BPLS2 SDVX部門レギュラーステージが終了したのでこれまでに登場した新曲たちを振り返る話(前編)

 皆様こんにちは。京音2ndのP-Rimeです。最近はボルテで特に19以上の高難易度曲において著しい上達が見られ、ボルテのモチベを良い感じに上昇させているところです。さて、本記事では現在絶賛開催中であるBPLS2 SDVX部門のレギュラーステージ大将戦で登場した新曲16曲のうち8曲を、主に譜面を中心に振り返っていこうと思います*1。筆者はボルテ名人ではなく、18S埋めなどをのんびり頑張っている一般ボルテプレイヤーではありますが、最後までお読み頂けると幸いです。

 

お品書き

 

新曲振り返り

1   WINNING ROAD

 記念すべき開幕戦、GiGO vs APINA VRAMeS戦でお披露目された最初の新曲となります。作曲者はなんと解説役のつまぶきくんのCVを担当している伊藤節生さん!*2setu-O名義での提供で、同氏の楽曲は「Blessing Bouquet」に続いて2曲目となります。「一人のプレーヤーがトッププレーヤーに憧れ、挫折や努力を繰り返し大舞台に立つまでの道のりをイメージして書いた楽曲」*3だそうです。さて譜面なのですが、試合の指定ジャンルがTRICKYだったのもあり、縦連が随所に散りばめられています。そして終盤にはレーンの回転中(および回転直後)に鍵盤が降ってくるという、初見殺し満載のTRICKY譜面となっていました。VARRIS-NERIAほどではないものの、回転中にノーツを置くな高校校歌がまた1曲増えてしまいました。

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 ↑ 問題のシーン。プロ選手のお二人、初見でこの配置捌いたってマジ?

 

2   

  ねこちゃんです。平和でかわいいですね。読みは「シャ ペルシェ」です(タッチパネルで楽曲探すときに参考にしてね)。Ange;art氏についてはDDRのボス曲である「EGOISM 440」のリミックスなどがボルテに収録されていて、Nota氏については初収録だそうです。とてもめでたい。譜面ですが、モロにHAND-TRIP要素が詰め込まれた構成になっています。

 例えばこんな配置が降ってきます。他にもBT-Cの8分を叩いているときに突然赤つまみが飛んでくる配置など、出張盛りだくさんとなっています。

 

3   ENDGAME

 

 お次はボルテの楽曲提供以外にも幅広く活躍しておられるYuta Imai氏の楽曲。ジャケットから既に禍々しさのような雰囲気が漂っていますが、曲の方もキック満載のおぞましい雰囲気を纏っています。そしてこの曲、先ほど紹介したChat perchéと同じくジャンルがHAND-TRIPということで、こちらもまたイカツい配置が多数登場しております。特に私が一番驚いたのが、59小節目前後に現れる下の画像の配置。実際やってみるとものすごく認識難で、脳がバグります。この他にも小刻みな直角が絡む偏った配置があり、Chat perchéに比べて認識難要素の強いHAND-TRIP譜面だと感じました。

 ↑ 59小節目のやべーやつ(ちなみにBPM222の8分です)。なんだこれ、局所的とはいえ Invitation from Mr.C[XCD19]より難しいじゃん。

4   ИADIR

 4曲目はZEИITHを作ったコンビとして知られるAshrount氏とpolysha氏の合作曲、ИADIR。Ashrount氏によると、ИADIR(天底)はZEИITH(天頂)と対をなす存在として、ダークなテイストの楽曲に仕上げたとのこと。*4ということはZEИITHのような18最上位クラスのトンデモ鍵盤が降ってくるんじゃないかという予感がしていましたが、実際の配置は非常に素直な鍵盤がほとんどで、本記事で紹介する8曲のなかで最も良心的だと思っています。とはいえ、BPLの大舞台本番で初見1ニアUCを叩き出したPICOLTEX選手のプレイは圧巻の一言でした。

 

5   MURASAME

 続きまして5曲目は、ボルテでは完全にお馴染みとなったHommarju氏の楽曲です。*5本曲はBPLの大将戦で初めてジャンルがTSUMAMIになったときに登場したのもあって、初見プレイされる前から「初見のツマミ曲やばそう」というコメントが散見されていました。実際お披露目されてみると絶え間なくツマミを操作する配置が多く、さらに片方のツマミを操作しながら鍵盤を捌くONE-HANDやHAND-TRIP要素も色濃く、対策しないと事故を起こしやすい譜面という印象が強くありました。

こことかめちゃくちゃツマミの色間違えそう。

 

