全曲理論値だったとかではないですけど、その一角であるところのElectric Emotion[MAS]の理論値を対策期間の初日に出されてしまいました。個人的には課題曲は「これを習得して欲しい、でも簡単に攻略されて欲しくない」という想いで設定しているのでかなり悔しかったです。

純オンゲキ勢が苦手とする配置

 この曲、自分もちょっと簡単かなあとは思ってたんですけど何の前触れもなくいきなり押し分けを必要とする乱打が現れたりと結構下からだと厳しい配置もいっぱいあって、まあ本番事故らんように気をつけろよ程度の気持ちで入れてたんですが流石にインペには譜面無かったのか……そっか……という気持ちになりました。この事実を知ったオープンくんは軽く絶望し、結果として彼はこの曲を一切プレイせず本番を迎えることになります。まあ、気持ちはわからんでもないし完全に課題曲の意味がなくなったのでその節は本当に申し訳……という感じではあります。

 でも他2つの課題曲は理論値を取られていませんし、結果としてElectric Emotionは本番で抽選を外れているので助かった面はあります。2つ目の課題曲はBABYLON[MAS]で、これは基本4kではあるのですが、途中からレーンが単色複数本になり同色トリルが混ざるという構成になっており、総合力が求められる譜面になっています。本番想定で精度を良くすることだけでなく、毎回の結果を一定のラインで安定させることも課題曲にする上で求めた要素の一つです。まあこの試合は全部そうなんだけど。

この部分で緊張してやられるなよという意味合いもあります

 そして3曲目の課題曲はAi Nov[MAS]で、これは稼働初日からある伝統のボス曲……ですが今となってはこの位置です*24。この譜面、簡単なポイントと難しいポイントの落差が激しすぎて実際詰めてみると結構不可解なミスを連発するタイプなんですよね。

 この曲がらみで言うと稼働初期にゲーセンでオンゲキ筐体を見つけてそこでAi Novをプレイして深く感銘を受けたとある一般音ゲーマー*25がその後音撃譜面部に加入してその続編曲に譜面をつけた話もある他、老人から見ればとても思い入れが深くて非常に完成度の高い譜面ではあるんですけど初期特有の不自然な空白や粗が目立ち、それが現代基準においては不安材料になり得る譜面です。

こことかホンマスッカスカでウケる(実際ここは難しい)

 まあこれでもリリース初期の段階でかなり、というか滅茶苦茶改善されていて、一部の改善前のロケテスト譜面が現在LUNA0という公式公認ボケの難易度で放流されている状況なわけですが、それでもやってて違和感はあるよな。今回はこいつに限らず無印または無印+の曲をいくらか課題曲として採用しましたが、どれもその譜面の作りの差に軽くビビれるとは思います(他機種ほどではないけど)。

 課題曲紹介はこのぐらいにして自選曲発表にいきましょう。今回の2人の自選曲は~、これだ!(ベベン)

いい加減にしろ

 終わりだよ。2人とも選定が終わってる。

 よりマシな方だと考えられるGenesis[MAS]の解説から。こちらは本家CHUNITHMではとにかく片手トリル片手トリル片手トリルで有名ですが、オンゲキで片手トリルを求めるのはその最後の部分だけ。他は譜面ないです……が、その片手トリルに譜面がめちゃんこあるのでたった25秒、いやほとんどの場合たった5秒でスコアが決定してしまうという特にこういう場においては本当にやりたくない曲です。

演奏時間は117秒ありますが譜面が存在するのはたった5秒だけです

普通は2ミス出してこの点にはなりません

 結果どうなったかというとオープンが崩しまくってゆうもふが難なく自選を取り切る形になりました。いや突発でこれをやれってあまりに酷なんだよな。でもこの結果見てオープンが可哀想だ!なんてことには全然ならなくて、むしろ彼はゆうもふに対してもっと酷い譜面を投げつけています。それがハードコア・シンドローム[MAS]です。

じゃこレモン、お前もう船降りろ

 この画像のポイントを順に説明します。まず74,75小節は32/7分音符が4分壁と混フレします。ゴミです。83,84,87,88小節で緑が合流して1本になると見せかけて拘束トリルです。アホです。89から92小節目は壁を連打しながら右手で押し分け、全押しできるから簡単じゃ~んと思ってたらなんかゴミが混ざってて変な顔になります。カスです。そして93,94小節で認識難な全押し混ざり配置が降って来て法則性を覚える間もなく95小節目でサービスが終了します。ボケです。あとこの画像以外の部分も普通に難しいのでもう本当に終わりです。

ボケ譜面の妖精さんに愛されたリザルト

 結果的に他選の点数はゆうもふの方が低かったです*26。それはそう。一方オープンはというとこれが試合当時の14最高点だったらしく本当に意味がわからなかったです。これもまた地力がある人にボケ譜面を渡したら大変なことになるということの好例でしょう。

 そういうわけでまあこれも課題曲ゲームに突入です。課題曲は……Ai Nov[MAS]が選ばれました!はてさて結果は……

ゆうもふが取った!

