どうも、コンガリオンです!
京音の方もそうでない方も、GWまでの表外IRお疲れさまでした!
部外者向けに、説明ッ!
4月からGWの終わりまで、京音では表外IRが開かれていました。
【お知らせ】
— 京大音ゲーサークル 京音(けいおん) (@kyodai_otoge) 2023年3月31日
入学&進級おめでとうございます!京音では新年度を記念してみーんな歓迎のヤミナベIR、「第1回京音表外IR」を開催します!!
やるだけなら誰でもタダなので入会を考えてるそこのあなたも留年したそこのあなたも是非!!
以下は今回の課題曲です(1/3)#京音表外IR pic.twitter.com/BP4YHyIqBN
そもそも「表外譜面」ってなに?と思う人へ。
表外譜面とは……
「スコアに求められる能力が本質的でない」「スコア詰めの際に地力とは別にアドホックな対策が必要」などの理由で通常の難易度表を作る際、難易度"表"の"外"に置かれてしまうような譜面のこと。
と、表向きには説明ができるのですが――。
それって、すなわち――。
より端的で、より世俗的な――、
現代の音ゲー人口に膾炙した単語に換言するのであれば――、
「クソ譜面」
ということになります。
そんな○○○○(京音スラング)な譜面のスコアを競うIR形式のイベントが表外IRなのでした。
特に新入生の方におかれましては、京音に入って初めての音楽ゲームでのスコア勝負の場が「表外IR」であったことに関して、私もかわいそうという感想を抱いています。
しかしっ!!
京音の先輩から「やれ」と言われた粗大ゴミの数々。このIRは新入生を、京音民を苦しめるためだけに存在していたのでしょうか。
答えは、否。
これは、愛のムチなのです。
ここで出てきた表外譜面は全て、都や部内戦など、音楽ゲームで「交流」(という名の「理解らせ」)を行う際にうってつけの譜面ばかりです。
最近はアリーナで人と競う場面も増えています。
対策すれば(せめて譜面の概要を知っておくだけでも)投げ合いの際に優位が取れます!
特に有名すぎる表外譜面に関しては、刺した刺さった以前の問題で「事前に対策してない方が悪い」となりかねませんしね。
という訳でこれから、表外IRで課題となった譜面を研究しつつ、投げ合いで他人にどういった曲が刺さるのかについて考察を加えていこうと思います。
今回のボルテの課題曲はこちらでした!
うわぁ……となる譜面の数々。
これらの譜面で気を付けることを述べた後、どういう譜面が自分の「武奏」(公式の表記をお借りして、今回は自分の武器曲のことをこう呼びましょう!)に適しているか考えていきましょう!!
【HARDCORE】
ナイト・オブ・ナイツ[INF]
言わずと知れた迷エフェクターことki4ki4氏の譜面です。
全体的に、つまみ移行の猶予がとてもシビアです。つまんで回す余裕はなく、指を沿わせて擦らせるように回すことをオススメします。
・10,12小節
早速の難所です。片手が遠い配置になっています。頑張って人差し指を伸ばすか、小指でLを拾いましょう。
どちらの運指も類似の配置が少なく、光らせにくいです。
・14小節
リズム通りですが、拍頭にノーツがないので注意
・16小節
覚えましょう。
・19,20小節
Bから青直角。右手の8分を崩さないことを意識。
・22小節
パッと見分かりづらいですが24分です。今後もこの音は24分で採譜されていきます。
・27,28小節
指押しからの厳しいつまみ移行です。腕の反動で移行できないぶんかなりシビアです。
・32小節
覚えましょう。
・37小節
3レーンにまたがる片手鍵盤が厄介です。Cで人差し指を伸ばしてトリルっぽく処理すると良いと思います。ぺちゃ押しになってその後の8分でEARLYが出がち。
・44小節
視認性が悪いですが、ここは24分です。Dが8分の位置にないので、ちょっと遅らせて流す感じで良いと思います。直後のRD同時も気を付けましょう。
・49小節
個人的に、ナイト・オブ・ナイツ[INF]で一番好きな配置です。
Lロングを左手で抑えているため、無理押しを回避するのであれば右手で青を回しにいくことになります。しかし、右手で青直角を回すと、もれなく直後にD鍵盤が飛んできます。
実際は左薬指あたりを伸ばして青を回すといいでしょう。私は右手を瞬間移動させるように身体が覚えました。
・57,58小節
地味に抜けやすいポイントです。
ここは親指と小指の同時押しで全部押しにいくのがオススメです。抜けのAC同時→LR同時の押しやすさがかなり変わります。
左手側は、59小節頭のABまでセットで意識しましょう。ここも抜けやすい。
・72小節
赤直角→LRロングへの移行が遠いです。直角をしっかり反応させた上で押しに行きましょう。直後の赤出張直角も注意。ニアが出ることはないですが、意識すること多めです。
73小節以降は曲が転調し、GATEエフェクトが頻繁に使われます。譜面ネタ切れか?
