好きなボカロ曲は『ODDS & ENDS』『少年と魔法のロボット』『Hand in Hand』『R-18』の△Natua♪▽です。
初音ミクと音ゲーといえばプロセカを思い浮かべる方が多いかと思います*1が、今回は「DIVAを触ってみたらめちゃめちゃ面白かったぜ!」っていう記事です。
初音ミク Project DIVA Arcadeってどんなゲーム?
2010年(当時小学2年生)に稼働したSEGAの音楽ゲームです。*2
SEGAのAC音ゲーといえばゲキチュウマイ3機種の現代ですが、3機種だけじゃないんです。
稼働当時のプロモーションムービーがあったので貼っておきます。時代を感じる画質とアス比。
4つの丸ボタン△□×◯とタッチスライダーを使って遊ぶゲームです。
構造上は4key音ゲーですが、現代音ゲーマーが想像する4key音ゲーとは全然違いますね。階段や同時押し・トリルなどの要素は少なく、縦連打とHOLD拘束が中心です。また、押し間違いに厳しく餡蜜/全押し誤魔化しができません。
譜面については、CHUNITHMの立川浄穢捕物帳をイメージすると近いのかも。もちろん全部立川って感じじゃないけどね。
タッチスライダーはFutureToneにアプデされてから追加されたやつです。
CHUNITHMみたいですが、FutureToneが2013年でCHUNITHMが2015年なのでこっちが先です。構造が似ているので参考にはしているでしょうが。*3
左右にしゅってスライドするノーツで使われます。しゅ~~~~って長くスライドするやつもあります。
画面のノーツ表示が独特で特徴的ですね。◯△□×のマーカーが重なったら押す。マーカーの位置はどこでもありえます。もちろんわかりやすいような配置で置かれますが、遊び心あるマーカー配置もあって面白い。
現代はフリーレーンや準フリーレーンの音ゲーも増えてきましたが、なんと二次元フリーレーン音ゲーです。次元が違うのよ次元が(原義)。
ノーツは「普通に押すノーツ」「HOLDするノーツ」「同時押しノーツ」「スライダーをスライドするノーツ」「スライダーをいっぱいスライドするノーツ」とシンプルでわかりやすいですね!うん、わかりやすい、はず……。ほ、HOLDが変……?ナンノコトダロウ
参考までに、私のプレイ動画を貼っておきます。画面をじっくり見たい方はこちらで。
EXTREMEの難易度範囲は☆6~☆10でこれは☆7なので、簡単めです。
このミクちゃんの衣装かわいすぎんか。好み。最高。
楽曲はもちろんボカロ曲だけです。そういうコンセプトのゲームですから。
背景にCGのPVが流れててとてもかわいいし魅力的です。着せ替え的概念やPV鑑賞モード(1クレ1曲)もあります。キャラゲーとしても楽しめますし、過去にはフォトコンテストなんかも行われていたようです。
PV鑑賞モードで、"見え……"なときにシャッター押すやつまだやったことない
あと音ゲーマーはとりあえず一番難しいやつを見たいと思う(偏見)ので、これです。
※異次元譜面です。オンゲキの15+とかmaimaiの15みたいな立ち位置だと思う。
ちなみに初音ミクの激唱はDIVAのオリジナル曲です。最近の子知らなさそう……
というかこの方、難しい配置が飛んでくる中でちゃんと弾いてるのすごすぎる。そんなレベルの方でもラス殺しは戦えないくらいヤバい。
CHUNITHMのWEに[招]譜面として譜面再現されてます(配信停止)が、これがラス殺しです。トリル部分だけ抜き出しても途中で表拍が左右入れ替わってるんですがそれは。
あ、より詳細で真面目なシステム解説はこちらの神記事におまかせします。DIVA遊んでみたい!ってなったらこちらを。
何に惹かれてDIVAをはじめたの?
HOLDノーツです。マジでこいつが特徴的存在すぎる。
とりあえずこのゲームのHOLDノーツについて説明しますね。
一般的な音ゲーのHOLDノーツは、始点のタイミングから終点のタイミングまでずーっと押し続けるもので、終点で離す必要があったりなかったりするくらいですよね。
ですが、DIVAのHOLDノーツは少し特殊です。
始点のタイミングしか指定されていません。そして、長くHOLDすればするほど点数が入ります。1F単位で。
5秒間HOLDすると加算が止まります。そして、5秒間の最後までHOLDすると"MAX HOLD BONUS"という名前のボーナス点が入ります。*4
じゃあ全部5秒間押せば良いのかと言われれば、もちろんそうではないです。◯HOLD中に◯を押すノーツが来たら一度HOLDを離さなきゃいけません。そうじゃないと◯押せないからね。離した時点で加点は止まります。
逆に言えばいつHOLDを離しても問題ありません。点数が入らないだけでコンボは途切れませんし減点もありません。
めっちゃ面白くないですか???