 ゆうもふが約8000点の差を付けて勝利!鮮やかでした。ちなみにこのゆうもふとかいう人初日の段階で全ての課題曲がSSS+後半とかいうイカレぶりでした。なんで????一方のオープンですがまあ所々崩しまくっていた(さっき説明した静と動の差が激しくなるポイントで一気に崩していた)ので、かなり調子が悪かったものと推測されます。それがなくとも、初日、相手に課題曲の理論値を出されたことが本番のメンタルにまで影響した可能性は捨てきれません。

 なお、この勝負に際して申請時のオープンのレーティングが16.40であったので、オープンには14.7を一曲BANすることが認められました。ちなみにその曲ですが、本人が自分も運営に関与しているので開示したいというツイートがあり、最初からIn Chaos[MAS]をBANすると公言していました。まあこれは説明不要のボケなので致し方なし。でも今回のルールでは14は防げないし、防ぐものでもないといえるので……

レベル4(16.50-16.70)

 さらにレベルを上げます。こちらは2試合ありますがなちゅあくんが連戦なのでこの実力帯の参加者は3人です。とはいえ、レギュレーションは「課題曲を14.3付近で選び、選曲上限を14.8とする」という内容で統一していました。違うのは課題曲の選曲傾向のみです。

第B試合 852 VS △Natua♪▽

 この試合は純オンゲキ寄りとして課題曲を選定しました。Garakuta Doll Play[MAS]は秀之助くんの自選だったので説明を省略したのですが、割とこれに関しては両方の参加者から不評でした。「一箇所ゲーすぎてつまらない」とのことだったのですが、そこまで難しいと思って選曲はしていなかったので意外な反応でした。でも他2曲の方が圧倒的に課題曲向きなのを考えればそうはなるか……

 ガラクタはともかくとして、Malicious Mischance[MAS]もハズレでは?という意見がありました。でも当たりだという意見もあったのでそういう意味ではいい課題曲を持って来れたなと思います。この譜面は基本的に移植元であるArcaeaのギミックおよび譜面構成を参考にして作られているので、Arcaeaをやったことがない人にとっては確かにハズレかもしれません。でも分かれば結構簡単なのでこれはしっかり詰めて欲しかった。

ここだけ本家に存在しなかったギミック 87小節目の全押しが超スローで逆走してきます*27

 最後に紹介する課題曲はTrrricksters!![MAS]になりますが、もうお気づきですね?この試合は他機種からの移植曲(maimai、Arcaea、CHUNITHM)で課題曲を構成しています。こちらはまあ普通にやれば一番当たりの課題曲であり、Malicious Mischance同様練習の成果がしっかり結果に結びつく譜面です。

ここはとても難しい 片手3kや全押しバンバンなど一般14の攻略に必須の要素が全部ある

 ここまで課題曲紹介でしたが、全体としてあまり特筆するような変な要素は持ってないし、唯一持ってるガラクタも自選として持って行かれたのでこんなものです。それでは自選曲の発表を……どん!!

かるしうむの、うむの部分

 どうしてお前は毎回毎回確実に選ばれ続けるんだよ、なあ。

 そういうわけで相変わらずどこにでもいる霧の書斎[MAS]の解説から。もうこの名前聞き飽きた人もいるくね?っていると思うので譜面画像だけ貼って終わりです。

ステルスフィールドだと最後がマジで難しいらしい

 マジでこの曲のこと初めて知りました!みたいな人多分この記事読んでないからこれでいいんですよ、これで。そういうわけで結果もサクっと貼ります。どん。

すっかり書き忘れてたんですけど、この試合はラウンドワン京都河原町店にて実施したものです(だから撮影環境が変わっている)

 実はなちゅあくんも852さんも自己ベストがほとんど一緒で、なちゅあくんの側は同点勝負を持ちかけたみたいですが、肝心の852さんが譜面をド忘れして鳥を割ったのでこの結果になりました。やっぱこの譜面交流戦前に一回はやっといた方がいいです。マジで。33円の投資でこの曲への保険がつくなら安いと思います。

 その次は852さんが投げたジングルベル[MAS]です。これも霧の書斎と一緒で初見ビックリ系の譜面で、舞やウニに比べればはるかに有情ではありますがそれでもこの曲にはボケの譜面しか付きません。「852さんがここでジングルベルのMASTER譜面を投げた」という事実はよく覚えておきましょう。

譜面画像には余りインパクトがないので地力的にも厳しい箇所を抜粋

 全体的に誘導が不親切で(たぶん意図的なんだと思う)初見じゃなくても突発だと結構戸惑います。地力的な難所は画像に貼ったところですが、この画像にないところでいうと例えば先述のインド人のようにレバーを持った手で右青または左赤を押すことで「ソリを引かせる」配置があるなど、クリスマスというイベント自体を念頭に置いた配置があるので見てるだけなら面白いです。