・78小節
左手でLRロングを押させる配置の直後に、ABCという配置があります。
この手の配置は押しにくいですが、意外に他の譜面にも多く存在するので、練習しておいて損はないです。
評価
なんだかんだ、指を伸ばせば間に合ってしまいます。初見殺しの配置は覚え、厳しい移行は頑張るしかないので、片手配置の精度で差がつく譜面のように思います。
表外です。
Ganymede kamome mix[EXH]
ボルテ黎明期の高難易度譜面です。
FXチップなし、BTロングなし、つまみはレーンの端から……その代わりBOOTHの高難易度にしかない要素がドキツいです。
・25~32小節
25~28小節は腕を動かして押しにいき、
29~32小節はトリルしながら移動するのが良いと思います。
・53,54小節
気付きにくいですが、Dで縦連が発生しています。
癖がつきそうなので紹介しないほうがよかったかもしれません。
・62小節
白壁です。打鍵速度が足りない場合詰みです。
LRロングの始点でもABCD同時押しすることで、4エラーをケアすることはできます。
・82小節
ここからラス殺しです。まずは12分の5連打から。
小節頭から12分で5連打させるリズム自体、いまだにこの曲しか知りません。
・84小節
12分の配置から直接AC同時押し縦連に向かいます。直前から準備しておきましょう。
AC同時押しでの縦連中は、絶対にBを押さないことを意識しましょう。直後のBD同時押しの判定を取られて悲惨なことになります。
親指と小指の同時押しを強く勧めます。
・86~89小節
ここまで通して、この片手で全てが崩れ去ります。
特に左手側の配置はAからDまで満遍なく押させてきますね。
練習しようにも、
・他の譜面にこのような片手配置はなく、地力を応用させにくい
・逆に、この片手を押せたとしても地力に還元されにくい
・曲の終盤にあるため、気軽に練習できない。
と、なかなか厳しいです。
運指を組む場合は「どの指で押すか」単位で決め、おうちの専コンで死ぬほど空打ちした方がいいと思います。それでも私はできませんでした。
やってみた感じEARLYハマリすることが多かったので、こういった片手でこそリズム意識したいですね。
評価
難易度のほとんどを片手配置が担っています。片手とはいっても横に広く指押しをさせる配置で、後にも先にもこの譜面以外では見ないでしょう。
どの実力帯であろうと地力で押せるものではありません。投げ合いで選ばれたら絶対に嫌な顔をされると思います。これが得意であれば武奏になること間違いありません。
ただ、初代でありながら「無理押し」が存在しないことは、褒められるべきことなのかもしれません。
表外です。
【HARDCORE課題曲から考える武奏曲】
「準無理押し」が多いが、なんかできてしまうナイト・オブ・ナイツ[INF]
「無理押し」こそないが、なにもできないGanymede kamome mix[EXH]
表外は表外でも、対照的な2譜面でした。
音楽ゲームとしてあるべき高難易度とは何なのか、考えてみるためのいい反面教師だと思います。
さて、「つまみ移行」「縦連」などといった物理的に難しい要素は、認識力を上げたとしても難しい要素になります。いくら譜面が見えるようになっても、腕は増えないので、フィジカルの部分で差が出てきます。
ということはつまり、ハンドスピードの高い人・(準)無理押しの処理ができる人・腕が3本以上ある人は有利です。それを活かした選曲はどうでしょうか。
HARDCORE課題曲に似た系統の武奏曲
Virtual Bit[EXH]
