【前回までのあらすじ】
弾丸旅行から帰ってきた魔王軍団。最終日に突如反旗を翻した聖園ミカと交戦するトラブルこそあったものの、なんとか無事に切り抜け、ついに都17thオフライン部門当日を迎える……
魔王「最終編、始まるぞ!!」
ホシノ「やっと終わるんだね。いや~疲れた!」
前編(オンライン都編)↓
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中編(弾丸旅行編)↓
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都17thオフライン部門・Day00
ミカ「あわ……あわわ……」
カンナ「自分が何したか……分かっとるんか……」
ミカ「は、はい……えっと、わ、わたしは……」
カンナ「わかっとるんかあああああああああああああああああああああ!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?」
ミカ「ひいいいいいいいいいいいいいいいいいいっ!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?」
エル「公安局長、少々お時間よろしいですか」
カンナ「今は尋問中です。他の方の入室はご遠慮いただきたく……」
ものり「私からもお願いしますね」
カンナ「ええと……それでしたら別に……」
エル「ではここで弊生徒・聖園ミカの今回の行動に至った原因と思われるものを推測しましたので確認をしようと思います。ミカ、正直に答えてね」
ミカ「うん……」
エル「まず今回のミカの凶行は明らかにミカ個人の思想およびミカ本人に起因するものではありません。今なお仙台のトリニティ総合学園本校においては親ミカ派と反ミカ派の抗争が続いており、親ミカ派のトリニティOBはミカさんの後を追いB4UTに続々と加入しました。そこでミカのシンパを増やした彼女らは次に、『天使』を正統性の証明として引き入れることを画策しました」
ものり「そしてその天使が、最近魔王軍に加入した蒼井えりかさんであるというのです。間違いありませんか?」
ミカ「……間違いありません」
エル「しかし、その『天使』はもちろんトリニティの中ではミカとの親和性が最も高いものと考えられ、事実そうでした。だからミカは天使を呼ぶためにB4UTを、いや、ミカ派を代表してラッパを吹いた。しかし、その『天使』はミカを選ばなかった」
ものり「これについては我らが魔王様による完璧で完全な説明があります。それはその『天使』に対する親和性において小鳥遊ホシノの右に出るものはごく限られていること、そして何より重要なことに、この『天使』を呼び出したのは―――」
ミカ「小鳥遊、ホシノ」
カンナ「……先生。それは、つまり……」
ものり「これで分かりましたね。トリニティは宗教学園としての威信を失いました。つまり、このキヴォトスの均衡が崩れた」
エル「崩れたというよりは『崩れていた』のです。そう、アビドスが破壊されたあの日から」
ミカ「だから私はホシノちゃんにはごめんけど、アビドスには破壊されたままでいてもらおうとした。だけど、それも敵わなかった。わたし一人にこの事態を打開する力なんて最初からなかった」
ものり「そしてカンナ、これは私からの問題です」
カンナ「はい。お答えします」
ものり「この均衡崩れ行く世界であっても、明日からはまた『都』がある。それはどうしてだと思いますか―――」
都17thオフライン部門・Day01
午前01・K.D.U.域内
水無瀬「今日は2人1組でパトロールだ。渡月橋から山陰街道に至るまでの南北のライン上、および山陰街道の樫原から老坂峠に至る東西ライン上が担当区域になっている」
蒼井「結構広いですね……それだけ手が足りないということでしょうか」
水無瀬「ほとんどの人間は会場がある大阪方面で警備している。すなわちK.D.U.は手薄であり、それだけ突発的な銃撃戦の危険がある。不審な点があったり尖閣しそうな奴がいたりしたらすぐに報告するように」
蒼井「わかりました。今日はここで頑張ります!」
蒼井(ホシノさん……今日は……大丈夫でしょうか……)
前日の夜
蒼井「うーん……なかなか眠れない……お手洗いに行きたくなってきた……」
蒼井「すっきりした……でもなんだかずっと嫌な感じがするな……蒼井も明後日試合があるのに……」
???「うーん……うーん……」
蒼井「誰かの……うめき声……?というかこの声って……」
ホシノ「ううっ……うっ……う……ごめん……なさい……ごめ……」
蒼井「ホシノさん……!?苦しそう……酷い夢を見てるのかな……」
蒼井(そういえば……蒼井もここに来る前はこんな感じだった気がする……)
蒼井「ええと……こういう時は……」
蒼井「こうやって……ホシノさんの手を握って……」
ホシノ「………………」
蒼井「落ち着いた……のかな。蒼井も、安心したら、眠くなって……ふぁ……」
午前02・電車にて
ものり「……いよいよですね。心の準備は大丈夫ですか?」
ホシノ「うん。それより、『アレ』は持ってきてくれた?」
ものり「ええ、もちろん。『シャムシールの代わりを届ける』んですよね?」
#都17th
— 朝比奈ものり❄ (@Monoli_Asahina) 2023年3月18日
ねすと先生!シャムシールの代わりの品、アロナが届けます! pic.twitter.com/e8EQbhxeX5
ホシノ「そう。そしてこの代わりの品がこれ」
ものり「これは……チョコ?」
ホシノ「そう。どんな反応してもらえるか……楽しみだねえ」
ものり「……まあ、経験豊富なホシノさんなら大丈夫そうですね。それより、昨晩ちゃんと眠れたのか、それだけ気になりますね、私は」
ホシノ「えっと……それ聞いちゃう?」
ものり「そうですね。音楽ゲームをやる上で最も大切なことは十分な睡眠時間の確保ですので」
ホシノ「そっか……実はね。昨日の夜は久々に悪夢を見ちゃったんだ。このところは見てなかったのに……」
ものり「あー……それは残念ですね」
ホシノ「でも途中から急に悪夢がぱたって終わってさ、そっからはぐっすりだったの。おかげで今日戦えるだけの睡眠時間は確保できた!」
ものり「あっ、それは良かったです」
ホシノ「うん、なんでかなあって思ったんだけど起きたらすぐに分かったよ。えりかちゃんがおじさんの手をね、ぎゅって握ってたの!多分これのおかげ!」
ものり「おお……これは『絆』とも言うべきものですね。素晴らしい」
ホシノ「そうでしょ?というかやっぱりえりかちゃんがおじさんの手握ってくれたってことはさ、えりかちゃんがおじさんのこと想ってくれてるかもしれないよね?いや想っててもしょうがないよね?いやあ照れるねえ、いやー」
ものり「………………」
ホシノ(ありがとう、えりかちゃん。おじさん、絶対負けないから……!)