相変わらずの自選力

 そして852さんが相変わらずの自選力を見せつけます。なちゅあくんもかなり粘りましたが9000近くを取って大きく引き離しました。これは流石と言いたくなる。そして最後は課題曲勝負、抽選の結果Malicious Mischance[MAS]が課題曲に選ばれました。さて、結果は……

撮る前にボタン押されちゃった……

 見えづらいですが852さんの勝ちです。実はこの譜面には1小節ある24分乱打(でも全部光ってるからずっと適当に押してりゃ繋がる)があり、そこで両者態勢を崩していました。日程が比較的早かったので練習時間がなかったと考えられますが、もうちょっと詰めて欲しかったなあとは正直思った。

 両者あまり課題曲練習を積まなかったことで何が起きたかというと、明確に地力、そして今回の場合音ゲーへの理解の差が現れる結果に。実は852さんはテトテコネクトを全一レベルで極めており、割と地力の土台がしっかりできててそこがなちゅあくんになかった部分かなと思います。

 それとBANですが、852さんは14.7からとある「BMSの曲」をBANしていました。そしてそれに加えて譜面定数14.2のとある「東方アレンジの曲」をなんとしてもなちゅあくんに対して選ばないようにと懇願していました。それはそうだろうな、という感じの曲なのでまあ仕方ないと思います。こちらでも今後も極力全試合を対象としてこれを課題曲には入れないように配慮は行うべきと考えています。そう、譜面がどうとかではなくこれは所謂宗教上の理由です。気になる方は自分で調べてみてください。

 一方、なちゅあくんのBANは14.9のGood-bye, Merry-Go-Round.[MAS]*28を指定していましたが、今回は見ての通り制限14.8であったことで不発。申し訳ないことをしたなと思います。

第7試合 コーラ VS △Natua♪▽

 この試合、実は今回のオンゲキ部門の「一番最後」の試合になりました。というのも、コーラくんが当日モバイルSuicaの通信障害に巻き込まれて現地参戦が遅れ、試合開始が他のすべての試合よりも後になったという事情があります。別に切符買ってくればいいのでは?と思われるかもしれませんが、彼は当時(今もか?)オタク特有の金欠に見舞われており、そのため練習もあまりできなかったという事情があるみたいです*29。でもポテンシャルは物凄い、まあここから結果見てれば分かると思います。

 課題曲の一つ目はStarlight★Limited[MAS]です。いきなり超神曲を選んで申し訳ありません。譜面ですがustak osiM......もといみそかつ侍の最高傑作とも言ってよい譜面であり、鍵盤力はかなり要求されますが満足度99%*30の神譜面です。

画像見せるだけでは伝わらない やって感動できるタイプの譜面

攻略上のポイントですが、89小節頭付近のむずかしそ~な鍵盤はよく見たら全押しを効果的に使って通過できることがわかります。これに限らず、読み替えを駆使して地力がなくても楽ができる箇所は結構あるにはある……のですが、この手の読み替え譜面を作るものくろっくとの最大の違いは「見たまま押しと読み替えの難易度はほとんど変わらない」ところにあるでしょう。

 個人的にはみそかつ侍の問題点は「下手な人の気持ちが分からないこと」の一点のみだと考えているので、読み替えがヘタクソな自分からすればこれは見たままやるしかないなあ、という感じではあります。とはいえ、上手くなればなるほど面白くなるのがみそかつ侍の譜面なので、例えば14+が適正になってきた人はColorful Transparency[MAS]を是非やってみてはいかがでしょうか。その出来の良さに感動すると思います。

 その次に神威[MAS]です。はい、また初代の譜面を出しました。こちらは基礎地力の確認と、とにかくベルをこぼさないことを意識していただこうと思って出題しています。最後のおせちn……押し分け地帯は最悪全押しバンバンで通過できる一方全体として精度的にはかなり厳しめなので、とりあえず鍵盤はある程度のラインを維持し、本番は全力でFBを狙いましょうという意図です。

初代の譜面はベル拾いが必要な箇所に難しい鍵盤を飛ばさないので、むしろ鍵盤が苦手な人にも優しい譜面です*31

 最後に美夜月鏡[MAS]です。これは3曲の中だと「対策必須の突発困難枠」ということにしています。配色が自明ではない上にドぎつい変拍子で迷子にさせられるので無対策で挑むと結構苦しいです。でもその代わりしっかり対策できれば3曲の中では一番簡単になるかと思います。

結構変拍子とかキツくて、画像じゃわからない難しさがあります

 それじゃあ自選を見てみましょうか。自選は……どん!