現代サウンドボルテックスではこれ以上追加されることがなさそうな、ギリギリの譜面です。準無理押しが大量に発生していますが、頑張って手を届かせましょう。他にも、ケロ⑨destiny[HVN]はやっていて面白い準無理押しが多くあります。
PUPA[MXM]
つまみ移行が多く、また多少のソフラン要素を含みます。つまみと鍵盤の往復が見た目以上に忙しいです。セイクリッド ルイン[MXM]、Hellfire[GRV]は8分での移行が多く、相手が譜面を知らない場合、刺さります。
流石に、Ganymede kamome mix[EXH]に似たような譜面はないので、同じ要素を持つ譜面をいくつか挙げておきます。
Nofram[EXH]
かなりインパクトの強い譜面です。片手がAからDまで広く動き、押す指を考えておく必要があります。遅いトリルが大量にあり、光らせにくいのが特徴です。
Bioslaves[MXM]
片手の縦連が多めです。指を震わせて押すタイプの縦連が得意ならオススメです。
他にもOpium and Purple haze[EXH]、ウエンレラの氷華[GRV]、キュリオシティ[MXM]など、SDVXでは片手での縦連が求められる譜面がそれなりに多いです。
Divine's:Bugscript[MXM]
BPLのMEGAMIX BATTLEではもはや常連でした。230BPMでの24分交互トリルが降ってきます。ハンドスピードが追い付くなら、他で困る配置は少ないです。
FLOWER REDALiCE Remix[EXH]
初代要素マシマシな譜面です。一方のFXから他方のFXへの瞬間移動が多く、エラーが出やすくなっています。Nyan Cat[INF]も、判定がゆるめながら瞬間移動させる配置が多数あります。
【EXTREME】
実は難易度値だけ見ればHARDCOREより低い譜面が揃っていました。
18に挑む地力がなくても、頑張ってPUCまで狙える部類の譜面です。
Lunatic Rough Party!![EXH]
スクロール速度の変更が推奨されるギアチェン譜面の代表格ともいえる譜面です。序盤は120BPMですが、後半は一気に加速して400BPMまで上昇します。速度が変わり始めるタイミングで、普段のハイスピ設定×120÷400(=ハイスピ設定×0.3)の値に調整しましょう。
猶予は十分設けられています。焦らないことが大事です。
・33~40小節
実はここもギアチェンポイントです。私も旧筐体では(実は今も)ここでスキを見てちょっとずつギアチェンしていました。
ここで下げないと41小節以降の配置だけでかなり速くなってしまうので、見切れないor覚えたくない場合はここである程度下げておくことも視野に入れましょう。
・41~49小節
どんどん加速していく場所で、音に合わせて押すことが大事です。覚えやすい配置なので、33~40小節でのギアチェンができない場合は覚えましょう。「FX→つまみ」の流れだけでも覚えておくとアドリブが効きます。
・50,51小節
ダブルレーザーが止まったら、ここがギアチェン最後のタイミングです。
焦らないようにパネルで調整しましょう。
52小節のBC同時→AD同時の流れを覚えておくと、心に余裕を持って調整できます。
・85~92小節
加速が有名なこの楽曲ですが、実は最後で減速します。ここはギアチェンしづらく、そのまま押すしかありません。
91,92小節ではほぼ半速といえるほどに遅くなるので気を付けましょう。実はここが一番難しいです。
評価
ギアチェンの練習に適した譜面です。タッチパネルギアチェンの実装された新筐体では、かなり楽になった譜面といえるのではないでしょうか。
音ゲーの速度変化に触れたことがない人にとっても触りやすくなっていると思います。
表外です。
Gate of Atlantis[EXH]