6   Ice Fortress

 続いて6曲目は荒谷サトル氏のIce Fortress。荒谷サトル氏はこの曲がボルテ初採用ということで、大変おめでたいですね🎉。実際に曲を聴いてみると本当に氷の要塞にいるかのような冷たい雰囲気や美しい雰囲気が感じられて、これほどまでに曲名と雰囲気がマッチした完成度の高い曲を作る方がボルテに参戦してくれたのだと思うと私も嬉しい限りです。譜面ジャンルは大将戦初となるPEAK。どんな局所難配置がやってくるのかと期待されていましたが、曲終盤に期待を裏切らない32分の超高速鍵盤が降ってきました。この鍵盤地帯、初見とはいえThe 10th KAC優勝者であるYU11選手をニアハマりさせるほどの威力を持っており、恐らく多くの視聴者に衝撃を与えたことでしょう。しかもその高速鍵盤地帯以外にも、FX混じりの鍵盤や変則的なリズムの鍵盤などが散見され、スコアを狙うとなると18上位クラスの鍵盤地力が必要になってくると思います。*6

 16分トリルからの32分鍵盤。初見にも関わらずここを光らせて爪痕を残した350B1選手はとてもカッコよかった。

 

7   Initiating League

 

 本記事での振り返りも残り2曲となりました。7曲目はEmoCosine氏とnora2r氏の合作であるInitiating League。筆者がEmoCosine氏推しというのもあり(←ここ重要)、この曲が出てきたときは「ウワアアアアアヤッタアアアアアエモコサインサンダアアアア」みたいなテンションになっていました。そして曲の至る所にEmoCosine氏らしさが感じられ、暇なときに曲をリピートするようになったぐらいにはハマりました笑。譜面の話に移りますが、この曲のジャンルは先ほど紹介した「Ice Fortress」と同じくPEAK。またしてもとんでもない密度の鍵盤が襲ってくるのかと思いきや、そこまで極端な配置は見られませんでした。もちろんPEAKなだけあって高密度の鍵盤を捌く地力は必要になるものの、全体的に素直な配置をしており、本記事で紹介する8曲の中ではИADIRに続いて2番目に良心的だと思っています。

 

8   Scat Jazz Dance

 本記事最後を飾る楽曲は、超エビことSuper Shrimp氏のScat Jazz Danceです。この方も初採用!おめでたいですね。ジャズ調のオシャレな楽曲とともに流れてくるのは、ものすごく偏ったHAND-TRIP要素満載の配置と、外しやすさ全開の曲線ツマミ。ツマミ譜面は色々と種類があるので一括りにできるとは限らないものの、Firestormの達人であるBOLL選手ですら初見Sを逃すほどの難しさでした。ちなみに余談ですが、この曲の白譜面のチェイン数は2222(にゃんにゃんにゃんにゃん)となっています。運営が狙ったかどうかは分かりませんが、猫と掛けて調製したのであれば凝ってるなあと思いました。

譜面の一部。キレイダナー(棒読み)

 

 

あとがき

 いかがでしたでしょうか。本記事を書くにあたってBPLの試合や新曲を見返すことが多かったのですが、そのおかげで色々と新発見があって楽しみながら執筆することができました。後編もぼちぼち書いていきますので、もうしばしお待ちください。

 

ここまで読んで頂き、ありがとうございました。

 

*1:本来は曲についての感想もちゃんと書きたかったのですが、いざ全部ちゃんと書こうとするとものすごく単調になってしまう気がしたので一部断念しました。ちなみに曲は軒並み好きです。

*2:つまぶきくん担当の伊藤節生さん、最近調べたら本職は声優で、しかも絵も上手でさらにボルテではインペリアルであることが判明しました。作曲できて絵も上手いインペリアルの声優とか、スペックがインペリアルIVぐらいある。ほんまにすごい。

*3:ボルテ公式サイトに掲載されている、楽曲採用者コメントより。公募の楽曲採用者コメ、曲の背景や裏話とかが知れてめちゃくちゃ面白いのでぜひとも読みましょう。

*4:楽曲採用者コメントより。公募の楽曲採用者コメ、曲の背景や裏話とかが知れてめちゃくちゃ面白いのでぜひとも読みましょう。(大事なことなので2回言いました)

*5:本記事が投稿される2/3の二日後は、Hommarju氏の楽曲である「Onigo」の日です(025でおにごだから)。その日ゲーセンに行く予定がある方は同氏の今後の活躍を祈願してOnigoを25回連続でプレイしましょう。

*6:本記事執筆のためにIce Fortressの譜面を見返していたときに、小節線の間隔がやたら広い場所があることからこの曲に変拍子があることに気付きました。変則的なリズムの鍵盤が多い原因の1つなのかなと思ったり。