東雲つむぎの正体は
パ         
ラ         
ジ         
ク         
ロ         
ロ         
ベ         
ン         
ゼ         
ン  意外な共通点 

 パラジクロロベンゼン[MAS]は曲が進むにつれて少しずつ難易度が高くなっていくことで有名です。固定運指で挑むのは推奨しません。

逆に読み替えた方が簡単

 ちなみに東雲つむぎの正体がパラジクロロベンゼンである……という可能性は少しだけあります。上の画像の部分で「つむぎ♪つむぎ♪つむぎ♪つむぎ♪」と軽やかに歌ってみればわかるはず。まあそんな冗談は置いといて、結果はこんな感じになりました。

たった300点の差 コーラくんは初見

 コーラくんは初見でビックリ……と思いきやなんと1006kを超し、なちゅあくんに300点差に迫る結果。流石の初見力です。こんな感じでこれはそこまで刺さりませんでしたが、お次のMEGATON BLAST[MAS]は14最強との声も未だに名高い危険な譜面。肝心な場所が光ってないというような配置が多く、SSSから先が地獄のように難しい譜面です。

これが光っていないって、本当に何?

流石、うまい

 しっかりとコーラくんが自選を確保。お見事。ベルが3つ抜けていますが鍵盤部分が上手いので余裕勝ちです。なちゅあくんは全然この曲をやっていなくて、今回爆伸びという感じではありましたがまあ流石に地力の差が出た。

マッチングが成立せず開始するトラブルが発生したのでコーラくんのリザだけ。なちゅあくんは1003004点

 結局この状態は課題曲の神威[MAS]にも引き継がれて、ベルは落としちゃったけど鍵盤上手すぎて勝ちという状態でした。練習が十分に出来ない中よく頑張ったと思います。というか地力がすごいという感想しか出ません。

 一方BANについてはかなり申し訳ないことをしたな~と思います。というのもこの試合は両者ともBAN曲を14.9から選んでしまっていたので反映されなかったのです……現在、夏都の担当者とBANの詰めについての相談等を実施しているのでそちらに期待していただければ。

レベル5(16.80前後)

第8試合 月白瞳美 VS 小鳥遊ホシノ

 このレベル帯は小鳥遊ホシノさんと月白瞳美さんが出てきます。この世界にいたんだね……まあでもこれに関してはホシノさんがぼくの身内なので彼女が代わりに色々書いてくれると思うので課題曲をざっと書いて、月白さんの他選を紹介して結果を書いて終わりです。課題曲も自分で組んでないので。

 課題曲はAenbharr[MAS]ヒトリボッチサテライト[MAS]ミラージュ・フレイグランス[MAS]でした。マーチングポケッツのキャラが対戦相手になる14.5を1キャラずつ引っ張った形になります。この中だと亜鉛が外れです。一方BANはホシノさんはShamshir -rough Pt.2-[MAS]を指定しましたが月白さんは15.1から指定してしまったので無効になってしまいました。選曲制限15.0であったので非常にギリギリです。ざんねん。

無理

 次に月白瞳美さんの自選曲はμ3[EXP]でした。こちらはリコレの赤を凌いで最悪の赤譜面とも呼ばれる凶器です。とはいえちゃんと覚えるべきところを覚えられたら14中位程度の難易度に収まるのではないかと思います。

これ、本当にEXPERTの配置ですか?????????????

あれ?ベル、どこ?

 はい、これが今回唯一の「自選曲を落とす」試合でした。ホシノさん、反省です。ところで月白瞳美さんって誰ですか?

レベル6(16.90~17.00)

第9試合 まーきー VS いろは

 ここで人間界最高試合が始まります。選曲上限15.2、課題曲難易度14.7という本当に高レベルな試合なのですが、課題曲をかなりいろはくんの得意そう、というよりまーきーくんが攻略しづらそうな曲で固めました。というのも、こうしないと相手が鍵盤強すぎてどうしようもないかなということで。

 まずFLUFFY FLUSH[MAS]。これはいろはくんがこの曲を意図的に防ぐためでもあります。都16thと部内戦の両方で自選していたので、流石にそろそろ変えてみては?という感じで。結果的に彼は3回連続でこの曲を対策することになったことについてはまあいいでしょう。問題はむしろ彼が3回連続でどうしようもなく強い人に当たっていることですが……*32

手刀禁止!!

 次にエータ・ベータ・イータ[MAS]です。これいろはくんからは普通に難しいと言われたのですが、多分まーきーさんもこれはダメなんですよね(もしそうじゃなかったら完全に選曲ミスです)。自分はこれが14+で唯一1009kまで乗せれるからまあ別に難しくないよなあと思って入れたのですが、本番想定だとキツいかも。

根性を見せよう(ありえないSDGs)

 最後にChrimson Phoenix[MAS]、これも割と自選寄りになる曲です。勝ち点制ゆえ致し方なし*33とはいえ、結局これが一番ぶっ飛んだ課題曲リストになってしまいました。これは一言で言えばグルーヴコースターなので、まあそれっぽく頑張りましょうという感じです。

84小節は右手は壁以外全押しでダイジョーブ!*34

 課題曲紹介はここまでにしときます。というかこのぐらいになると難しくてこっちからコメントできることが本当にないんですね。でも今回こいつらより難しい課題曲は用意してないのでまあ、いいよね。それじゃあ自選を見ていきましょう。