こちらも、知らない方が悪い超有名な楽曲です。
対策方法は1つ。覚えるのみです。
……はい。こちらはギアチェンがかなり難しいため、速度変更で対策するのではなく、譜面を覚えてその通りに押す譜面です。
また基本テンポが300BPMなのに対し、中盤に180BPMになる場所があります。こちらもギアチェンしづらく、低速への耐性も求められます。
・86,88小節
ここから低速が始まります。くの字は交互で押すことで、負担を減らすことができます。
・92,96,97,100小節
一見簡単な配置ですが、普段遊んでいる速度よりも遅いためEARLYが出やすいです。
曲をしっかり聞く、表拍を意識する、目線を下げるなどで、しっかり光らせましょう。
・103小節
急に通常の速度に戻ります。目線を変更しましょう。
・111小節
地味に押しづらい配置です。地力があれば何の問題もないですが、押せない場合はいっそのこと、BCを腕押し気味な片手トリルで拾ってもいいかもしれません。
・139~小節
ここまで前座、ここから真打。問題のシーンです。
レーザーが全て対称に動くMXM譜面に比べ、こちらは急に赤と青が分裂します。ノーツ数の比重も重く、考え方によってはこちらの方が難しいといえるでしょう。総ノーツ数に対する割合もこちらが高く、EXH譜面が課題曲に選ばれている理由です。
30BPM地帯でスタートボタンでハイスピを下げることができますが、ほんのお気持ち程度です。結局888BPMはどうしようもないので4往復→中央で分かれる→合流して左に動く、という流れを覚えておきましょう。
最後のLR同時は、ノーツが見えていると早押ししがちです。どうしても早押しする場合は視覚情報が悪さをしている可能性もあるので、いっそのこと目を瞑って己の感覚を信じ抜くのも1つの方法だと思います。
評価
中盤は、低速への耐性が求められるタイプの速度変化です。
最後は、覚えゲーながらレーザーを外すと即大量失点し、最後のチップのタイミングも難易度が高いです。
知っているだけでも事故が起きやすく、また自己ベストが高い場合でも本番一発でのスコアを安定させることが難しい譜面です。
表外です。
【EXTREME課題曲から考える武奏曲】
ほぼギアチェン必須なLunatic Rough Party!!
体内時計の精度が大事になってくるGate of Atlantis
ボルテの交流戦に挑むのであればもはや「義務教育」ともいえる2曲でした。
速度変化は、曲のテンポに合わせて譜面スクロール速度が変わるBEMANI機種ならではのギミックです。認識力がどうこうの問題ではないので、格上にも刺しにいくことができます。
特にEXCEED GEARに入ってからはレーンスピードの仕様が変わり、かなり環境が変わりました。
この仕様変更により、数々の曲で新たな対策を余儀なくされています。
大昔に登場した譜面でも、仕様変更の余波を受けて人に刺せる譜面に変貌を遂げたものが、まだ眠ってるやもしれません。
ゲキチュウマイやアプリ音ゲーの人口が増えている昨今、速度変化ギミックに目を向けてみるのも面白いのではないのでしょうか。
EXTREME課題曲に似た系統の武奏曲
プログレなぞなぞクイズのテーマ[MXM]
タッチ1つで楽にギアチェンできるようになり、事故が減るようになりました。
この手の楽曲は、ギアチェン後のレーンスピードをあらかじめ計算しておき、その値を設定で保存した上で、曲の開始時は通常のレーンスピードに設定しておけばいいです。ギアチェンをする際はタッチする場所に印がついていて、合わせやすくなります。