午後01・ラウンドワン千日前店
ホシノ「おっ、人が集まって来てるねえ。むしろおじさんは遅い方だったかあ」
ものり「アップの時間は十分ですか?もうそろそろ始まりますよ」
ホシノ「とりあえずおじさんの分は終わったよん。まあ課題曲に1曲本当にダメそうなのがあるけど……」
???「あっ、あなたがホシノさんです?」
ホシノ「あっ、君がねすとくんだね?よろしく~」
ねすと「はい~。今日はボルテとチュウニズムの地力でホシノさんを倒します♪」
ホシノ「……へえ。そう言うならきっちり『オンゲキ』で相手してやらないとねえ」
ものり「それでは第二試合まで終わったのでお二方に出て頂きましょう」
ホシノ「あ、ものりさんレターパックから一旦参加費抜いといて~」
ものり「あ、もう抜いてるので『アレ』入れて貰って大丈夫ですよ」
ホシノ「おっけ~(目にも留まらぬ速さでチョコを入れる)」
ねすと「……?」
ものり「まあまずは課題曲ルーレットを回しますね~」
ねすと「心来い心来い心コイキング!!」
ものり「出ました!RELOADです!!」
ホシノ「終わりだよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ねすと「おっ、ラッキー」
ホシノ「まあでもここで先生なら課題曲ガチャ外したぐらいで泣くなボケとか言いそう……まあ気を取り直しておじさんは自選曲発表といくよ」
ものり「はい、ではそっちに……」
ホシノ「そういうわけでねすとくん!これあげる!あっ中身だけ取ってレターパックは後でものりさんに返してね」
ねすと「こ……これは……チョコ!?」
水無瀬透さんから、レターパックでチョコレートを送っていただきました♪#都17th pic.twitter.com/tlPpF8KBjJ
— ねすと エントリー費 (@nen_haru) 2023年3月18日
#都17th実況 レターパックで腐れ外道とチョコレゐトを送れはすべて詐欺です pic.twitter.com/Rl0yy1W5HS
— なや (@NAYA_chunithm) 2023年3月18日
ホシノ「はいというわけでチョコね~チョコあげたよ~ん」
ねすと「ああっ、投げられた~やったあ~」
ホシノ「おじさんのチョコ、美味しいよ~」
ねすと「ヤバいやったことない~!!!!」
ホシノ「これは刺さったねえ!ホーシホシホシホシ!!!!!!」
ものり「こないだからその笑い声はなんなんですか?とりあえず試合を始めましょう。まずは課題曲!」
ホシノ「そんな……こんな……こんなことって……」
ものり「これはだいぶ事故ってますねえ」
ホシノ「まあ、まだ慌てる時間じゃないよ。幸い他選のラブジャスはそこまで苦手じゃないからここでどうにか耐える!!」
ホシノ「ここでも2000点……?いや~、これはおじさん、ちょっとばかりお相手さんを舐めすぎてたような……」
ものり「といっても合計点勝負なのでまだまだチャンスはありますよ。ホシノさんがほとんど完璧に次の曲を終わらせて、なおかつねすとさんがハチャメチャに事故れば……」
ホシノ「え~?でもそんなに都合のいいことあるわけが……」
ねすと「ん、下手したらあるよ(笑)」
ホシノ「……まあ、ここまで来たら今更君が初見でどのぐらい取れるかなんて知ったこっちゃないけどね。それじゃ、おじさんの練習の成果を見せるよっ!」
ホシノ「……来た!来たよっ!!大逆転!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ねすと「うわあ~~~~~~~~~~~~~~~~ん!!!!!!!!!!!!(囧)(囧)(囧)(囧)(囧)(囧)(囧)」
ものり「これは見事な作戦勝ちですね……相手の得意傾向を逆手にとった弱点攻撃、まさに『歴戦のシューター』といえる鮮やかな勝ち方です!」
ホシノ「いいねぇ!もっと褒めて!」
ものり「これ以上はダメです♪」
ホシノ「そんな~!!(囧)」
午後02・ラウンドワン千日前店
ホシノ「ってわけでおじさん、窮地に陥ったところをとっておきの自選曲で一気に打開して勝っちゃったってわけ!!」
蒼井『すごいです!これが歴戦の猛者……!』
ホシノ「そうでしょ?えりかちゃんもっと褒めて~」
水無瀬『あまり調子に乗るなよ。癖がついた不得手な譜面が当たったとはいえ課題曲を疎かにするのはプレイヤーとして三流だぞ』
ホシノ「ううっ……先生は相変わらず厳しいんだから~……」
水無瀬『それでいつ戻るんだ?こちらの哨戒任務は終わっているから私の家に直接帰ってくるように』
ホシノ「それなんだけど折角だからB4UTの人と食べて帰るつもり。丁度おーてぃんさん?が夜ご飯を募集してたからそこに行くよ」
水無瀬『……ああ、彼か。出来れば色々と話を聞いておけ。今後のお前の成長の糧になるはずだからな』
ホシノ「ん?先生、あの人のこと知ってるの?」
水無瀬『グルミク部門で一度戦った。彼の交流戦に対する姿勢、それに長年最前線で戦ってきた者としての考え方といい、参考になる部分は多いぞ』
ホシノ「なるほどね。じゃ、また帰ってからね。えりかちゃんも。ばいばい」
ピッ
ホシノ「さてと……流石にそろそろルナティックの方も対策しないとなあ……ってあれ?これは……」
ホシノ「おーい!だれかー!タブレット落としたよー!!……って、こんな騒がしいとこで聞こえるわけないか……持ち主の人、チュウニズムの方にいるのかな……」
ピコッ!!
ホシノ「えっ何!?もしかして、この端末から……!!」
???「パスコード認識完了。A.R.O.N.A.、起動します」
ホシノ「えっ何何何何何!?!?!?!?!?!?!?怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い!!!!!!!!!!!!!!」
A.R.O.N.A.「生体データを認識。操作主がこの端末の持ち主ではないことを確認しました。ゲストモードでのセッションを開始します」
ホシノ「えっ生体データとかゲストモードとか何!?おじさん機械よくわかんないからもうちょっと分かりやすくしゃべって!!」
A.R.O.N.A.「ええと……あなたはこの端末の持ち主ではありません。なのでとりあえずあなたはゲストということにするので、ご用件があればお願いします」
ホシノ「えーと……まず名前と年齢、それに職業を教えてくれないかな?」
A.R.O.N.A.「はい、私はA.R.O.N.A.です。年齢は非公表、この端末の管理OSをやっています。あとこの箱の持ち主である二外特修クラス先生は私の事をなぜかプラナって呼んでるのであなたもそう呼んでもらえると嬉しいです」
ホシノ「おっけー……プラナちゃんだね。で、結局おじさんはなんでプラナちゃんとお話できてるの?」
プラナ「それはあなたが音声パスコードを発声したからです。パスコードはセキュリティ上の都合によりお教えできません」
ホシノ「えーっほんとかなあ……でもプラナちゃんって一応B4UTの子の端末に住んでるんだよね?じゃあB4UTの子の部内戦での話分かったりする?じゃあ例えばおじさんの対戦相手のsibugakiさんが部内戦のルナティックの試合で何投げたかとか」
プラナ「はい。データベース参照完了。sibugakiさんの前回のB4UT部内戦での自選を特定しました」
ホシノ「いいねえ!じゃあさっそく……『別れのワルツ』って、含まれてた?」
プラナ「もし含まれていたら、不都合が生じますか?」
ホシノ「そうだね。彼には黙って欲しいんだけど……実は明後日投げる予定で……」
プラナ「……そうですか。結論を申し上げますと、含まれていました」
ホシノ「そ、そんなあ!!!!じゃあ今から別の曲を対策しないと……」
プラナ「まあ、頑張ってください。要件は以上ですか?」
ホシノ「まあそうだね。情報ありがとう」
プラナ「お役に立てたようで何よりです。そろそろ先生も戻ってくるはず……」
二外特修クラス「プラナごめん!置いてけぼりにしちゃって……そろそろ戻るよ」
ホシノ「あ、ほんとだ」
二外特修クラス「君は……プラナと話してくれてたの?ありがとうね」
ホシノ「うん、まったね~」
ホシノ「さてと……」
ホシノ(別の曲、考えないとな)
夕方01・あべのハルカス付近
ホシノ「このへんで待ち合わせなんだっけ……にしても、昨日のK.D.U.でのあの戦いが嘘のような平和さだなあ……」
B4UTの某部員M「そうだ!この展望台から降りるには飛び降りるのが一番早い!」
エル・Frogama「「いや御乱心だろ!!!!」」
ホシノ「うん、B4UTの子たちも関西を満喫してそうだねえ」
???「あ、ホシノさんですか?」
ホシノ「えーと……君がおーてぃんさん?」
おーてぃん「そうですそうです、ちなみにあと一人来ます」
ホシノ「えーと……それは誰なの?おじさん、実はよく確認してなくて……」
おーてぃん「sibugakiさんです」
ホシノ「あーsibugakiさん……ってえーっ!?その子明後日おじさんがやり合う相手!!」
sibugaki「お待たせっす」
ホシノ「って来た!!えーと……明後日はよろしく!」
sibugaki「よろしくね~」
おーてぃん「じゃ早速お店に移動しましょう。18時閉店なので急ぎます」
夕方02・恵美須町エリア