これが、頂上決戦。

 はい。まったく対極の2曲がぶつかりました。

 まずオンソクデイズ[MAS]ですがこれは純粋鍵盤で真っ向勝負だ!って感じの選曲です。ノーツ数が難易度の割に少なく、1つ1つのミスが命取りになるのでこういう人ほど良く好む武器だろうなと思います。

縦長すぎて一部しか切り出せないけど、ここらへんが一発勝負で苦しいゾーン

安定した出来栄え

 たった1HITのみで他はABという安定した仕上がりでした*35。いろはくんは結構な頻度でこの譜面に対する愚痴を(主に許容が小さすぎることで)書いていたのですが、それでも回数を積んできっちり克服しているのがたいへん偉い所です。今回は取られてしまいましたが一発でこの点数はとても良い水準だといえるでしょう。

 一方いろはくんの自選は~……出ました!花と、雪と、ドラムンベース。[MAS]になります。大波乱の第3試合で結局投擲されず、今回は見ないものと思っていたらここで満を持しての登場です。

すべての要素がボケまくりで終わっている譜面

 画像に出ている部分だけでも本当にお腹いっぱいの笑顔譜面です。このレベル帯なのでもう一々要素要素取り上げて解説みたいなことはしません。そうと決まれば、さっそく結果を見ましょうか。

鳥プラ、お見事!!

 素晴らしい!!実はまーきーさんもこの曲の対策をしており、何度か逆転されて危なくなる場面はあったのですが、そこはオンゲキネイティブの意地を見せたいろはくんが一枚上手でした。精度もとてもよく、練習の成果が見て取れます。

 さあ最後は課題曲勝負、ここで選ばれたのは……FLUFFY FLUSH[MAS]です!これはIroha_The_Abyss、千載一遇のチャンスだ!今度こそ勝利を掴むために挑めえええええええ!!!!!!!!

ザングースの特性はきんちょうかんだったらしい*36

 だが、緊張に絡まれ、敗北……

 途中まではずっと何度も1位を奪われ奪い返すというデッドヒートが繰り広げられたのですが、サビ終わりの乱打でいろはじあびが緊張から早入りして大量HITを出す痛恨のミス。そのまま最後の壁でも形勢は逆転せず、まーきーさんの勝利となりました。

 ところでBANなのですが、この試合についてはかなり有効に働いた可能性があります。というのも、ここではお互いに「譜面定数14.7の曲」をBANしており、結果としてお互いに14.7を回避した選曲をしています。まあどちらもその人のことを知っていれば納得のBANなのでこっちとしても「こういうのでいいんだよな」となりました。

 以上をもって今回のオンゲキ部門通常部門は以上となります。ここからはLUNATICな領域に突入していきます……

レベル0 LUNATIC部門

 さあさあお待たせしました。今回もLUNATIC部門あります(笑)

 課題曲なのですが、これまでのLUNATICは「まともな課題曲」が指定されてきたせいで結局地力勝負になっていた側面があるので、よりLUNATICらしい試合の深み付けを考え、試合番号ⅠとⅡについては課題曲の取り方を大幅に見直しました。さらに、マッチングについてもこれはガッツリ人読みなのですがLUNATICの攻略を頑張っている人をより上の方のマッチに出場させる工夫をしました。これにより、今回の部内戦のLUNATIC部門はかなり面白いものになったんじゃないかと思います。

LUNA-Ⅰ 852 VS クロぱんだ

 LUNATIC初試合であるところの当試合。課題曲はThe world of spirit[L]にしました。

www.youtube.com

 細かいことは動画を見て頂ければわかりますが、この譜面は後半からのレーザー回避と逆走が特徴になります。しかし、レーザーの飛んでくる場所には法則性があり、それらを見抜くことで一般的な弾幕譜面よりも簡単に完走を安定させることができます。むしろ問題になるのは大量の全押しで精度を保つことなので、ここだけは両者の地力の差が出るかもしれません。結局は地力勝負なのかもしれませんが、LUNATICの課題曲は対策ありきだと思っているので、しっかりやってもらいたいと思いこれでゴーすることにしました。それではお互いの自選を見てみましょう。

どっちもなんかどっかで見たことある!

 う、うわ~!!!!ジングルベル、ジングルベル[L]じゃないか~!!!!