他に、Elemental Creation (kamome sano Remix)[MXM]、Rebuilding of Paradise Lost[MXM]、neu BSP style [XCD]には明確なギアチェンポイントがあり、練習をすれば安定させることができます。
U.N.オーエンは彼女なのか?haru_naba Remix[EXH]
癖のある譜面ではありますが、前半は140BPM、中盤からは200BPMへ加速します。譜面内容は大したことないですし、ギアチェンも可能です。
ただ、EXCEED GEARでのハイスピ仕様変更により、前半の速度が最大でも140÷200×10.0(=7.00)になりました。普段のハイスピが7.00を超えている人には仕様上ギアチェンが不可能になり、低速耐性のない人に刺さります。
FLOOR INFECTION Medley from SOUND VOLTEX×jubeat[EXH~MXM]、ΗУМЛ[MXM]では低速地帯へのギアチェンが難しく、低速地帯を低速のまま捌かなければいけません。配置が難しめで刺さりやすいです。
混乱少女♥そふらんちゃん!![EXH]
BPLで投げられたことでも話題となりました。速度変化がえげつないので初めて見たときはタイトル通りに混乱します。しかし、歌詞合わせの配置が多いので、リズム押しがしやすい曲でもあります。
他にも、超☆超☆光☆速☆出☆前☆最☆速!!! スピード★スター★かなで[ADV~MXM]、*Feels Seasickness...*[ADV~MXM]、竹[ADV~MXM]、恋愛=精度×認識力[ADV~MXM]などがあります。速度変化が激しいのですが、声合わせになっているところも多く、対策の余地を用意してくれています。曲が好きであれば楽しんで詰められます。
ツマミ戦隊 タテレンジャー[EXH~MXM]
ギアチェンのできないソフランが襲い掛かります。テンポが倍取りされている場所があり、覚えていないと押せずに詰みます。
他にも、マトリョシカ[MXM]、Starlight Express[EXH]などは、曲の大部分占めない程度の高速地帯を持ち、ここに鍵盤があります。ギアチェンもしづらいです。高速は単純に譜面が見えないので刺さります。
Яe:son D'être[ADV~MXM]
速度変化が強烈です。基本テンポは183BPMですが、ボーカルでは145BPMが中心となり、最後のピアノ地帯は167BPMに始まり、速度が揺れ続けます。拍の意識がしづらく、感覚で覚える必要のある譜面です。
他にも、* Erm, could it be a Spatiotemporal ShockWAVE Syndrome...?[ADV~MXM]は速度変化が難しい以上にそもそものリズムが難しく、自身の腕で覚えていく譜面です。
低難易度でも曲のテンポは変わらないので、十分に威力を発揮します。難所が占めるスコアの割合は低難易度のほうが高いことが多いので、低難易度を投げることも選択肢の1つです。
【INSANE】
ここからはマニアックな世界に入っていきます。
couleur automnes de chocolat[MXM]
初めてプレイした時の感動は忘れません。
長いトリルが降ってくる場所が4ヶ所ありますが、そのうち3つでトリルの速度が変化します。地力がなければ今どの音を叩いているのか分からずに詰むことになります。
とはいえ、対策すればリズム押しすることもでき、簡単な対策でどうにかなります。
・1つ目:3打24分→残り32分
左で拍頭を意識すると良いです。
・2つ目:32分速度変化なし
直後のハネで崩れやすいので注意です。
・39小節目
リズムに注意。うまく取れない場合は交互で取っても良いです。
・3つ目:ほとんど32分
入りと抜けはちょっと遅いです。これ何分??????