ホシノ「んと……おじさん、今日のお店の詳細知らずにホイホイついてきちゃったんだけど、どんなお店?とりあえずいっぱい食べれるってことしか……」
sibugaki「……いっぱいなんてもんじゃない」
ホシノ「……え?」
おーてぃん「着きました、ここですね」
ホシノ「えーと……いや待って!?超ミニミニの時点で500gって書いてあるんだけど!?」
sibugaki「やでもかなりマシな表記になったね、前来た時はここ正確には3kgのところ2kgって書いてあったりしてたから普通に詐称だった」
ホシノ「いやいやいや……おじさん、大丈夫かなあ……」
おーてぃん「まあ無理はしない方がいいですよ、この店残すのはいいですけどリバースは5000円の罰金になるので」
ホシノ「怖いねえ……まあ今日のおじさんおひる食べてないからミニミニ(800g)ならいける……かな?」
おばちゃん「それじゃこのビッグボスの札で待っときや~」
ホシノ「う、うん……!(癖強いなあ……お店の中もへんな張り紙だらけだし……)」
sibugaki「それでホシノくんってこの店初めてなの?」
ホシノ「あー……魔王様のお城の近くにすごく量の多いおうどんのお店はあるからたまにそこは行くし、あと次郎系も食べはするんだけど……」
おーてぃん「まあでも普段からそういうの食べてるならここのミニミニぐらいまでならいけるとは思いますけどね」
ホシノ「えーホントかなあ……まあそこまで言うなら大丈夫だろうけど……」
おばちゃん「はーい小小頼んでたビッグボスのあんちゃんの分出来たで~」
おーてぃん「あ、わかりました~」
ホシノ「え……なにこれ……」
おーてぃん「めちゃくちゃ熱いですけど時間はかけられませんね、いただきます」
ホシノ「ほ、ほんとにこんなの食べれるの!?厳しくなあい……?」
sibugaki「こういうのはコツがあるんだよね。あ、僕のも来た」
ホシノ「sibugakiさんのも多いねえ……おじさん、どうなるやら……」
おばちゃん「ほらそこのピンクのあんちゃん!もう出来たから札返しに来な!」
ホシノ「うえっ!?う、うん!」
ホシノ「さ、やるぞ……いただきます……」
ホシノ(お茶はなるべく飲まない。まだあたたかいうちにたくさん食べて、冷めて美味しさがなくなる前に短期決戦で終わらせる……)
ホシノ「あちっ!!水水水!!」
sibugaki「急いで食べようとするからだね。流石に冷ましながら食べよっか」
15分後
sibugaki「ん、もう食べ終わっちゃった」
ホシノ「えっ早くない!?おじさんまだこんなに残って……」
sibugaki「うーんまだあんまりお腹膨れないしなんかおかわりしてくる」
ホシノ「いやなんというかすごいなあ……これがドカ食いガチ勢ってやつなんだ……」
おーてぃん「彼も相当ですからね……それより私はこれをどうにかしないと」
ホシノ「ありゃりゃ、これだけ食べてまだ半分って……」
10分後
ホシノ「おじさんも食べ終わったしスマホしよ……流石におかわりするほどのお腹はおじさんにはないや」
おーてぃん「流石にお茶一杯だと足りないので外の自販機で水買ってきます」
ホシノ「まあこの量だとね……いってらっしゃ~い」
ホシノ(さーてと……今日の試合の反応はと……お、結構来てるねえ。みんなおじさんのセレクトに感動してくれたみた~い……ってあ!えりかちゃんからモモトークが来てるや)
蒼井『ホシノさん、実況ツイートの方を見て改めてになりますがあの鮮やかな逆転劇、凄かったです!お疲れ様でした!』
ホシノ(いやー嬉しいねえ……やっぱおじさんはいい仲間を持ったよ。あ、せっかくだしご飯の画像送っちゃうか)
ホシノ『えりかちゃんありがと!ちなみに今これ食べてるの』
蒼井『すごく量が多いですけどホシノさん昨日も二郎系を食べたばかりですよね!?太りますよ!』
ホシノ(うーん……たくさん食べて一時的におなかぽっこりなのは事実なんだよね……そうだ、この写真を撮って送っちゃえ)
ホシノ『ほら見て~おじさんのお腹こんなになっちゃった あと数か月でえりかちゃんとの子供が生まれちゃうね♡』
ホシノ(ちょっとふざけてみたけどえりかちゃんどんなお返事してくれるかな~楽しみ楽しみ……)
蒼井『今この写真とおるさんに見られちゃったんですけど「お前それはマジで気持ち悪いぞ」との伝言を頂きましたので伝えておきます!』
ホシノ(ええっ!?先生流石にそれはダメだって!人のモモトークを勝手に盗み見るなあ~!!)
sibugaki「おかわりした分も食べ終わっちゃった。まあ今日はもうこれでいいや」
ホシノ「すごいなあ……おかわりの分も結構あるのに」
おーてぃん「うっ……そろそろ限界ですね……」
ホシノ「あちゃー……2つ目のお重が半分ぐらい残っちゃったねえ」
おーてぃん「これ以上はリバースの恐れがあるのでもうここで撤退します……」
sibugaki「まあ無理はしない方がいいからね。どうせこの後ゲーセン行くんだし」
おーてぃん「ごちそうさまでした!すみません、せっかくご用意して頂いたのにこんなに残しちゃって……」
おばちゃん「ええって!それよりまた来いや~」
おーてぃん「いえいえ、本当に申し訳ないです」
ホシノ(この人物凄く腰が低いな……おじさん、ここまで謙虚な人に出会ったことがないかも)
夜01・難波のゲーセン
ホシノ「……よし。LUNAはこのぐらいでいいかな。おーてぃんさんはなんの対策してんだろ……」
おーてぃん「ああっ!!また最後で一気にやられた……」
ホシノ「ええっと……これはOpfer?いや待って、確かこれって相手が2落ちのやつじゃ……」
おーてぃん「そうですね……でもお相手がお上手な以上こちらとしても半端なプレーは見せられませんので今こうして練習してるところです」
ホシノ(そんなことしても勝利には繋がらない……むしろ自選や課題の練習に時間を割けずに敗北が近づく行為。そんなことをするって……あっ!)
水無瀬・回想『出来れば色々と話を聞いておけ。今後のお前の成長の糧になるはずだからな』
ホシノ(そっか……そういうことなんだ。おーてぃんさんは多分ずっとここで戦ってきたことだろうからね。出場機種もあれだけ多いし。それだけ戦えばそんなことを考えられるようになるのかな。特に先生には刺さっただろうし……)
ホシノ(あ、おじさんもそうだったのか)
ホシノ「……なるほどね。おじさん、大切なことに気付いたよ。ありがと」
おーてぃん「はて、それは何でしょう……?」
ホシノ「……ま、気にしないで。それよりおじさんはそろそろ……」
???「あ!ホシノさん!探しましたよ!」
ホシノ「およ、君は……あ、ミカちゃんとこの先生じゃん!それにミカちゃんもいる……」
エル「ええと、色々ありましてミカさんは釈放ということになったのですが、ミカさんからどうしてもホシノさんに謝りたいとのことで……」
ホシノ「それでわざわざここまで!?K.D.U.からは遠かったんじゃなあい……?」
ミカ「でも宿はこっちに取ってるし……あと今日のうちにホシノちゃんに謝りたくて!どうしても!昨日はほんとごめん!」
ホシノ「んー……実は昨日のことはそこまで気にしてないよ。むしろオンゲキ前の軽い運動になったかも。だからいい!ぜんぜん!」
ミカ「軽い運動なわけないでしょ!昨日の私は気が触れてて……だからホシノちゃんの骨があえて折れるようにやってたの、そんな卑怯なことする子がタダで許されるなんて思ってない!この通り!なんでもするから!」
ホシノ「いやいやいや土下座はやめて!?ここゲーセンだし……」
ミカ「じゃあせめて何か一つだけ!一つだけでも天使様に選ばれなかった私に罰を……!」
ホシノ「うーん……あ、一個ひらめいちゃった。ミカちゃん、突然だけどオンゲキで『四月の雨』ってやったことある?」
ミカ「ないけど……ないならどうなるの?」
ホシノ「ならよかった。じゃあこの場で四月の雨、やって!初見で」
ミカ「う、うん。そのぐらいだったら……いくよ!」
ミカ「いや待って!?なにこれ!?!?ほんとに13+なの!?!?!?!?あり得ない話し!!!!!!!!!!!」
ホシノ「ホーシホシホシホシ!!!!いやあ、今の時代に四月の雨を初見でやってAWESOME PLAYをかます人を見れるなんてほんとに貴重だよ、ありがと~」
ミカ「うえ~ん!!私これでもゲキ虹レなのに~!!」
ホシノ「……そうだよね。悔しい、よね?」
ミカ「えっ、でもこれは一応ホシノちゃんからの罰だし……」
ホシノ「で、本当のところは?」
ミカ「……そんなの、悔しいに決まってるでしょ」
ホシノ「そっか。じゃ、その悔しさを次はオンゲキでおじさんにぶつけてね。何でもするって言うならこれを約束してもらうから」
ミカ「……うん。今は全然だけどいつか追いつくから。待ってて」
ホシノ「いい返事。それじゃ、おじさんは帰るよ」
夜02・水無瀬ハウス
水無瀬「いくらなんでもあのメッセージは気持ち悪すぎるだろ!!」
ホシノ「いーや!!そんなこと言うならおじさんとえりかちゃんのモモトーク盗み見してた先生も大概だよ!!」
蒼井「2人とも落ち着いてください!メッセージのことならもう気にしてないので……」
水無瀬「だとしても納得いかんな……取り敢えず明日は試合はないがまたパトロールの任務が」
魔王『その心配はないぞ貴様ら!!明日の貴様ら3人の仕事であれば休みとするようにものりに伝えておいた。その代わり明日は我が城に来い!!』
水無瀬「この時期に呼び出し……?一体何を考えているんだ……」