 はい。852さん、ボードの書き込みごと使い回してのジングルベルです。「この時期にジングルベルを2回やりたかったから」というド逆張りな理由での突っ張りなわけですが……

3個って、何個❓

 自己ベたっっっっっっっっっか。

 この曲における1,009,737点は3落ちです。しかもこの記録が試合本番の直前に出ているというのが本当にヤバいところ。クロぱんだくんもそうですが、我々をビビらせるには十分の点数でした。そうなれば結果など見るべくもなさそうですが……

これでも相当事故ってるらしい

 なんとクロぱんだくんがかなり耐えてました。実はこれが投げられることを予見してたんですね。でも流石に3落ち出してる相手を出し抜くのは……無理!ってわけ。そんなわけで次はクロぱんだくんの自選になりますが……これもなんかどっかで見たことがあるような曲なんですよねえ*37……

www.youtube.com

 はい。現行14最凶の弾避け譜面です。

 かつては14の弾幕といえばNo Remorse[L]だったのですが、消えたこいつと入れ替わりで入ってきたのがこの最終鬼畜全部声[L]だったんですね。自分はNo Remorse[L]が消えると発表された時すごい悲しかったのですが、この曲は実は最終鬼畜妹フランドール・Sの冒頭部分の引用元になっており、そのオンゲキにおける転生先が全部声というのはまあ納得なわけです。

無対策なら潰れて当然

 そんなこの曲を無対策でいけば必然的にこうなるわけです。イージスバリアを積むことで完走難易度は大幅に下がりますが、それでも初見は無理。こうなるが筋です。それでは最後の課題曲、The world of spirit[L]の結果を見てみましょう。

精度差の勝負、手に汗握る戦い

 精度で勝る852さんが勝利しました。実はクロぱんださんが逆転しそうな場面は何度もあったのですが、それを許さない制圧力を見せつけての勝利です。これも結局地力勝負だったので結局負担が増えただけという説はありますが、LUNATICだからこその戦いは演出できたかもしれません。

LUNA-Ⅱ 月白瞳美 VS 秀之助

 はい。ここでこのカードを見て気になったことはありませんか?そうです。通常部門なら実力的に絶対に出会うことのない2人の対戦が実現しています。これは秀之助君の普段のLUNATICに対する頑張りを評価してのこの位置であり、実際に彼は期待以上の活躍を見せることになります。えっ、だから月白瞳美は誰だって?知らないですね……時々酔っ払ってTwitterに顔面を投稿する人に関係があるらしいですが……

 課題曲はナイト・オブ・ナイツ[L]を選曲しました。通常譜面においてはオールナイトオブナイツに収録されたアレンジがいくつかいますが、こちらには原曲がそれなりの難易度を持った正統派弾幕譜面として実装されています。

www.youtube.com

 時間停止の再現など、純粋に暗記しなければならない配置がいくつもあるだけでなく、終盤にはしっかりと弾避けのルートを見極めなければならない配置も仕込まれており、かなり挑戦的な設定にしました。とはいえ、このぐらいであれば鍵盤部分と被弾回避のつり合いが丁度取れるという確信を持っています。それでは課題曲解説はこの程度にして、自選を見てみましょう……

撮影担当いろはす、痛恨の手ブレ───

 手ブレしててわかりづらいですが秀之助自選は蛙石[L]、のゲフンゲフン月白瞳美自選は東亞 -O.N.G.E.K.I. mix-[L]を自選しました。まずは蛙石から……

撮影担当いろはじあび、恐怖のあまりまたしても手ブレ

 コラ~!!

 画像が若干分かり辛いのですが、秀之助君なんと自選の蛙石[LUNA 0]を理論値していました。しかもこれが彼のこのゲームにおける初理論値だそうなのでもう本当に意味が分かりません。せめて同曲の紫譜面で踏め!!

ぺのぽすボーイ、恐怖のLINEを受け取る

 そしてこれは今回オンゲキ部門を大いににぎわせたぺのぽすボーイが受け取ったヤバすぎるLINEの内容です。ツッコミどころは色々ありますが最も恐ろしいところは試合本番の1週間以上前にはもう既にこのやり取りが行われていた、という衝撃の事実です。でもここで「最高じゃないか」と返信するぺのぽすボーイも”器”過ぎるんだよな

 

なんかもう格が違い過ぎないか?

 実は月白さんもABFB出来るぐらいにはこの曲が上手いのですが、そのぐらいじゃもう全然勝ち目ないんですね。9232って一発で出て良いスコアじゃないと思うんですよ。向こうもSSS+取れてたのにそれじゃまるで足りないっていやもう本当にどういうことなの……

www.youtube.com

 一方月白さんの自選の東亞[L]はもう伝統のLUNATIC自選という感じです。都16thで実施された最初のLUNATICの試合で選曲されています。

www.youtube.com

 この譜面の特色はなんといっても隠しベルです。複数個の本当に取りにくい隠しベルが埋まっており、これを貪欲に取りに行ったがために被弾落ち……なんてことも有り得る、本当に難しい弾幕譜面です。

ともに自己ベストを伸ばす

 ですが結果的には両者とも自己ベを本番で伸ばす健闘を見せます。こうなると課題曲勝負、最後はナイト・オブ・ナイツ[L]で決着がつく……ところなのですがさてどうか!