我々が馴染み深いHOLDとは全然システムが違います。いつ離しても問題ないしいつまでも押していても問題ないわけです。
HOLDしていると点数が増えてるよ~表示が出て、数字がすごい勢いで増えるのが好き。
次のノーツを押すギリギリまで押して押し直す動作が楽しいですし、複雑な配置でHOLDするボタンとしないボタンを切り替えながら配置を捌く。楽しそうですよね?
しかもこの仕様のおかげでDIVAはHOLD拘束でノーツを捌く配置がめちゃめちゃ多く出てきます。拘束ですよ拘束。えっちですね。ふふふ。
あとは、近年の音ゲーのように「理論値からどれだけ落としたか」ではなく「スコアをより多く取得する」というシステムなのも時代を感じますね。むしろ新鮮。
更にガチ勢は、「HOLDを次ノーツの手前ギリギリまで伸ばす」ために特殊な押し方をしたり、それを利用して1/60秒以内にボタンを押し直したりしています。人間?
そしてこういうヤバい技術を使った上手い人の運指ってめちゃめちゃかっこいいんですよね。惹かれました。
あとここからは割と間違った遊び方の話なんですが。
このゲームのスコア的存在は2つあって、達成率とスコアがあります。
達成率が割とわかりやすい&直感的なやつで、ある程度真面目にプレイ(コンボを繋ぐ・精度を上げる)すれば伸びます。HOLDによる加点が5%までなので、HOLDで荒稼ぎはできません。
スコアの方はそんなの関係なくて無限です。HOLDで荒稼ぎできます。*5
そして、通常ノーツに比べてHOLDは点数が結構デカイです。*6
それを利用して、ノーツを捨ててまでHOLDしつづけMAX HOLD BONUSを貰いに行くようなスコアアタックをやってらっしゃる方も居ます。流石にランカーレベルだけど。
※わかりやすくノーツを捨てている例(WRONGは押すボタンが違うという意味です。)
こういう機種独特の不思議な文化ってめっちゃ面白そうじゃないですか?面白いんですよ。見るだけでも。
※こういう間違った遊び方の概念はこちらの記事が面白いです
よっしゃ~~ゲーセン行くぜ~~
プレイして気づいたDIVAの魅力
1曲が長い!!
1曲が長いです。満足感がすごい。
普通音ゲーに収録される曲って2分~3分くらいで作られるか、元々長い曲はそのくらいにカットされます。
でもDIVAは余裕で3分超えてきますしなんなら4分ある曲もあります。
FULLで入っている曲もたまにあります。スイートマジックとか。
背景PVがヤバい!!
凝りすぎてる。
2010年稼働のゲームで稼働初期からこのCGはヤバい。先を行き過ぎ。
めっちゃかわいいし踊りも良い。しかも着せ替え機能あるってマジですか?
ちなみに個人的に好きなのは『Hand in Hand』と『多重未来のカルテット -Quartet Theme-』です。 ダンスかっこいい。好き。マジで。カルテットの衣装好き。
まだ全部見てはないから他に好きなのはあるかも。
ステージで踊る曲だけじゃないです。曲ごとにいろんな場所が出てきます。しかも1曲のなかで場所めっちゃ変わるし。
『初めての恋が終わる時』とか、駅やん。シーン数が多いためにロード時間が長い曲もいくつかあります。『桜ノ雨』とか。
ノーツがだいたい歌詞合わせだからノリノリになれる
とても素直です。曲自体がソフランしてたりリズム難ならそれに合わせてリズム難になる感じ。
1つのボタン連打するの楽しい
ボタン何回も叩くだけなのになんでこんなに楽しいんだろうね。
しかも空打ちでも音鳴ってくれるからアレンジしていっぱい叩きたくなっちゃう。
やっぱりHOLD楽しい
やっぱ良いわこれ。
いい具合に頭使うから飽きないし、拘束させることで難しさや攻略感が出る。曲に合わせでずーっと押すのも楽しい。
普通のゲームでなが~いHOLDあると長すぎだろってなっちゃうけど、DIVAは自分の意志を持ってして伸ばしているからそう感じない。それが良い!