蒼井「うーん……これは蒼井の勝手な予想なんですけど明日はモモジャンのコネクトライブがある日なんですよね。魔王様のことだからきっとそれが……」
ホシノ「え~?いくら魔王様とはいえこの大変な時期にそんな……」
魔王『そのとぉ~り!明日は魔王軍団でモモジャン鑑賞会を開催する!!』
蒼井「よくわかんないですけど当てちゃいました」
ホシノ「あーあ」
深夜
ホシノ(今日はおじさんの理想の勝ち方ができてよかった……でもうまくいきすぎて逆に寝付けないかも。うーん、ベランダで夜風でも浴びようかな……)
ホシノ「……あれ、えりかちゃん?」
蒼井「ホシノさんもいらしたんですか?ここいいですよね、特にお風呂あがりは程よく気持ちいい風が当たるので」
ホシノ「ねー。おじさんはこのままだと興奮で寝れなさそうだから来ちゃった」
蒼井「まあすごくドラマチックな勝ち方でしたからね。でもそれで寝られないなら……ホシノさんもまだ若いってことなのでは?」
ホシノ「嬉しいこと言ってくれるじゃん……でもおじさん、なんかもう全然若くないの。最近の子の流行りとかほんとに分かんないし……」
蒼井「そんなこと言ったら蒼井だってそういうの分からないですよ。それより、聞きたいことがあるんですけど……」
ホシノ「なーに?えりかちゃんのお願いならなんでも聞くよ~」
蒼井「その……気分を害されたら申し訳ないのですが……昨晩のホシノさん、結構うなされてたじゃないですか。どんな夢を見たかとか、覚えてますか……?」
ホシノ「そうだね……えりかちゃんは『MARENOL』って曲をCHUNITHMでやったことある?」
蒼井「LeaFさんの曲ですよね?BGAで延々と悪夢の様子が映されるという……」
ホシノ「……おじさんが見てたのは本当にあんな感じの夢だよ。それも昨日だけじゃない。最近はあんまりキツい感じじゃなくなったんだけど、それでもずっとそういう夢を見てて……昨日のは久々にしんどかったなあ」
蒼井「大丈夫……なんですか?いやあの、ひとの苦しみの程度を勝手に推し量るなんて烏滸がましいと思うんですけど、それって蒼井にもよく分かる痛みのような気がして……」
ホシノ「いやいいよ、おじさんは気にしない。でも参ったよ、おじさんは寝るのが趣味なのに寝る度にこれなんだから……」
ホシノ「……まあでも」
ホシノ「昨日の酷い夢は途中から急に大人しくなったんだよね。もしかして、えりかちゃんが手を握ってくれたから?」
蒼井「……蒼井は昨晩、夜中の1時とかに起きて、布団に戻ってからホシノさんの手を握って寝たので……そうなのかもしれません」
ホシノ「じゃあさ、今晩もおてて繋いで寝てくれない?そうあんまりショッキングな夢を見たくなくて……」
蒼井「大丈夫です。ホシノさんがそれで楽になるなら、蒼井はいくらでも手を繋ぎますよ」
ホシノ「……ありがと。それじゃ、戻ろっか」
蒼井「……はい」
ホシノ(いやー、これで悪夢がマシになるだけじゃなくてえりかちゃんと合法的にスキンシップが出来るだなんて一石二鳥だあ……)
蒼井(どこからか邪念を感じたけど気にしないでおこう)
Day1・リザルト
- ホシノはねすととのオンゲキ勝負に勝った!
- ホシノはデカすぎるカツ丼を平らげた!
都17thオフライン部門・Day02
午後01
魔王「よし!お前らモモジャンのライブを見るぞおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!」
魔王軍「うおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!」
蒼井「すごいなあ……みんなお顔がいいしキラキラ輝いてる……」
ホシノ「えりかちゃんもお顔いいから大丈夫!」
魔王「ウッ(心臓を射抜かれる)」
???「気を確かにしてちょうだい!ほらドデカミンを飲んで!!」
ホシノ「えっ、本当に今の誰……?」
ホシノ「あーかわいい!やっぱみのりちゃんはさ、天使の笑顔だよね」
蒼井「でも終始噛み噛みですね……ホシノさんのあの良い感じのヌケ感とは別物なような」
ホシノ「いや、みのりちゃんはそこがいいの!」
蒼井「えっあの本当に顔がいいなって感想しか出ないんですけどなんですかこれは????」
ホシノ「やめて遥ちゃん!おじさんからえりかちゃんを取らないで!」
蒼井「いやあの、蒼井ごときが遥さんの隣に立つのもおこがましいのでそれは大丈夫だと思います……」
魔王「お前ら仲いいなあ」
ホシノ「愛莉ちゃんもあいかわらず可愛いねえ。同じピンク髪だから親近感が湧くよ」
蒼井「確かに髪型的にはカニかもしれない……」
魔王「ドデカミンうおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ホシノ「うおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!」
蒼井「うおおおおおおおおおおおお(?)」
夜01
蒼井「いやあモモジャン、良かったですね~」
ホシノ「ほんとにね。なんか最後のミクちゃんのパントマイムはよく分かんなかったけど*2」
魔王「よく聞けお前ら!明日の試合前に超重要なお知らせがあるぞ~」
蒼井「何ですか?要件なら5秒でお済ませください」
ホシノ「おじさんそんなことよりえりかちゃんとデートしたい」
魔王「いくらなんでも扱いが酷いぞ!折角このワシが2人分の勝負服を持って来たというのに……!」
ホシノ「勝負服……!?ってことはえりかちゃんの着せ替えが!」
魔王「そういうことだ!まずは蒼井!貴様にはこの『忍よ、卑怯とはEm(イーマイナー)』Tシャツを着てもらおう」
ホシノ「おお~!!このシンプルな白いゆったりしたTシャツだからこそえりかちゃんによく似合う!!」
蒼井「音ゲーをする時ってやっぱTシャツが一番動きやすいですからね。ホシノさんもそうなんですか?」
魔王「うむ!ホシノにはこれだ!」
蒼井「おお~……結構ぶかぶかで鎖骨がしっかり見える……でもそれがいい!」
ホシノ「ありがと~ でも魔王様なんで毎回Tシャツを魔王様(身長172cm)のサイズで選んでくるの?特におじさんにはかなり大きいけど」
魔王「これはそういうタイプの萌えを狙っているんだ!けけ決して間違えて発注してるわけじゃないぞ!!」
ホシノ「んーまあドジっ子属性はいいからえりかちゃん明日は頑張ろう、ね~」
蒼井「ホシノさんもですよ!」
Day2・リザルト
- 魔王軍はモモジャンのライブで盛り上がった!
- ホシノと蒼井は勝負服を手に入れた!
都17thオフライン部門・Day03
午前01・阪急電車にて
ものり「ホシノさん、今日はよく眠れましたか?」
ホシノ「愚問だねえ。おじさんはえりかちゃんにおてて繋いでもらうことでぐっすり寝ることを覚えたんだ」
蒼井「蒼井もホシノさんと手をつないで寝たらなんだか眠りが深くなって良い感じなんですよ。今日はかなり調子よくプレイできると思います!」
ものり「いいですね。ではお二方、頼みますよ。なにせ今日の試合は……まあ、これはいいか」
ホシノ「ん、なに?」
ものり「気にしないでおいてください。それよりそろそろ着きますよ、茨木」
午前02・あそVIVA阪急茨木店
ものり「では本日はよろしくお願いします」
店員さん「はい~」
ホシノ「えりかちゃん、アップ終わった?えりかちゃんの出番すぐだけど」
蒼井「はい。とりあえず課題曲は全部SSSに乗ったのでまあ」
ホシノ「おっいいね~頑張って欲しいな~」
蒼井「はい!蒼井、都17thは全勝します!」
ホシノ「よ~しその意気だ!おじさんも頑張っちゃう!」
???「あの、あなたがお相手の蒼井えりかさんですか?」
蒼井「そうですけど、あなたは……」
???「はい、私がチュウニズム部門対戦相手のおはじきです」
蒼井(これが対戦相手の人か……想像してたよりすらっとしてていい人そう……)
おはじき「ええと、自己紹介をするとEÜST'で小鳥遊ホシノさんの先生をしてます。今日は昼寝をするという理由でここには来てませんが……」
蒼井「あれ……?ホシノさんは今ここにいますよね?それにホシノさんの先生はとおるさんのはず……」
ホシノ「あーそれね、前々から並行世界のおじさんがこの世界にいるという話は聞いてたんだけど、まさかこんなところで出会いかけるとはね……」
蒼井「なるほど、おはじきさんもこの認識で正しいですか……って」
おはじき「………………………リ」
蒼井「えっ?」
おはじき「デケェ服を着てるロリ!!!!!!!!」
蒼井「ええええええええええ~っ!?!?!?!?!?!?!?!?!?」
おはじき「いやあ本当にいいですよねデケェTシャツを着てるロリ。ロリはデケェ服を着ているからいいのであって脱がせるなど言語道断WWO」
蒼井「怖い……この人発言もイカれてるのに自分で自分の発言に対してWWO*4って言ってる……何それ……」
ホシノ「まさかおじさんがこの服を着てきたことが裏目に出ただなんて……ここはえりかちゃんに任せてあとずさり」
おはじき「え?ちょっと待ってそこのロリのお方どうして逃げるんですか私は至って路理整然と話をしてるんですけどいやあのそれってどうなんですか」
蒼井(まずい……!このままだとホシノさんがエロ同人みたいに犯される……!ホシノさんのことは蒼井が守らないと……!)