運命を、引き寄せる

 なんとここで秀之助が勝利!流石に鍵盤の出来で決まれば月白有利とみられていただけに月白さんは動揺を隠せず。

後日の投稿。月白瞳美の正体に関する内容はブロックされてしまった

 そのときの月白さんの被弾ボイス(もとい、鍵盤ミスのときの反応)が良すぎたことも話題になりました。しかし月白さんの正体は結局分からなかったので東雲つむぎということにしておきましょう。でもホシノさんは「ジュンコちゃんだった!!」って言ってきかないので結局本当のところはわかりません。ひょっとしたらみんなの中に存在する幻覚なのかもしれません。まあこの話はこれで終わり。

LUNA-Ⅲ 生塩ノア VS 小鳥遊ホシノ

 フラフラの乱打を落としたショックでいろはじあびが柏木咲姫の抱き枕に抱き着いてそのままベッドから動けなくなったので代わりに彼の生徒である生塩ノアさんが参戦しました。一方ホシノさんは「まだ大丈夫だ、焦る時間じゃにゃい」などとネコ語で供述しており、変な雰囲気を残したまま試合が始まります。

 課題曲はやまそうさんが設定したヒバナ[L]になります。こちらはABFB以上を狙う段階では最後の2秒にしか譜面がないというかなり特殊な譜面です。今回も後でホシノさんが詳細を別ブログに書くので端折ります。

自選は基本取れるのでマジでここで100%

 自選としてはノアさんがあ・り・ま・す・か?[L]を投げ、ホシノさんがいや……ええと……これは?

あのさぁ……*38

 ホシノさん、反省してください。

一応ホシノさんはここで自選を初めてABFBNDしたらしい

 なんやかんや両者ヒバナの道中で崩しまくったので試合展開は最後までよく分からなかったらしいです。以上。

今回の部内戦を振り返って

 今回は都16thぶりに自分がメインでオンゲキ部門を回しましたが、やはりオンゲキというものはとても楽しいなと思いました。上手くいった試みもあればそうでない試みもあり、難しさを痛感するもののもう時間切れなので情報だけ後輩ちゃんに渡してさっさと単位取得の森に帰ります。

 それと今回はぺのぽすボーイを中心として癖譜面の嵐が吹き荒れました。具体的には、

 こいつらが全部一回の部内戦で放出されました。たった11戦しかない通常部門でこれだけの異常曲が飛び交ったことはもはや戦慄するレベルです。都18thに関しては運営側から「お祭りにする」とのお話を頂いており、もっとヤバい状況になることが考えられます。今回投げられなかった異常譜面もまだ存在するので今から予習しておくとよいでしょう。

 そういうわけで今回でホンマに自分が運営するオンゲキ部門はおしまいです。今後は相談を受けることはあっても運営チームにいることはないと思います。座談会に何らかの形でゲスト出演することはあるかもしれません*39。でもほんとにそのぐらいです。こんなかしこまった振り返り記事についてももう二度と書くことはないでしょう。それでは。

 

 文責 ものり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レベル∞

真・オンゲキ部門

 はい。そういうわけでもうすこしお付き合いください。きっかけはこのDMでした。

事実上の現メンバーに対する宣戦布告

 はい。こんな文面をわざわざ私に送るということは「あわよくば俺にも戦わせろ」ということです。OBだし別に場外乱闘でもよかったのですが、実はリリース段階で20分貸し切り時間を余していたため、「第9試合の勝者とハンデ付きで戦ってもらう」ということにしました。やっぱみんな絶対王者が抜けてさみしいからね*40

 やまそうさんにも参加にあたりBAN指定をしてもらいました。プレイヤーとしての情報は全部把握していたのでそれだけで十分だったわけです。でも「本当はGenesis[MAS]が良かったのに……」と言ってて、それでどうしてもGenesisで負けたくないがために本番までにこいつも含めた14の未理論値を全部潰すという徹底ぶりを見せつけていました。やっぱりバケモンすぎる*41

 第9試合の結果対戦相手はまーきーくんになりました。課題曲はなく、制限15.2でやまそう自選1曲、まーきー自選2曲での純粋な殴り合いです。特に今回は完全にまーきーくん有利のはずなのですが、はてさて両者の自選は……

ついに、「来て」しまった……

 ああ、ついに来たか……

 先ほどの「今回出てきた笑顔譜面リスト」については訂正させてください。ここで特大の笑顔譜面、いや真顔譜面が登場したので、

 このようになります。笑顔譜面の数が1、2、3、4、5、6、7、8、9...…ってもう意味わかんねーよ!!自選の約3曲に1曲が終わってるのマジで「京大音ゲーサークル京音」って感じ。もうダメだ。

「要は勝てればいい」が蔓延する最悪のサークル京音に君も入ろう

1曲目 やまそうが勝利

 ここからは結果を見ていきます。まず1曲目の僕たちの旅とエピローグ。[MAS]についてはこれがまーきーさんの初理であるにもかかわらず精度勝負を制したやまそうさんが粉砕しました。途中までまーきー優勢だったにも関わらず結局やまそうが4落ちで勝ってて意味わからん。

2曲目 やまそうの勝ち

 次にRecollect Lines[EXP]になります。これは赤譜面の話になる度にやまそうさんが口にすることなのですが、「P-EARLY/LATEが出ないから加減が分からへん」ということでかなり精度を崩しやすいです。そこを狙ったものと考えられますが、それでも届かない。精一杯自分の得意をぶつけてこれって、じゃあもう何なら勝てるんだ?