入りでちょっと遅いので、速度がつかみにくいです。
・4つ目:32分1拍→24分1拍
短くて覚えやすいので、ここがいちばん簡単
couleur automnes de chocolat(MXM)の譜面を書き取った人がいたみたいだから実際の音源データと比較してみたけど
— たちのん / Haruka Toki (@tach_0817) 2017年9月18日
例のトリル部分に関して本当に申し訳ない以外の感想が出てこなかった pic.twitter.com/HL2pw0mnfv
音通りに押すとニアが出ます。己の目を信じましょう。
評価
俗に目押し譜面と言われる、拍意識やn分での認識が困難な譜面です。来たノーツを「見たまま」押す必要があります。
独特のリズムは曲固有のものなので、その曲でしか身につかない一方、認識力が強いのであれば個別に対策を取らずとも地力で潰すことが可能です。格上相手に刺しにいくのはあまりお勧めしません。
表外です。
Unleashed Redness[MXM]
今作の譜面です。HAND-TRIP要素が強い上に精度を要求されます。何回かやって手順を覚えることが肝要です。
覚えるべきポイントをまとめます。
・2~9小節
譜面の自己紹介パート。
出張直角と同時にLRが来ないので、押してしまうとエラーハマりします。
・20~25小節
小節頭に出張直角。
・36~43小節
後半に出張が入ってきます。片手の配置が難しい。
・50小節
トリルしながら出張つまみが生えてきます。
トリルが早くなりがち。リズムキープ意識
・60~63小節
HAND-TRIPです。どっちで押すにしても、61,63小節頭のBCトリル、63小節3拍目のABトリルは準備していないと押せないところに注意です。
・70~77小節
出張です。放置レーザーになるので、ここが入らないと大量失点します
・78~81小節
ここまでの流れから出張直角……に見えて、ここは鍵盤側を出張させた方が押しやすいです。特に79小節4拍目にあるDの2連打には気を付けましょう。
・86~89小節
ウイニングラン。誘導通り、出張つまみで取ってあげましょう。
評価
特に覚えるべき場所が多い譜面です。
大抵の人は、普段設定しているレーンスピードで、初見の出張つまみまで認識することはできません。BPLの初見プレイを見ていれば、何ができて何ができないのかが分かりやすいです。
出張配置はエラーという形で差がつくので、相手が知らない場合はかなり差が開きます。一方、ボルテをメインでやっていて満遍なく触れている人であれば、体が覚えていて刺さらなかったりもします。
表外です。
【INSANE課題曲から考える武奏曲】
いずれも特殊な要素を持つ2曲でした。
これらの曲が刺さるかどうかは「相手がどういうタイプの音ゲーマー」であるかに、かなり大きく依存してきます。
拍認識がしづらいタイプの目押しは、上からノーツが降ってくるタイプのゲームに慣れている人ならば、見たまま押せます。
つまみは他音ゲーの地力で殴れない技術なので、ボルテを真面目にやっている人ほど有利です。どれだけこのゲームを愛しているかが問われています。
また、これらの譜面はスコアが安定しないことも多く、定期的にやっていないと手順を忘れがちです。付け焼刃の技術でスコアを詰めたとしても、本番一発勝負では刺さることも多いです。
INSANE課題曲に似た系統の武奏曲
Fly far bounce[MXM]
最後のトリルで全てが決まります。右のトリルは入りと同時に加速すること、左のトリルは最後打速が遅くなることに注意しましょう。
Xronièr[EXH]
最初と最後に24分の階段が降ってきます。24分を4個ずつ配置するだけでかなり難しく、そもそもリズムが分かりづらいので、目押しの精度が問われます。
Deadly force[EXH~MXM]
間奏に直角と鍵盤の長い交互があります。鍵盤が表ではあるのですが、300BPMという高BPMに加え、裏で鳴っているキックの主張が強く、拍頭を意識しづらくなっています。認識力を信じて押す譜面です。
Pet Peeve[EXH]