どうする?
・ぴぴーっ!オタク警察です!あなたをオタクきもすぎ罪で逮捕します!
・不快なので黙っていてください。ホシノさんを性的な目で見るのは私だけで十分です
・すいません、あなたは刀削麺を知っていますか?
蒼井(これだ……!)
・ぴぴーっ!オタク警察です!あなたをオタクきもすぎ罪で逮捕します!
・不快なので黙っていてください。ホシノさんを性的な目で見るのは私だけで十分です
→すいません、あなたは刀削麺を知っていますか?
おはじき「もちろん。片手に生地、片手に包丁を持って湯の沸いた鍋の前に立ち、生地を細長く鍋の中に削ぎ落としてゆでる奴ですよね」
ホシノ「えっ!?急になんの会話!?」
おはじき「いやあのそれより!私はそちら側のホシノさんとお話がしたいお近づきになりたいねんごろな関係を持ちたい」
ホシノ「怖いよ~!!」
蒼井(あれ……?そもそも蒼井はどうしてこんなことを……)
どうする?
・ぴぴーっ!オタク警察です!あなたをオタクきもすぎ罪で逮捕します!
・不快なので黙っていてください。ホシノさんを性的な目で見るのは私だけで十分です
蒼井(まあこれならいい感じにお茶が濁せますね)
→ぴぴーっ!オタク警察です!あなたをオタクきもすぎ罪で逮捕します!
・不快なので黙っていてください。ホシノさんを性的な目で見るのは私だけで十分です
蒼井「ぴぴーっ!オタク警察です!あなたをオタクきもすぎ罪で逮捕します!*6」
おはじき「オ、オタク警察だって!?うわ~やられる~!!」
ホシノ「いけいけえりかちゃん!このままこの不審者たいーほしちゃえ!」
おはじき「……なーんてな!奥義、脱獄!!」
蒼井「ええ~っ!?!?」
おはじき「そのような策はすべて無駄。この私はこの世にいるすべての小鳥遊ホシノのちっぱいを舐め取るためなら脱獄だってお茶の子xixiなのさ!!!!」
ホシノ「えっマジでこの人何者なの怖すぎる……おさかなさん達が暮らす美しいこの地球を守りたい……」
蒼井(こ、これですら通じないなんて……!)
どうする?
・不快なので黙っていてください。ホシノさんを性的な目で見るのは私だけで十分です
蒼井(もう、これしかない……!)
→不快なので黙っていてください。ホシノさんを性的な目で見るのは私だけで十分です
蒼井「……それ以上は不快なので黙っていてください。ホシノさんを性的な目で見るのは私だけで十分です!*7」
おはじき「……な、何だ急に!?」
ホシノ「ええっ!?えりかちゃん、おじさんのこと……」
蒼井「ええそうです。熱海温泉でホシノさんと一緒にお風呂に入ったのも、一昨日、昨日、そして今日も寝る度にホシノさんの手を握ったのもね……全部、そういうことなんですよ」
ホシノ「そっかあ……おじさん、迂闊だったよ。深淵を性的な目で覗けば深淵もまたこっちを性的な目で見ちゃうってこと、なーんで気付けなかったんだろ……」
おはじき「と、とにかくよく分からないけどそこのロリをロリロリローリロリする邪魔をするってことですか!?そ、それならこちらも……」
蒼井「そうですね。でもここはゲームセンターで都の開催地ですから。それなら音ゲーマーらしくそこの機械使って白黒つけましょう?」
おはじき「それなら仕方ない……でも!私が勝ったらそこをどいてもらいますよ!!」
ホシノ「あれ?これもしかしてまたおじさんが賭けの対象にされる流れ……」
蒼井「いいでしょう。ですが蒼井が……あたしが勝ったら二度と『あたしのホシノさん』に関わらないでください」
ホシノ「まただああああああああああああ!!!!!!!!!!!」
蒼井「何を震えてるんですかホシノさん?こんなの蒼井が勝てば全部解決する話じゃないですか。まあ見ててくださいよ」
ホシノ「……あは、そうだね」
ホシノ(……吹っ切れた時のえりかちゃん、頼れるは頼れるのになんだか怖さを感じるね……というか、あれって本当なの!?ブラフじゃなくて……!?)
司会「こちらがボードになります。自選曲を書いてお待ちください」
蒼井「…………」
ホシノ(……本当に、今日のえりかちゃんは目が怖いね。まあ、その意気があれば負けることはなさそうに思えるけど……)
司会「課題曲はLast Kingdom[MAS]になりました。それでは自選曲の発表をお願いします」
おはじき「目が怖いなあ……お手柔らかにお願いしますよ」
蒼井「そんなのつまらないじゃないですか。やるからには全力ですよ」
蒼井「X7124(EXP)……やったことない!」
おはじき「????????????発狂小娘?????????????やったことなくて終わった」
司会「それでは1曲目のX7124(EXP)から始めてくださーい」
蒼井「やったことない曲だ……どうしよう……でもやらなくちゃ……!」
蒼井「ごめんなさい、ホシノさん……」
ホシノ「いやいや、別にこれ勝ち星制だしさ~。ここからえりかちゃんが自選と課題を取ってくれれば……って?こ、これは……!」
蒼井「ど、どうしたんですかホシノさん!?」
ホシノ「いやいやえりかちゃん!今えりかちゃんが取ったスコアの下3桁をよく見て!!」
蒼井「ええと……?『7』、『1』、『0』……あああっ!!」
ホシノ&蒼井「「なんと南東(@_SE0)!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」
会場全員「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
蒼井「いやあどうしたものかと思ったんですけどこれで元気が出ました!ここから取り返しますよ~」
ホシノ「その意気だ!いっけぇ~やっちゃえ~!!」
おはじき「でも1点は取った!ここから相手の自選を取れれば……」
蒼井「そんなの取らせるわけないじゃないですか。ここから先は、何人たりとも通しません!」
蒼井「よし!自選は取れました!こうなれば……」
ホシノ「課題曲勝負……だね」
おはじき「1点取られた……けど課題曲勝負!課題曲なら僕も全部鳥に乗せたし勝てるつもりは……ある!!さあ!そちらのホシノさんを譲ってもらいますよ!!」
蒼井「……そうですか。鳥には乗せてる……だとしてもですね、蒼井にはホシノさんとうめけんさんに授かったこの力が……!!やあああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
蒼井「……やりました!!蒼井、自己ベストも更新です!!」
ホシノ「……えりかちゃん!!よくやったよ!!よくやってくれたよおおおおおおおおおおおおおん!!!!!!!!!!!!!(ガバッ)」
蒼井「わっ!?もう……急に抱き着いてこなくてもホシノさんが喜んでるのは伝わってきますって……!!」
司会「試合結果をお知らせします。2-1で蒼井えりかさんの勝利です!!」
おはじき「負けちゃった……ああ……デケェ服を着たロリが遠ざかる……」