京音部内戦2023真・オンゲキ部門 最高の瞬間

 そして3曲目を前にして最高のお知らせが届きます。なんと、まーきーくんはうろたんだーを未プレイでした!これが京音部内戦2023オンゲキ部門全体の幕引きで本当にいいのか?という意見があるかもしれませんが、京音らしくて別にいいじゃんねと思います。他の音ゲーサークルにない特色があるとしたらこれですし、実はこのときPUC(千葉大学音ゲーサークル)の代表の方が視察もとい観戦にいらしてたので京音の黄金の精神がしっかり伝わったのではないかと思います。

3曲目 世界の音ゲーサークルよ、これが「京大音ゲーサークル京音」だ

 はい。最終的にはやまそうが自選を1落ちで勝利です。都での正統派な決戦とはまた違った最終戦の味が出ていました。にしてもまーきーさん初見の割に上手すぎません????1003708点、この曲の初見スコアとしてあまりにあり得なさ過ぎる。やはり我々とは「音ゲー」自体への解像度から違うのだろうか……そう思わせる戦いでした。これにてこのブログは本当におしまいです。ありがとうございました!!!!

*1:B4UTにhydくんというこちらも非常にオンゲキに対する造詣の深い方がおり、一応ここでこの2人体制なら確実に上手くいくという確信は持ちました

*2:お相手さんは策士ですね。一体誰なんだろう。

*3:私が戦った試合だけ主観でやります

*4:要するにちょっとでも毒があれば理論値を決めきれない程度の実力ということ

*5:楓×茜

*6:オンゲキNETでの課金が必要になります

*7:四月の雨のみ諸説

*8:そういう人は交流戦で確実な死を迎える

*9:自分は運よくここで沼らなかったのですが、それ以外の箇所で無限に1落ちを踏んでいました……

*10:でもオンゲキのことをオーーーンケマキと呼ぶのはよくわかりません

*11:ものの。

*12:一応両方の合意を確認してやってるので、私が勝手にやったわけではありません

*13:2023年4月に開催された京音非公式クソIR。オンゲキ部門ではこの他にもうろたんだー紫、ドラムン紫、macOS白といった素晴らしい譜面たちが課題曲だった

*14:「一度は経験して欲しい」のコンセプトのもとつくられた一番下のコース

*15:身近なところだといろはじあびがこの派閥

*16:こういう4レーンはレバーを倒してすぐ離すものだと刷り込まれてしまっているので……

*17:一方のElusive Emotesは都16thでみんな恐ろしさを知ってしまったので逆に誰も投げなくなったらしい

*18:譜面保管所だと未だに13のところに置かれているので探す際は注意!

*19:あと対戦相手の三角葵がエロい

*20:実はその前の、つまり本当に最初の構想にせー跳べはいたので、この代役探しは秒で終わっています

*21:逆にこういう処理に慣れ過ぎて現代オンゲキのシンプルな見たまま鍵盤に苦労しているらしいけど

*22:全国大会で優勝者が初見の曲で顎使ってたAC機種、サ終しましたね……

*23:ボに2000クレぐらい費やしたらしい。そらオンゲキもすぐ上達する

*24:ウニの怒槌みたいなほとんど初期からあるのに8年後の今なお現役な曲の方がおかしい

*25:ただし、腕前的には一般ではないとする見方が強い

*26:まあ初見だし……

*27:本家の譜面が"It's behind you."の声ネタによってのみ逆走を構成するという思想によって設計されていたので、その再現を試みるという点ではこれは蛇足だった

*28:これは普通に譜面が難しいからとのこと

*29:結果的になちゅあくんも空気を読んであまりオンゲキの練習をしなかったそう

*30:1人だけ身内がアンチしてたから100%ではなかった

*31:逆にレバー操作はしょっちゅう端まで倒させられたりでかなり難しめの部類に入ります

*32:都16thから順にオンゲキ理論値の神、音ゲー界の仙人、BMSをするザングース

*33:致し方なしには小鳥遊は潜んでいない

*34:このネタ何人分かるかな……

*35:ベルは落としましたが……

*36:実際にはめんえきかどくぼうそう

*37:本人はその意図はないようですが、実はクロぱんだくんの自選は都17thのとある参加者の自選に全て被ってます

*38:ほとんどの人間はエロに気を取られて後ろのドデカミンに気付かない

*39:手動AIをマスターしよう:SDGs:

*40:要はみんなP-1のエキシビション的なノリを期待しているということです

*41:でもそのせいでGenesisとMEGATON BLASTが自選された際に危うくPTSDを発症しかけたらしい。これが医者の不養生か