つまみ譜面の代表です。特にダブルレーザーの色の認識力と操作精度が問われます。前半部分はかなり規則的に置かれているのが特徴で、覚えやすいです。投げられた場合は、ひたすらハイエナ操作で耐えましょう。
他に、Firestorm[EXH]、緋色月下、狂咲ノ絶 (nayuta 2017 ver)[MXM]も色の認識が必要な譜面です。レーザーが重なる度に入れ替わっているかどうかの判断が求められます。
BEAST BASS BOMB[MXM]
Opium and Purple haze[GRV]、#Endroll[EXH]など、出張つまみがメインとなる譜面です。相手が知らない場合は大差をつけて勝つことができます。一瞬の事故が勝敗を分けます。投げた側が事故っては意味がないので、安定させましょう。
good high school[INF]
つまみは8分での切り返し、片手は8分の軸。単純な操作ですが、画面では左右逆になって降ってきます。右手で回す赤つまみは左側に、左手で叩く鍵盤は右側に来るので、脳のどこかがバグります。
そもそも単純な8分切り返しは、上級者でも苦手にしている人が多い印象があります。それが認識難と絡んでくるので、かなり独特で難しいです。
他に、8分での切り返しはFox4-Raize-[EXH]、ノーツが左右逆に降ってくることが難しい譜面であればARROW RAIN[MXM]もオススメです。
TORMENT
そこまで真面目に書いてないのでオマケ程度に読んどいてください。
MAX 300 takamatt MIN REMIX[EXH]
初代からある伝説の譜面です。最近の譜面のクオリティを基準に考えると、ありえない配置ばかり降ってきます。しかもなんと、初出時のレベルは10。現在に至るまで3段階もの昇格を果たした超詐称です。ボルテの表外譜面の歴史が感じられます。
評価
びっくりする配置が多めとはいえ、18に立ち向かえる地力がついていれば難しい訳ではないです。初代の低難易度らしく総ノーツ数が控えめなので、1ニアの比重は重めです。
表外IRでは2曲目の前座として相応しい立ち位置でした。
表外です。
Chronomia[MXM]
難易度の上げ方に関して、何かが致命的に間違っている気がする譜面です。
この譜面は粘着していてかなりメンタルにきたのを覚えています。というか私はそこまでスコア詰めできませんでした。譜面対策は他の方に譲ります。
評価
鍵盤の難しさではなく、片手やレーザーの割合が高めです。移行までの猶予が短く、レーザーの動かし方も複雑で、適宜簡略化・読み替えが必要になります。
体感、そこまで真面目にスコア詰めしないプレイヤーもある程度います。相手の穴をねらって詰めておくのもアリかもしれません。
表外です。
【TORMENT課題曲から考える武奏曲】
自分の方が地力が上回っていると判断したなら、素直に難しい譜面を投げて上から潰しましょう。これが一番強いです。
また、相手のスキを突く手段を多く持っておきましょう。武奏はいくらあっても困りませんからね。
TORMENT課題曲に似た系統の武奏曲・その他の武奏曲
ピアノ協奏曲第1番”蠍火”[MXM]
地力の差が出やすい。
Joyeuse[VVD]
みんな知ってる詐称譜面。他の18より得意じゃなくでも大丈夫です。相手はもっとできないので。
バンブーソード・ガール[HVN]
公式の大会で日の目を見ないため、存在感が薄め。なのに配置がヤバい。
XyHATTE[GRV]も同様の理由で忘れられがち。
Iterator[EXH]
レベルは10、初代の譜面です。16分と24分が入り交じり、レベルにしてはかなり独特なリズム難譜面になっています。
普段18とかを触っている層には流石に刺さりませんが、普段15,16あたりを遊んでいる人に投げたらすごい顔をしそう。
ALBIDA Powerless Mix[ADV]
初代の黄譜面は鍵盤の割合が多めで準無理押しも多いです。
これを投げたら笑顔の絶えない交流会になるのではないでしょうか。
Ha・lle・lu・jah[ADV]、Broken 8cmix[ADV]も選んでみよう!