蒼井「まだそれですか……とにかく、ホシノさん(京音)にはもう二度と関わらないでもらいますからね」
おはじき「しょんなあ……うう……帰ったらホシノ(EÜST')に慰めてもらおう」
蒼井「でも……折角ここで戦いましたからね。最後になりますが私と握手、しましょう?」
おはじき「……ああ。今日のことは忘れない」
司会「2人の間に今、固い握手が結ばれました!両者に拍手を!!」
ホシノ「いや~無事に終わって良かった……えりかちゃん、こっちで面白い試合やってるから見よ?*8」
蒼井「はい!今行きますね!」
蒼井(おはじきさん……普通にしてたらすごくモテそうなイケメンさんなんですけどね……)
午後01
ホシノ「うえ~怖かったよお~~~~~!!!!!!!!」
蒼井「確かに先ほどの蒼井はホシノさんを取らせないために必死で周りが見えてなかったかもしれません……それで怖い印象を与えていたのであれば反省です」
ホシノ「いや、怖かった原因のほとんどはおじさんがこんな服着ただけであんなに欲情されたことにあるから!!あり得ないって!!こんな貧相な体がいいとかいってこんな公共の場所で興奮するなんてほんとあの子は死刑囚だよ!!*9」
蒼井「まあまあ……でも悪い人じゃなさそうだったんですよね。もしかしたらあちらのホシノさんは相当大切にされているのかもしれないです」
ホシノ「まあそうかもね。こんなかよわい女の子を毎日のように戦場に駆り出す滅茶苦茶な先生も世の中にはいるんだから」
蒼井「ホシノさんがか弱い……?むしろこの蒼井、ホシノさんのことを本当に強いひとだと思って尊敬しているのですが……」
ホシノ「……えっ、そう?いやあ~照れるねえ~……ところでさっき言ってたえりかちゃんが『おじさんのこと性的に見てる』って……」
蒼井「え?アレのことならもちろんブラフですよ。安心してください」
ホシノ「そっか~それなら安心した。ま、えりかちゃんにだったら別におじさんは見られても……なんだけどさ、あのね、えりかちゃん」
蒼井「……何ですか?」
ホシノ「あんま無茶しないでよ。おじさんはこう見えてそれなりに頑丈だし、困ったらおじさんのことをいくらでも頼っていい。今回は音ゲー勝負だからそんなこと気にしなくていいけどさ、大切な誰かがいなくなったり苦しんだりするのが嫌だからさ、このおじさんは」
蒼井「…………そうですね。もう少し、肩の力を抜こうと思います」
ホシノ「ちょっと辛気臭い話をしすぎちゃったね、ごめんごめん。おじさんはまだ一戦残ってるし、そろそろ準備運動を……」
???「あれ、ホシノさんですか?お久しぶりです!」
ホシノ「ええと、その声は……あっ!セリナちゃん!久しぶり~……ってあれ、もう一人いるねえ」
???「お初にお目にかかります。B4UTの早瀬ユウカと申します」
ホシノ「よろしく~」
セリナ「今日は先生の応援に来てます。なんか朝からこんなの絶対負ける!ってずっと言ってますけど……」
ユウカ「私もです。私の先生、負けた時に言い訳ができるからって言って一昨日ずっと卓球か何かをやってたんですけど本当に大丈夫なんでしょうか……?」
ホシノ「それはだいじょばないねえ……でも偉いよそっちの先生たちは。おじさんの先生なんか酷いんだよ?本当はそこのえりかちゃんがいなかったらおじさんがオンゲキに加えてプロセカとチュウニズムもやらされる予定だったんだから!」
蒼井「あっ、ご紹介に預かりました蒼井えりかです、本日はよろしくお願いします……」
ユウカ「すごく緊張してるじゃない……もう少し肩の力抜いていいわよ」
セリナ「相変わらずそちらですと生徒さんの方がやるんですね……まあでも先生は今回だけは自分がやりたいと言ってらしただけで普段は私なのでまあ似たようなものですね」
ユウカ「逆に私の場合は先生が正直上手すぎて出る幕がないのよね……逃げ回る先生をここに連れてくる仕事はあるんだけど、今回は結構あっさり捕まえられたの。やっぱり、ここでやまそうさんと戦うことを期待されてるから?」
セリナ「……まあ、そうでしょうね。こちらの先生もああ見えて、相当やる気だと思います」
ホシノ「なんだかんだお互い色々あるんだね」
プラナ「あ、京音の小鳥遊ホシノさん。やはりここにいたのですね」
ホシノ「あ~プラナちゃ~ん……って待って!?一昨日はシッテムの箱に入ってたので今日は実体がある!?」
ユウカ「本当はシッテムの箱の中にいるんですけど、私達B4UTの技術力で箱の外に出せるようになっています♪」
蒼井「ええとホシノさん、こちらの方は……?」
プラナ「初めまして、蒼井えりかさん。私は二外特修クラス先生のシッテムの箱の管理OSであるプラナです」
蒼井「えっ、一方的に認知されてる……」
ホシノ「プラナちゃんはB4UTについて大概のことは知ってるからえりかちゃんも何か聞くといいよ~」
蒼井「あー……でしたら答えられる範囲で構わないのですが……すみません、向こうで2人で話してきていいですか?」
プラナ「私は構いませんが……早瀬ユウカさんは?」
ユウカ「な~んか怪しい感じだけど……でもいっか、なんだったら聖園ミカの件で借りがあるぐらいだし」
プラナ「そうですか。では行きましょう、蒼井さん」
蒼井「はい……」
セリカ「何を話すんでしょうね?」
ホシノ「さあ?でもえりかちゃんがそうまでしたぐらいだし、特におじさんには教えたくないことだったりするのかも……もしかしておじさん、嫌われちゃった~!?」
ユウカ「被害妄想が過ぎるわよ……」
セリカ「そういえばプラナさんの先生って……」
ユウカ「あ、二外特修クラス先生もといなやチュウニズムのこと?それなら来てるわよ、ほら」
スーパーマン「あっチュウニズムさん!やっと合流出来ましたわ~」
二外特修クラス「待って!今試合前の瞑想やってるから話しかけないで!!」
セリカ「あはは……思いっ切りなやの部分が飛ばされてチュウニズム呼ばわりされてますね」
ホシノ「というかあの子いつの間に刑務所出れたの……?*10」
午後02
蒼井「ただいま戻りました~」
プラナ「ただいまです」
ユウカ「おかえり~……戻って来ていきなり疑って悪いけど、こちらの機密をうっかり漏らしたりとかは……してないわよね?」
プラナ「いいえ。ユウカさんの体重を除き、開示してよい情報のみ蒼井さんに開示しています」
ユウカ「そう……ってちょっと!?なんで私の体重を!?」
蒼井「ええとすみません、ユウカさんの体重ってやはり100───」
ユウカ「ないからーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
蒼井「ひいっ!?」
ホシノ「まずい!?ユウカちゃんがキレた!?!?」
???「おおっと!B4UTのふともも大魔王が火を噴いた!!ミドリ!!」
???「うん!お姉ちゃん!!京音のお友達は私達が守る!!」
ガシッ!!