あと『どういうことなの!?』EXサビの「ぜ~んぶ~」で4ボタンHOLDになるとこ超好き。
スライダー操作も楽しい
『メランコリック』EEXと『ルカルカ★ナイトフィーバー』EEXめっちゃ楽しい。
SEも気持ち良いし、曲に合わせてなが~くスライドしたり拘束されながらがんばって操作するのが楽しい。
マーカー配置が良い
『Tell Your World』とか、「たくさんの」でたくさんのマーカーが重なってたりするし、「円になって」で円形に並んでたりするね。
ハート型に並んでたり、交互にやってきたり、プレステコントローラーの位置を再現してたりね。
初見だとちょっと引っかかる配置があることもあるけど、遊び心があって好き。
全曲解禁済み!
解禁という概念が(少なくとも現代は)ないっぽいです。最初からすべての曲・譜面が遊べます。
データ登録して1クレ目1曲目から初音ミクの激唱[EXTRA EXTREME]に挑戦できます。誰がやんねん。
実際やって気になった点
気になった点も魅力になりうるよ。
チュートリアルがない
おーん泣
大人しく一番下の難易度からやっていくのが良いと思います。一応チュートリアル的な譜面になってるらしい!
認識難だから脳が疲れる
だからこそ集中が切れずに楽しめる、というのは本当にそうなのですが……
眠いときにやったらマジでWORST(押し間違い判定)の連続です。慣れの問題もあると思いますけどね。音ゲーにおいて睡眠は大事。
判定幅狭くね / 判定前寄りじゃね
噂によると前2F後1Fらしい……ほんと?
でも確実に前寄りではありますね。そもそもマーカーのデザインが(個人的な感覚として)重なると思うタイミングで押すとLATEが出る見た目(これはDIVA関係ない)ですし、判定も実際に前寄りだから油断してるとめっちゃ遅FINE出ます。
曲によって判定が違う
これは気のせいではなく本当にあります。
実際に体感もできました。ある曲を数回やったあと他の曲をやるとめっちゃ早FINEや遅FINEが出るな……みたいな現象が起きます。「この曲は自分のタイミングがちょうどいい」「気持ち早め」「めっちゃ早め」の3段階は最低でもある。
上位ランカーは曲ごとの判定まで把握して押すタイミングを調整しているらしいです……さらにその上で1F単位で押すタイミングずらすとかしてるらしいし精密機械すぎ。
FAST/LATEがない
というか音ゲー関連のオプション設定がほぼ存在しないですね。
ハイスピ(マーカーが流れてくるスピード)はBPM依存です。からくりピエロが内部BPM倍に設定されててマジでつらかった。はやすぎ。
間違ったボタンを叩いたときの判定が特殊
WRONGという特別な判定になります。
押し間違えたから0点!ではなく、(少ないけど)タイミングに合った点数が入ります。ジャストタイミングに近ければ高得点。
だが問題はそこではなく、間違えてもノーツ叩く音に変化がないから気づきにくい!そして混乱しちゃうから間違いを誘発してしまう……
これは完全に慣れだと思います。実際慣れて叩けるようになると楽しい!
あとこのゲームはどちらかといえば粘着ゲーなので。
ちなみに同時押し等を全押しするとWRONGになります。オンゲキとかと違ってそういう誤魔化しはできない。
リザルト画面の時間短すぎる
カメラを起動してから◯を押そう!
弾き(燕返し)とかあんまりやらなくていい
弾きとか燕返しというのは、HOLDを次ノーツギリッギリまで伸ばすための特殊な押し方のことです。
かっこいいからやってみたいな~って気持ちもあったのですが、初心者のころは別にやってもいいけど必要はないなって感じです。
普通に押し直しても十分点数は入りますし、1F単位で伸ばそうとする必要はないかも。
完全に遊びでやってます。楽しいからいっか!
あと、EXTREME譜面はそんなことしてる暇ない。
(おまけ)リザルト
自分で言うのもあれだけど成長早いと思います。まあCHUNITHM17.00↑だし縦連は得意だから不思議ではない……
それでなんですが、円キン閉店すると気軽にDIVAできなくなっちゃうなーって思って、臨時収入もあったのでMEGA39's+買っちゃいました。
買っちゃった……/// pic.twitter.com/PHjICKcg7r
— △Natua♪▽ (@natua_tcmm) 2024年1月12日
steam版DIVAです。PCで遊べます。
おうちで気軽にDIVA楽しんじゃうか。
スコアタなるものをかる~~~くやってみたのですが、ACでこれをやる人は変態だなと思いました(主に財力的な意味で)
みんなもDIVAをやってみよう!
(ついでに先輩の記事を宣伝――)