ギャラクシィ・トラベラー[EXH]
一発芸。たのしいね。
Typhoon Craaash!![GRV]
一発芸。片手トリルのリズムキープができるか。
Angelic Jelly[GRV]
一発芸。交互トリルのリズムキープができるか。
VALLIS-NERIA[EXH]
回転中の配置を忘れたら負け。
縦連を押せなかったら負け。
レーザーを外したら負け。
足切りが多すぎる。
いろいろ紹介して疲れました。
音ゲー交流戦用戦術指南書「虎の巻」
ここからは交流戦で使える戦略の中でも、かなりダーティ*2な戦略を紹介していきます。正々堂々と戦いたい人は閲覧注意です。今後の「交流」ができない可能性がありますので、ご利用は計画的に。
スカウター
ライバル登録している・スコアツールを使用している等で、相手のベストスコアが見られる場合に有効です。
特に、全国ランキングに名前が乗っているプレイヤー同士のマッチングでは、お互いに自己ベストが丸見えで、得手不得手をじっくり調べ上げることができてしまいます。全国大会やBPLでは、こういった対戦相手への対策を行った上で選曲している可能性を考えながら視聴すると、また違った側面が見えてくると思います。
サブカードでスコア詰め
比較的新しい楽曲で、メインカードでのスコア詰めを控えめにしておきながらも、サブのカードで真面目にスコアを詰めておく戦法です。スコアを覗いてくる相手に、苦手な曲だと晒しておくことで、他選曲を吸って刺し返すことが期待できます。上記のスカウターにメタを張れる戦法です。
かなり限定的に思えますが、過去の都で刺さった例もあります。
サブカードだと解禁が大変な場合は、メインカードでプレイしながらも難所でない部分を毎回捨てゲーすることで、自己ベストを更新しないというライフハックがあります。「頑張って詰めたけど伸びませんでした」と思われるような自己ベストを演出しましょう。
Profession[NOV]
つまみしかないため、誰でも安定して簡単にS-PUCが取れます。
相手が格上すぎて何を投げても刺し返されそうなときの、究極の自選曲です。実力差マッチングに腹を立てた場合、この曲を投げることが、運営への抗議・意思表明になるかもしれません。
どうしても確実に1つ引き分け点が欲しいとき、両者S-PUCの超ハイレベルな戦い(笑)を演出したいときに投げましょう。
土下座
相手が投げてきそうな譜面に重篤な癖がついていてどうしようもない場合、相手に土下座して「この曲だけはやめてください」と懇願しましょう。
相手が素直に飲むかは知りませんが、ハイレグ姿で「覚悟」を見せつければ、それなりの対応をしてくれると思います。対応してくれない場合はどうせ投げられて終わるだけなので、迷ったら脱ぎましょう。
なお、あくまでも紳士協定なので、相手が約束を無視してもルール上は何の問題もありません。
約束を破って投げてきた場合はSNSでブロックし、二度とかかわらないようにしましょう。その方があなたのためです。
さいごに
定期更新でもないのにめちゃくちゃ長い記事を書いてしまい、すいません。
それもこれも、この表外IRでちゃんとボルテのスコア詰めてたのが私だけだったせいです。ばかみたい*3。
……しかし真面目な話、今回の表外IRって、「交流戦での自分の武器を見つける企画」としては、かなり優秀なアイデアだと思ったんですよね。
現代の音ゲー1機種1000曲時代、出会う譜面というのは一期一会であり、表外譜面を覚えておくのにも一苦労する時代です。
この時代だからこそ、人に刺さる譜面を残しておきたい。
これまで数々の交流戦で得た経験がどこかで活きてほしい。
そう思い、「人に投げる譜面」として考えてきたことを共有してみたくなったのでした。拙文にお付き合いいただき、ありがとうございました。
そして、今回の表外IRは、私自身、久々にボルテを触るきっかけにもなりましたし、ボルテの楽しさを再認識できた企画でした。運営の方は大変感謝しております。本当にお疲れさまでした!!!
そして、部内の方に言いたいことがあります。
京音の表外IRに課題曲だけ投げてリザルト提出してない人!
マジで反省してください*4!!!
特に次の部内戦に出場する人!!!
ここに挙げた譜面の中から最低1曲は、1度やっておくこと!!!!!!!
他機種での武器曲考察は誰かやってください。