ユウカ「ってモモイ!?ミドリ!?離しなさい!!私はこれからプラナに教育を―――」
プラナ「では私はこれで先生の元に戻ります。モモイさん、ミドリさん、後は任せました」
ユウカ「ああっ逃げるな!!」
ミドリ「よし!これでふともも大魔王ユウカの暴走は抑えられた!」
モモイ「やっぱ私たちってサイキョーの双子姉妹だよね~!!そこのステキな黒髪の子、ケガはない?」
蒼井「あたしのことであれば全然平気ですよ~」
ホシノ「そう。普段から『本物の』魔王様のもとで過酷な労働やってるんでね。今更別の魔王が現れたってねえ~」
ユウカ「ちょっと!?私なんの魔王になった覚えもないんだけど!?2人は後でお説教ね……!それよりミドリはこれから試合なんじゃないの?」
ミドリ「そう。私はこれからオンゲキの試合。でも今日の私には先生から教えてもらった最強の武器がある……!!」
ホシノ「ちなみにそれ何?今対戦相手の子あっちにいるからおじさんたちにこっそり教えて~」
ミドリ「ふっふっふ、聞いて驚かないでくださいね。これは私からの『招待状』です……!」
ホシノ「……ややっ!これは……」
蒼井「どうしたんですか?ホシノさん……ってあれ?セリナさんもユウカさんも表情が……」
セリナ「うーん……これは……」
ユウカ「ええ、あなたたちもそう感じてるのね……あのねえりかちゃん、対人戦でこの曲を投げた人は……」
ミドリ「うわあああああああああああなんでええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(囧)」
ユウカ「そう、自選が爆散する呪いをかけられるのよ……」
蒼井「ひいいいいいっ!?!?」
プラナ「おっ、私の同類がいる気配がして戻ってみたら案の定ですね」
ユウカ「プラナ!?あんたさっきはよくも……」
ホシノ「まあまあユウカちゃん落ち着いて~。それよりもさ、プラナちゃんとミドリちゃん、ここに並んでくれる?『マジパニ爆死の会』と題して写真を撮ろうよ~」
プラナ「いいですねやりましょう」
モモイ「いいねえ!ほらモモイ!ここ並んで!」
ミドリ「えちょっ!?お姉ちゃん……まあ、いいや」
ホシノ「はい!ポーズキメて~!かしゃっとな」
ホシノ「撮れたよ~」
プラナ「ありがとうございます。大事に取っておきますね。まあ実際には先生が爆死したのですが……」
蒼井「いい写真ですね……でもそろそろホシノさんの出番じゃないですか?」
ホシノ「おっと!そうだねえ。じゃあおじさんの活躍、しっかり見ててよ!!」
午後03・オンゲキ部門 LUNA-Ⅲ
ホシノ「へっへっへ……このおじさんにはプラナちゃんから教えてもらった最高の情報があるんだぞお……」
sibugaki「えっマジ?冗談きついぜなやおいお前」
なやチュウニズム「う、うちのプラナが勝手に言っただけだから!」
ホシノ「おじさんは最初別れのワルツを詰めてたんだけどさ、プラナちゃんがそれは君も詰めてるって言ってくれたの。だからおじさん、急遽代わりの曲を持って来たってわけ!」
sibugaki「あー……まあ、他選曲は取られて1点だしあんまり……」
ホシノ「そんな冷めてるキミにほら!自選曲セラピー!!」
sibugaki「FXXK!!」
蒼井「あああーっ!?sibugakiさんが放送禁止用語を!!」
なやチュウニズム「いやー、sibugakiさんの生FXXKが聞けるなんて君らは運がいいねえ、多分彼単位を落としたとしてもあんま言わないから*11」
ホシノ「あれ?これだいぶ怒らせちゃった系?まあでもいいじゃん!これがLUNATICってことで~!!そういうわけでおじさんのLUNATIC、はじまりはじまり~」
蒼井「まあ他選ならこんなものですよね……」
ホシノ「うーん、久々にやったにしてもちょっとつまんないミス多かったな……でも大丈夫、おじさん、自選は絶対にモノにするから。見ててね?まずは編成をイージスに変えて……うん、これでよし!マッチング募集、開始!」
蒼井「ええ~っ!?ホシノさん、それ確か弾幕譜面ですよね!?なんでスピードいじってないんですか!?」
ホシノ「……そうだね、えりかちゃん。でも、ハイスピを下げる必要はない。だから代わりに教えてあげる」
ホシノ「ほとんどの弾幕譜面は……札束で殴れるってことをね!!」
ホシノ「いや~、これで鍵盤の精度を保ったまま完走できるわけだしさ?何よりおじさんは2日前にこれに変えたばっかりなの、いや~別れのワルツのABFB見せびらかしたかったのにな~」
ユウカ「だとしてもこんなのってないわよ……ある意味腐れ外道よりも外道じゃない」
sibugaki「……いや本当に。どうして、あげようかな」
ホシノ「……うん?目が怖いよ?まあその反応で分かっちゃうよね、おじさんの選曲は輝いてたって!まあでもこれでこのおじさんがLUNATICでやりたいことはできたし……さーてあとは……」
蒼井「……ホシノさん」
ホシノ「何?えりかちゃん」
蒼井「その、蒼井が言うのも何ですけど、もう少し肩の力は抜いたほうがいいと思いますよ」
ホシノ「……うん、そうだね。ありがと、えりかちゃん」
ホシノ「いや~負けた負けたあ~!まあ楽しかったよ、ありがと」
sibugaki「まあこっちもそれなりにね、じゃあ僕はチュウニズムに戻るよ。おーい、チュウニズム?」
なやチュウニズム「だからその呼び方は紛らわしいからやめて!!」
蒼井「お疲れ様でした、ホシノさん」
ホシノ「うへ~……あっそうそう、そろそろ『あの』戦いが始まるからね、えりかちゃんも目に焼き付けようよ」
蒼井「そうですね。蒼井も、後学のためにしっかり目に焼き付けようと思います」
午後04・あまねく奇跡の始発点
セリナ「それでは先生、ご準備をお願いします」
やまそう「これが自選ボードか……これを持つのも久しぶりやな」
ユウカ「先生、ちょ~っとお時間頂けますか?」
mistyBa「やるやる!正直めんどくさいけどユウカが言うならやる~!!」
ユウカ「……はあ、先生はいつもこうなんですから。でも今日ばかりは、いつもよりちょっとはかっこいい、ですよね?」
ホシノ「ふたりとも……表には出さないけど相当殺気立ってるねえ」
蒼井「……ですね。やはりこの試合は最初で最後の『特別な一戦』だからでしょうか……」
ものり「お二方、自選を書き終わったようです」
司会「わかりました。えーはい!ではですね、ここからはオンゲキKoP部門、開催していこうと思います!」
やまそう「よろしくな~」
mistyBa「こちらこそ。よろしくお願いします」
司会「課題曲はどれも15!ω4、脳天直撃、そしてOpferでございます」
やまそう「いや~厳しいな~笑」
mistyBa「Opferだと事故が怖い……」
司会「それではルーレットを回して……おっ!これは……3番!Opferです!!」
蒼井「ええっ!?!?Opferってあの……!?」
ホシノ「うん。おじさん目線なら一番当たり。でもこのレベル帯になってくると一番事故要因が多くて厳しいだろうねえ……」
司会「では自選発表に移ります。せーの……どん!」
やまそう「LAMIAで!」
mistyBa「Selenadiaで!!」
蒼井「おお~!!両方15.4じゃないですか」
ホシノ「やると思ったけど……こりゃあ最終戦に相応しい戦いになりそうだね」
司会「それではLAMIAからお願いしま~す」
セリナ「先生、頑張ってくださいね!」
ユウカ「ここまで来たんですから、半端なプレイは承知しませんよ?先生」
司会「1曲目LAMIA結果!!1008670対1008356でmistyBa選手の勝利!!」
やまそう「いやこれで負けたらもうしゃあないって!!」
セリナ「惜しかったです!もう少し、もう少し休憩地帯に入る前の失点を抑えていれば……!」
ギャラリーA「待ってこれ両方今の記録で全ラン載れるんでは?」
司会「えー、ただいま確認致しましたところ今回お二方のスコアは全ラン35位相当VS全ラン42位相当のスコアとなります」
蒼井「????????????????????????????」
ホシノ「??????????????????????????????」
mistyBa「ユウカ!他選取ったよ!ほら褒めて!!」
ユウカ「あのですね……まだ自選も課題も残ってるじゃないですか。褒めるのは全部が終わってからです」
mistyBa「しょんなあ……まあいいや、次頑張るよ」
司会「はい、それでは次はSelenadiaです、お二方ご準備をお願いします」
ものり「ところでなんですけど、面白いデータがありますよ」
蒼井「えーと、なんですか?」
司会「それがですね、なんとこの曲全世界に2人しか理論値がいなくて、そしてそのうち1人は今ここにいます」
蒼井「え?いや、いやいやいやいやいやいやそんな」
ホシノ「そのまさかなんだなあ……それじゃあえりかちゃんも、刮目して!」
mistyBa「ほいきた9000!ユウカ!ほら勝ち確だよ!褒めて!」
ユウカ「だからそれは全部終わった後って言ってますよね!?」
司会「2曲目終了!1009397対1006741でまたもやmistyBa選手の勝ち!」
ホシノ「え~!?確かにやまそうさん事故ったけど別にあれも最小限で収まってたでしょ!?」
蒼井「いや、どれだけ些細であってもこれでは事故をしたら終わりじゃないですか……ただでさえこの曲はSSS+安定させるのも難しいはずなのに……*12」
やまそう「他選曲も落とした件、セリナに話しました。途端に泣き崩れる俺。ごめんセリナ、もう俺は勝てない。俺はSelenadiaの見た目5k地帯を絶対に許さない。」
セリナ「いやいや……でもお相手さんは理論値力でいえば世界1位か2位の方ですよね?それでこの結果ならむしろ健闘しているのでは?」
mistyBa「あっあっちの生徒は先生褒めてる!ずるい!!ほらユウカも先生を褒めて!!!」
ユウカ「あれはどっちかというと慰めてるのであってそうする必要がないからしてないだけですー!!」
蒼井「2人ともまあまあ生徒さんに依存しちゃってますね……」
ホシノ「そうだねえ……うちのだと絶対あり得ない光景だよ。まあおじさんもあんなに先生にデレデレになんかなるのまっぴら御免だし、同じデレならえりかちゃんに振り向けたい!」
ものり「盛り上がってるところ悪いですがそろそろ最後の曲ですよ。心して見ましょう?」
ホシノ「そうだね。ちゃんと見よっか。3曲目、」
司会「Opfer」
蒼井「え??????????????????????」
ホシノ「え????????????????????????????」
ものり「え?????????????????????????????????????????????????????????????」
司会「たいへん信じられないことが起きました……!課題曲のOpferでmistyBa選手まさかの3落ち!やまそうさんも9000に乗せるも1009843-1009270でmistyBa選手の3タテが確定しました!!」
蒼井「待ってください!?やまそうさんもこの回10-1-0ですよね!?他の試合だったら絶対他の人をボコボコに打ちのめして勝てるぐらいの点数です!」
ホシノ「そうだよ!?なのになんで!?なんでやまそうさんがこの点数で勝てないの!?おかしいって!!」
やまそう「うーん……でもこんな点数取られて負けるならなんというか、もうええわ。悔いはないです。対戦ありがと!mistyBaくん」
mistyBa「ええ!もし機会があればまたやりましょう」
ホシノ「……見たよね?これが本当の『最頂点の戦い』ってこと」
蒼井「蒼井たちは……こんなふうに……なれるでしょうか……ここにいる皆さんも、配信や録画で見る皆さんも、沸かせられるような……」
ホシノ「……いや、なれる!えりかちゃんなら絶対なるし、おじさんだってそうなるから!お互い競い合おうよ、まずは次の部内戦!」
蒼井「……ええ。やる気が湧いてきました!」
セリナ「先生、お疲れ様でした。先生の6年間の京音での音ゲー生活の集大成、しっかりとこの目に焼き付けました」
やまそう「ああ、セリナがそうしてくれたなら俺は嬉しいよ。あとは後輩みんなも、見てくれたかな……」
mistyBa「ユウカ!ちゃんと全部終わらせて全部勝ったよ!しかもOpferはガチの上振れ引いて3落ちだった!ほら褒めて!今度こそ!!褒めて!!!!」
ユウカ「はあ……(まったく、試合中はほんとに真剣そのものですごくかっこいいのに、終わった途端これなんだから)……はい、すごいです。あのやまそうさん相手にこの結果はすごいですよ」
mistyBa「やったーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
司会「ではこれにて都17thオンゲキ部門は以上となります!皆様ありがとうございました!!」
全員「しゃーーしたーーーーー!!!!!!」
夜・帰りの電車
蒼井「やっぱり今日の試合は緊張したなあ……プロセカの時とは違って、ほんとに課題曲の出来で全部が決まる試合でしたから……」
ホシノ「うん。でもその緊張を超えて自己ベストを出せてるのが本当にすごいよ。ほんとに心臓が強いと思う」
蒼井「ありがとうございます」
ホシノ「おじさんは……まあ、LUNATICはお祭りだから。やりたいことはやれたから、それで満足だよ」
蒼井「ホシノさん……それは、本当ですか!?」
ホシノ「……そんなわけ、そんなわけないじゃん!!私は悔しい!!土曜の試合に課題曲で大失敗してたのに勝ったからって気をよくしてぜんぜんそこから詰めなかったのも、本番で明らかなプレミばっかやったのも!!悔しい!!やっぱり……勝ちたかった……」
蒼井(こんなに感情を出してるホシノさん、初めてだな……そうだ、ここは)
蒼井「……ホシノさん」
ホシノ「……なあに?えりかちゃん」
蒼井「……こんなところで泣いてちゃダメです。蒼井は、ホシノさんに音ゲーの楽しさを、音ゲーで誰かと競い合う楽しさを教えてもらいました。そんなホシノさんにあたしの目の前で立ち止まられたら、あたしが困るんですよ」
ホシノ「……そっか、それなら、仕方がないなあ」
蒼井「……ええ。部内戦、頑張りましょっか」
ホシノ「そうだね。でも明日からはまた仕事。さて、またお金を集めなきゃね……」
Day3・リザルト
- 蒼井はおはじきにCHUNITHM部門で勝利した!
- ホシノはsibugakiにオンゲキ部門(LUNATIC)で敗北した!
- 2人はその先に進むための光明と高い壁を見た……
エピローグ
蒼井「……よし!こちらの持ち場終わりました!」
水無瀬「ああ。蒼井も尖閣検挙の腕を上げたな。それで来週の予定を話したいんだが……ホシノ、いるか?」
ホシノ「いるよ~ん」
水無瀬「ホシノはもう知っていると思うが、アビドスから連絡が来た。来週、アビドスで一斉種まきがあるからホシノも来いとある。それでだが……蒼井もそちらに行ってくれるか?」
蒼井「アビドスですか……蒼井、アビドスは初めてなので楽しみです」
水無瀬「ならよかった。よろしく頼むよ」
ホシノ「そうそう、えりかちゃん。種まきでアビドスに何日か泊まるから。それが終わったらすぐ部内戦準備だと思う。だから頑張ろうね!」
蒼井「はい!蒼井、精一杯やろうと思います!!」
ホシノ「よしきた。おじさんもこれから頑張らないと!」
ホシノ(……負けてられないなあ。蒼井ちゃんにも、誰にも)
ふたりの戦いは、京音部内戦2023編に続く……
あとがき
全部で約9万字になる長い長い都17th振り返りブログ、お楽しみいただけましたか?
魔王軍団・文章担当のものりです。
今回の都17thは自分の中で「徐々に運営を外れ、一音ゲーマーとして都を盛り上げ、勝利を狙う」ための転換点に据え、多くの機種に挑む一方勝つことを大切に挑みました。
それと間の旅行の話をひとつひとつ書いていった結果分量が大変なことになり、この記事が出る頃には部内戦の試合がひとつ終わっているという状況になりましたが、とりあえず書き終えれて一安心です。
ここから大事な報告になりますが、自分はこの記事の執筆を最後に京音ブログの定期更新メンバーを外れることとなりました。
理由としてはそもそも自分が定期更新の日付をなかなか守れなかったこともありますが、それ以上に個人ブログに拠点を移して書きたいこと(つまり、そうじゃないと書けないこと)をもっと書いていきたいと考えたからです。
自分は「京音メンバーの日記」定期更新メンバーとして何本も記事を書き、そのうちにブログに必要な文章執筆の能力も上がったと感じています。編集長として面倒を見てくれたうえっふぃーくんとなちゅあくん、そして怪文書怪文書言いながらなんやかんや読んでくれた皆様にはBIG感謝ソーマッチです。
でも京音ブログ自体をもう書かないわけではありません。部内戦なのですが、実はオンゲキ部門の運営を務めており、そこで考えたこと、試したこと、今後の運営に引き継いでほしいことをまとめたブログを「京音メンバーの日記」の単発記事として出したいと考えています。先に断っておくと、これはくそ真面目に書きます。
そんなこんなであとがきまで長くなっちゃいましたが都17thブログはこれで本当におしまいです。なんとか上半期で終わってよかった。ありがとうございました。
*1:画像はエルくんの実際の初見プレイのリザルト
*2:昼公演にて通信不安定で起きた謎現象。みんなこうだったのでおま環ではない
*3:画像は佐藤日向氏の公式Twitterより拝借:https://twitter.com/satohina1223/status/1373313046056038404
*4:WWOとはコールサイン・ダブルオーが2人、つまり美甘ネルが2人いるという意味
*5:御乱心 +1上昇!
*6:ボケ +1上昇!
*7:バケモン +1上昇!
*8:この直後に開催された試合の概要:レート16のプレイヤーが他選足立オウフを初見で見たまま押ししてSSS
*9:韓国語圏においてホシノの先生は死刑囚(사형수)とよばれている
*10:中編参照。金曜夜の段階ではスーパーマンはKSPDにより逮捕されている
*11:このシーンについて:実際にはsibugakiさんは「シネ!!」と叫んだが見栄えがいいのでこっちに変更。まあどっちも似たような意味だし……
*12:ところが、この試合から一ヶ月半後のやまそうはこの曲完全に理解してABFBしか出なくなったと語っており、まさにあり得ない話し